コ蘭短編小説
「蘭、病院行くぞ!コナンが怪我したそうだ」
私が学校から帰るなり、お父さんがそう叫ぶように言い放った。
「え?コナン君が!?」
怪我と聞いて、いつものただの怪我なのかな?と内心思いつつ…私とお父さんは急いでタクシーに飛び乗った。
事情を詳しく聞いてない私達は、とりあえずコナン君の怪我の容態を確認する事だけを目的で急いだ。
病院へ着くと、まだ治療してもらってるとの事。
ひとまずお父さんだけ、手術室の前にいる阿笠博士の所へ事情を聞きに行った。
しばらくして治療室の扉が開いた瞬間…私は目を疑った。
「コナン君!?これって…」
「コナン君、拳銃で撃たれたの!!」
近くにいた歩美ちゃんに衝撃な事実を耳にし、心臓が飛び跳ねた。
「コナン君、コナン君!?」
私は酸素マスクで口を塞がれているコナン君を乗せたストレッチャーの後を歩美ちゃんと一緒に追いかけていく。
コナン君が新一だったらって、最近疑っていた。
でも、それが真実だとしたら……この子は……。
何度も否定していた私だったけど、手術室に入る前にそれは確実なものになっていく。
「この子と同じ血液型ですから……」
保存血が足らないという看護師さんの言葉に反応して、私の口から出た言葉。
違うかもしれない。でも……。
「一致しました。これなら大丈夫ですよ!ご協力ありがとうございます」
看護師さんから出た言葉…良かったと思う反面、複雑な気持ちが私の心を入り乱れる。
(し、新一……?)
数時間後、手術が終わり病室に運ばれて行くコナン君…いえ、新一を一晩中看病していた。
さっき、もう大丈夫だと酸素マスクは取り外され、落ち着いて眠る顔を見つめる私はもうその場を動くことは出来なくなっていた。
(ねえ、本当に新一なの?だったら、何で言ってくれなかったの??こんなに、こんなに側に居たのに……どうして?)
ずっと、待っているって知ってるはずなのに。
(言えない事情でもあるの?!どんな事情でも私は受け止めるよ?だから、お願い!新一の…口から…言ってよ……待ってるから!)
そう思う私の言葉に反応してか、唸り声を上げる新一……。
でも、すぐにまた眠ってしまった。
目が覚めたら、ちゃんと言ってくれるよね?そう思いながら、眠ったままの新一の額に浮き出る汗をタオルで拭きながら、私もいつの間にか眠ってしまったのだった。
私が学校から帰るなり、お父さんがそう叫ぶように言い放った。
「え?コナン君が!?」
怪我と聞いて、いつものただの怪我なのかな?と内心思いつつ…私とお父さんは急いでタクシーに飛び乗った。
事情を詳しく聞いてない私達は、とりあえずコナン君の怪我の容態を確認する事だけを目的で急いだ。
病院へ着くと、まだ治療してもらってるとの事。
ひとまずお父さんだけ、手術室の前にいる阿笠博士の所へ事情を聞きに行った。
しばらくして治療室の扉が開いた瞬間…私は目を疑った。
「コナン君!?これって…」
「コナン君、拳銃で撃たれたの!!」
近くにいた歩美ちゃんに衝撃な事実を耳にし、心臓が飛び跳ねた。
「コナン君、コナン君!?」
私は酸素マスクで口を塞がれているコナン君を乗せたストレッチャーの後を歩美ちゃんと一緒に追いかけていく。
コナン君が新一だったらって、最近疑っていた。
でも、それが真実だとしたら……この子は……。
何度も否定していた私だったけど、手術室に入る前にそれは確実なものになっていく。
「この子と同じ血液型ですから……」
保存血が足らないという看護師さんの言葉に反応して、私の口から出た言葉。
違うかもしれない。でも……。
「一致しました。これなら大丈夫ですよ!ご協力ありがとうございます」
看護師さんから出た言葉…良かったと思う反面、複雑な気持ちが私の心を入り乱れる。
(し、新一……?)
数時間後、手術が終わり病室に運ばれて行くコナン君…いえ、新一を一晩中看病していた。
さっき、もう大丈夫だと酸素マスクは取り外され、落ち着いて眠る顔を見つめる私はもうその場を動くことは出来なくなっていた。
(ねえ、本当に新一なの?だったら、何で言ってくれなかったの??こんなに、こんなに側に居たのに……どうして?)
ずっと、待っているって知ってるはずなのに。
(言えない事情でもあるの?!どんな事情でも私は受け止めるよ?だから、お願い!新一の…口から…言ってよ……待ってるから!)
そう思う私の言葉に反応してか、唸り声を上げる新一……。
でも、すぐにまた眠ってしまった。
目が覚めたら、ちゃんと言ってくれるよね?そう思いながら、眠ったままの新一の額に浮き出る汗をタオルで拭きながら、私もいつの間にか眠ってしまったのだった。