生まれ変わったあいつは女の子!?
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やす菜が死んだということを信じられないまま、俺は部屋に戻った。
この扉を開けたらやす菜が居て、『びっくりした?』と悪戯っぽく笑っているんじゃないかと思ったが、その思いも虚しく、部屋の中に誰も居なかった…なんだか部屋が、とても広く感じる。
入り口に立ったままでいるとやす菜の机の上に置かれた本が目に留まった。
何気なしにその本を手にとって捲るとひらりと何か落ちた。拾って見ると…
「…手紙?」
表には“兵助へ”と書かれている。
手紙を開き、中を見る。
『兵助へ
今まで、俺は時々夜中に出掛けていただろ?それは俺の実家を通して送られてくる忍務の仕事をしにいっていたんだ。
それは無傷で帰ってこれるものもあれば、多少命の危険があるものもあった。
だからお前達と最後まで学園で過ごせるか、途中で死ぬか、正直解らない。
俺に万が一の事があった時のために、この手紙を残す。
…多分これをお前が読んでいる時、俺は死んでいるんだろうな。』
手紙を持つ手に力が入り、紙に少し皺が入る。
『…なぁ、兵助。兵助は…輪廻転生って信じるか?一度死んでも、人はまた何かに生まれ変わるってやつ。
俺は、あったらいいな~って思ってる。だって、また人に生まれてこれる可能性だって、あるわけだろ?そしたら…たとえ死んでも、また俺達会えるかもしれないしな!』
輪廻とは、死んでも魂は巡り、六つある世界のどれかで再び生を受けるという仏教の思想だ。
『もし、俺は再び人に生まれ変われたら、お前を捜して、必ず会いに行く。そしたら…また、友達になってくれるか?』
手紙を持つ手が、微かに震えた。
『兵助。大好きだ』
ぽた…っと手紙に水が落ちる。
ボロボロと、俺の目から大粒の涙が流れていた。
「………っ馬鹿野郎…」
輪廻転生なんて…そんな空想、あるわけないだろ…人は…生き物は、一度死んでしまったらそこで終わりじゃないか…
ぐしゃりと手紙を握りつぶし、顔に押し当てる。
「俺だって…お前のこと、好きだったよ…これ以上、ないくらいに…」
俺は間違いなく、やす菜の事が好きだった。大好きだった…
でも、もう会うことは叶わない…
そのまま、俺は朝まで泣き続けた。
この扉を開けたらやす菜が居て、『びっくりした?』と悪戯っぽく笑っているんじゃないかと思ったが、その思いも虚しく、部屋の中に誰も居なかった…なんだか部屋が、とても広く感じる。
入り口に立ったままでいるとやす菜の机の上に置かれた本が目に留まった。
何気なしにその本を手にとって捲るとひらりと何か落ちた。拾って見ると…
「…手紙?」
表には“兵助へ”と書かれている。
手紙を開き、中を見る。
『兵助へ
今まで、俺は時々夜中に出掛けていただろ?それは俺の実家を通して送られてくる忍務の仕事をしにいっていたんだ。
それは無傷で帰ってこれるものもあれば、多少命の危険があるものもあった。
だからお前達と最後まで学園で過ごせるか、途中で死ぬか、正直解らない。
俺に万が一の事があった時のために、この手紙を残す。
…多分これをお前が読んでいる時、俺は死んでいるんだろうな。』
手紙を持つ手に力が入り、紙に少し皺が入る。
『…なぁ、兵助。兵助は…輪廻転生って信じるか?一度死んでも、人はまた何かに生まれ変わるってやつ。
俺は、あったらいいな~って思ってる。だって、また人に生まれてこれる可能性だって、あるわけだろ?そしたら…たとえ死んでも、また俺達会えるかもしれないしな!』
輪廻とは、死んでも魂は巡り、六つある世界のどれかで再び生を受けるという仏教の思想だ。
『もし、俺は再び人に生まれ変われたら、お前を捜して、必ず会いに行く。そしたら…また、友達になってくれるか?』
手紙を持つ手が、微かに震えた。
『兵助。大好きだ』
ぽた…っと手紙に水が落ちる。
ボロボロと、俺の目から大粒の涙が流れていた。
「………っ馬鹿野郎…」
輪廻転生なんて…そんな空想、あるわけないだろ…人は…生き物は、一度死んでしまったらそこで終わりじゃないか…
ぐしゃりと手紙を握りつぶし、顔に押し当てる。
「俺だって…お前のこと、好きだったよ…これ以上、ないくらいに…」
俺は間違いなく、やす菜の事が好きだった。大好きだった…
でも、もう会うことは叶わない…
そのまま、俺は朝まで泣き続けた。