生まれ変わって、再び出会う。そんなのは所詮ただの願望だと思っていた。
だが…

空から、あいつに生き写しの女の子が降ってきた…これは…どういう事だ？

「…やす菜？」

思わず、あいつの名前を口にする。
すると少女は俺の方を見て、パァッと顔を明るくした。

「兵助!!」

ガバッと抱きつかれ、また倒れそうになったが今度はなんとか持ちこたえた。

「兵助！兵助！兵助…！」

俺の名前を呼びながら、首に腕を回して抱きつく少女。

「やす菜…なのか？」

まだ状況が理解できていないまま、少女に問い掛ける。

「そうだよ!!俺だよ!!兵助！」

「生まれ変わったんだ」と言って、ギュウッと回した腕に力を入れた。

「会いたかった…ずっと…」

俺の首元に顔を埋め、本当に嬉しそうに、だが泣きそうな声で言った。

「おい…兵助…？」
「やす菜って…どういう…」

彼女は俺から離れて三郎達に振り向いた。

「え!?やす菜!?」
「に、そっくり!?」
「～～～～～～～っらいぞぉぉぉぉぉぉ!!さぶろぉぉぉぉぉぉ!!はちぃぃぃぃぃぃ!!」

俺から離れ、今度は一番近くにいた雷蔵に抱きついた。

「うわぁ!?」
「もう、すっげぇ久し振りぃぃぃぃぃぃぃ!!お前らにも会いたかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「え、ちょっ…待って!!」

顔を赤くした雷蔵が、少女を引き離す。

「どういう事!?というか…君、誰!?」
「ああ、また会えたことが嬉しくて、説明するのすっかり忘れてた…驚くのも無理ないよな！ごめん!!
…俺は、お前らと一緒に忍術学園で忍術の勉強をしていた##NAME2####NAME3##だよ!!
お前達にまた会いたくて、生まれ変わって戻ってきたんだ!!」




生まれ変わったあいつは女の子!?


ニコニコと笑っている女の子。
俺達は信じがたい言葉に、あんぐりと口を開けて固まった…