✩.*˚哀とコナンと……②✩.*˚
灰原さんがアメリカへ留学してから、コナンは一人ポツンと残された様な感覚に、しばらく元気がなかったんだけど…同級生の歩美ちゃん、光彦君、元太くん達の支えや蘭の励ましのお陰でコナンは少しづつ元気を取り戻していった。
「コナン、メールしてみろよ」
そんな問い掛けも虚しく、コナンは首を振りながらただ一言"何てメールしたらいいか分からない"と返すだけだった。
ただ…俺はこのメールを待ってるだろう灰原さんの事も気がかりでコナンからのメールを待っているんじゃないかと心配になっている。コナンがメールを送らない事がきっかけで二人の関係がこのまま崩れるんじゃないかと心配で堪らなかった。
だけど…。
「なあに言ってるのよ、哀ちゃんだって、コナン君の性格子供の頃から知ってるのよ?そんな事で壊れたりなんかしないわ…新一の心配し過ぎよ…」
そんな風に今度は俺が蘭に励まされていた。
そして、ある時…工藤家へ掛かってきた一本の電話を聞いてコナンはすぐに俺に報告して来た。
「兄ちゃん、今度灰原がアメリカから帰ってくるんだって!まだ終了はしてないんだけど、一時帰国みたいだよ」
そんな風に嬉しそうに語りかけるコナンを見て、俺の悩みはどこかに消えていった。いつの間にメールを送っていたんだなと、思っていると…一度も送ってない事をその電話で同時に怒られたらしい。
「だって…勉強忙しいのかなって…」
「そんな事どうでもいいのよ、一度もメールしないなんて酷いじゃない!」
そう言って、電話は一方的に切られたとコナンはしょげていた。そんなコナンに俺は子供の頃と変わらず頭を撫でながら言った。
「一度、何でもいいからメールしてやれよ、きっと喜ぶから」
「うん」
不安そうなコナンを俺は何度も大丈夫だと言って励ますと、やっと携帯を取り出すとゆっくり手渡された紙をみながらメールアドレスを打ち込んでいる様子に、そこからかよと突っ込みたくなるが黙って見守るだけに留めた。
メールアドレスをやっと登録し、灰原に送信するまでに結構時間掛かったが、やっとひとつのメールを送信する事が出来て安心するコナンがそこにいた。
だが、メールアドレスは登録はまだしてなかったけど、手渡された紙をずっと大事に持っていたコナンを微笑ましく思えた。
"送信しました"の画面を確認しゆっくり顔を上げるコナンに俺はにっこり笑って"よく出来ました"と言って頭をぽんと軽く叩いた。
「子供扱いしないでよ」
そんな事言いながらやり切った表情のコナンを見ると、ちょっと前の心配を解きほぐしてくれたようだった。
今日は父さんと母さんは仕事でロンドンに行ってる為、俺達がコナンを預かる事になっていた。蘭に夕飯は何がいいか尋ねられ"ハンバーグ"と返すコナンはまだまだ子供扱いされても仕方ないと思ってしまうのだった。
「コナン、メールしてみろよ」
そんな問い掛けも虚しく、コナンは首を振りながらただ一言"何てメールしたらいいか分からない"と返すだけだった。
ただ…俺はこのメールを待ってるだろう灰原さんの事も気がかりでコナンからのメールを待っているんじゃないかと心配になっている。コナンがメールを送らない事がきっかけで二人の関係がこのまま崩れるんじゃないかと心配で堪らなかった。
だけど…。
「なあに言ってるのよ、哀ちゃんだって、コナン君の性格子供の頃から知ってるのよ?そんな事で壊れたりなんかしないわ…新一の心配し過ぎよ…」
そんな風に今度は俺が蘭に励まされていた。
そして、ある時…工藤家へ掛かってきた一本の電話を聞いてコナンはすぐに俺に報告して来た。
「兄ちゃん、今度灰原がアメリカから帰ってくるんだって!まだ終了はしてないんだけど、一時帰国みたいだよ」
そんな風に嬉しそうに語りかけるコナンを見て、俺の悩みはどこかに消えていった。いつの間にメールを送っていたんだなと、思っていると…一度も送ってない事をその電話で同時に怒られたらしい。
「だって…勉強忙しいのかなって…」
「そんな事どうでもいいのよ、一度もメールしないなんて酷いじゃない!」
そう言って、電話は一方的に切られたとコナンはしょげていた。そんなコナンに俺は子供の頃と変わらず頭を撫でながら言った。
「一度、何でもいいからメールしてやれよ、きっと喜ぶから」
「うん」
不安そうなコナンを俺は何度も大丈夫だと言って励ますと、やっと携帯を取り出すとゆっくり手渡された紙をみながらメールアドレスを打ち込んでいる様子に、そこからかよと突っ込みたくなるが黙って見守るだけに留めた。
メールアドレスをやっと登録し、灰原に送信するまでに結構時間掛かったが、やっとひとつのメールを送信する事が出来て安心するコナンがそこにいた。
だが、メールアドレスは登録はまだしてなかったけど、手渡された紙をずっと大事に持っていたコナンを微笑ましく思えた。
"送信しました"の画面を確認しゆっくり顔を上げるコナンに俺はにっこり笑って"よく出来ました"と言って頭をぽんと軽く叩いた。
「子供扱いしないでよ」
そんな事言いながらやり切った表情のコナンを見ると、ちょっと前の心配を解きほぐしてくれたようだった。
今日は父さんと母さんは仕事でロンドンに行ってる為、俺達がコナンを預かる事になっていた。蘭に夕飯は何がいいか尋ねられ"ハンバーグ"と返すコナンはまだまだ子供扱いされても仕方ないと思ってしまうのだった。