私のヒーロー(爆豪)
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え?と驚き後ろを振り返ると
「ばっ、、、爆豪!?」
いつもの黒のタンクトップと短パンに着替えを終えた爆豪がポケットに両手を突っ込みながら、だるそうにゆめの後ろに立っていた。
「はぁ!?お前誰だよ!?」
黒髪の男がずいっと爆豪に近づく。
「あ"?コイツの連れだ、、、さっさと失せやがれ、モブ共」
「え、君高校生だよね?もしかして俺らに敵うと思ってんの?」
2人は爆豪を挑発してきたが、爆豪は下を向いてるから暗くて表情がよくわからない。
「まじでどいてくんない?邪魔」
と、爆豪の肩をドンっと思いっきりどついた。
それでも、下を向いてその場から動こうとしない。
そして、いきなり私の肩に乗ってる男の腕をガシだと爆豪が掴んだ。
「テメェら、、、まじで、、俺にぶっ殺されてェんか、、?あ"?」
腕を掴んだ爆豪が顔を上げると、いつも眉間にシワを寄せ怒り気味の彼だが、さらに目がつり上がってお怒りモードなようで、、。
「っつ!!!お前、調子乗ってんじゃねぇよ」
その途端、男が爆豪に振りかかり殴られそうになるが、その手をパシっと反対の手でキャッチをする。
男2人の手をガシッと掴み、ぐっとその手に力をこめているのが見ただけでわかった。
「テメェら、、おれは一度言ったことは二度と言いたくねぇんだよ!!!さっさっと失せやがれ!!このままだとテメェらの腕ごと爆破させるぞ」
さらにいつも以上に低い声とその雰囲気に、学校で怒鳴っている時より怖く感じた。
そして、掴んでる手からパチっと火の粉が上がったように見えて、
『ばっか!!!爆豪!!それはだめ!!!』
思わず叫ぶと「、、ッチ、、」と小さく舌打ちした彼は2人の腕を掴み、ゆめとくっついていた男をぐいっと引っ張り引き離した。
「他の奴が引っ張りゃ、こーやって離れられんだろ?クソみたいな個性の使い方しやがって」
「お、、、お前!まさか、、どっかで見た事あると思ったら、、雄英体育祭で優勝してたやつか!?」
「あ"?また体育祭の話かよ、、うっぜーな!!俺にぶっ殺されたくなければ、さっさと視界から消えろ!!!」
さらに手のひらで火花をバチバチ散らし始める。
「うっわ!!!やべー奴の女だった!!!いこーぜ!!!」
慌てて2人は走り去っていった。
男たちが走り去って行くと、ゆめはへなへなっと力なくその場に座り込んだ。
爆豪はくるっとゆめの方に向き直り
「お前!!、、っざけんな!!面倒ばっかりかけやがって!!!!」
ゆめの腕を掴んで立たせながら言う。
すると今まで頑張って気を張ってた緊張の糸みたいのがぷつっと切れるような感覚がし、そのまま涙がぶわっと溢れてきた。
『、、、ごめん、、っ、でも、、爆豪、、ありがとう」
手で拭いながらお礼を言う。
「ったく、、いつもの威勢はどこいったんだよ。つーか、んな格好してっから、、気持ちわりーモブ共に目付けられんだろ」
ベンチに置いてあったタオルを取り、ゆめの肩にかけると、また自分のズボンに手を突っ込んだ。
『え、、?やさしい?どうしたの?いつもと違う』
爆豪を見つめると
「はぁ!?いつも通りだわアホが』
『優しいよ、、なんだよ、、。もう、、嬉しいじゃんか、、、』
また涙が出てきた。
今日1日なんだかいつも以上に距離を感じてたから、助けてくれた優しさで今日のモヤモヤが帳消しになるくらい嬉しかった。
「ここで切島達待っててやるから、早く着替えてこいや」
『うん、、わかった。すぐ戻る』
そうして、更衣室で着替えを済ませてプールサイドに戻ると、切島や三奈ちゃんもいた。
「ごめん!!!ゆめーー!爆豪から少し話きいたけど、、ほんと爆豪いて良かっよー!」
と、三奈はゆめに抱きつき無事を喜ぶ。
「いや、、マジで、悪かった!!ごめん!」
切島も頭を思いっきり下げて謝ってきた。
『いやいや、、いいよ、大丈夫だよ。そんな謝らないでよ』
そうに言うと、2人はとにかく着替えてくる!と更衣室の方へ歩いて行った。
ゆめは爆豪が座っていたベンチの隣に座る。