バレンタイン
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「竹谷君」
大好きな人の声が俺の名を呼ぶのが聞こえた。
振り向くと思った通り、その声の主が何時も通りの優しく微笑みながら俺に向かって手を軽く振っていた。
「やす菜さん!」
パアッと俺は自分でも顔が明るくなるのを自覚しながら、やす菜さんに駆け寄る。
「どうしたんですか?俺に何か用ですか?」
「うん…大したことではないんだけど…」
そう言ってやす菜さんは俺に小さな包みを差し出した。
「お菓子…作ったんだけど…」
「え、これ…俺に?」
「うん。…初めて作ってみたお菓子だから、お口に合うかわからないんだけど…貰ってくれる?」
「勿論です!」
やす菜さんが俺に手作りの菓子を…!
断る理由なんかどこにもない!
「よかった!」
俺が菓子の入った包みを受け取ると、やす菜さんは花が咲くかのように笑った。
「…っ!」
その笑顔を正面から見た俺はドキーッと心臓が物凄く高鳴った。
(可愛い…!!)
やす菜さんは笑顔がとても魅力的だ。
俺はこの人の笑顔を見ているととても幸せな気持ちになる。
「それじゃあ、いきなり呼び止めちゃってごめんね!」
「またね!」と行って、やす菜さんはその場から去った。
俺はやす菜さんの姿が見えなくなるまで手を振ってた。
「…へへっ」
手の上に乗っかっている包みを見て思わず顔がにやける。
やす菜さんが俺に…
そう思うだけで顔のにやにやが止まらない。
「はーち!」
庭に立ったままでいたら、急に後ろから衝撃が来た。
「うお!?…さ、三郎!!」
いきなり俺の肩に手を回しておっかかってきたのは三郎だった。
そして後から雷蔵・兵助・勘右衛門がやってきた。
「見てたぞー今の!やす菜さんから手作りの菓子もらってただろー!」
「なっ…見てたのかよ…」
「包みを見ながらにやにやしちゃってさ~」
「いいよな~八。今日、やす菜さんから手作り菓子を貰えるなんてさ」
勘右衛門の言葉に少しだけ引っ掛かり、キョトン…とする。
「…今日貰える事に、何か意味でもあるのか?」
すると皆がえっ!?と驚いた顔をした。
「…八…お前、知らないのか?」
「…?何が?」
「あ~…でも、少し前にしんべヱが言って、くノ一教室とかで少し広まった程度だから…知らないのも無理は無いかも…」
…何の話なんだろう?と、首を傾げていると兵助が説明してくれた。
「今日はな、聖バレンタインデーという南蛮の行事の日なんだ。」
「へー!そうなのか!」
「で、そのバレンタインと言う日には女が恋い慕う男に手作りの菓子などの贈り物をする習わしがあるんだそうだ」
「へー…え?」
…女が…恋い慕う男に…?
…それって…!?
「やす菜さん。ここ最近、図書室に通って南蛮のお菓子の作り方の本を色々読んでたよ。中在家先輩に翻訳してもらいながら、どんなお菓子を作ろうか、一生懸命考えてた」
ニコニコと笑いながら雷蔵が言った。
頭の中で…色々と整理する。
つまり…やす菜さんは…
「………っ」
手で口元を押さえる。
さっきもやす菜さんから手作り菓子を貰ったってことでとても嬉しかった…だが、今はそれ以上に、胸に嬉しさが込み上げてくる。
「…八、耳まで真っ赤~」
クスクスと笑いながら、勘右衛門が言う。
「この幸せ者~!!」
三郎が俺の首に片腕を回し、もう片方の手で頭をぐりぐりと押された。
「痛ぇ!痛ぇ!」
「よかったな。八」
「あ、そうそう。バレンタインにお菓子貰ったら来月は3倍返ししなきゃいけないらしいよ」
「え?そうなのか?」
「来月、頑張れよ」
ポンッと三郎が肩に手を置いた。
…来月、何をお返ししよう?
(あの人は何をあげたら喜んでくれるかな?)
お姉ちゃんにゾッコンな竹谷君(笑)
**************************
竹谷がお姉ちゃんにベタ惚れなのはもうわかり切ってることですね(笑)
バレンタインとか知らなくてもお姉ちゃんから物貰っただけで喜びそう^^
次は伊作!!
大好きな人の声が俺の名を呼ぶのが聞こえた。
振り向くと思った通り、その声の主が何時も通りの優しく微笑みながら俺に向かって手を軽く振っていた。
「やす菜さん!」
パアッと俺は自分でも顔が明るくなるのを自覚しながら、やす菜さんに駆け寄る。
「どうしたんですか?俺に何か用ですか?」
「うん…大したことではないんだけど…」
そう言ってやす菜さんは俺に小さな包みを差し出した。
「お菓子…作ったんだけど…」
「え、これ…俺に?」
「うん。…初めて作ってみたお菓子だから、お口に合うかわからないんだけど…貰ってくれる?」
「勿論です!」
やす菜さんが俺に手作りの菓子を…!
断る理由なんかどこにもない!
「よかった!」
俺が菓子の入った包みを受け取ると、やす菜さんは花が咲くかのように笑った。
「…っ!」
その笑顔を正面から見た俺はドキーッと心臓が物凄く高鳴った。
(可愛い…!!)
やす菜さんは笑顔がとても魅力的だ。
俺はこの人の笑顔を見ているととても幸せな気持ちになる。
「それじゃあ、いきなり呼び止めちゃってごめんね!」
「またね!」と行って、やす菜さんはその場から去った。
俺はやす菜さんの姿が見えなくなるまで手を振ってた。
「…へへっ」
手の上に乗っかっている包みを見て思わず顔がにやける。
やす菜さんが俺に…
そう思うだけで顔のにやにやが止まらない。
「はーち!」
庭に立ったままでいたら、急に後ろから衝撃が来た。
「うお!?…さ、三郎!!」
いきなり俺の肩に手を回しておっかかってきたのは三郎だった。
そして後から雷蔵・兵助・勘右衛門がやってきた。
「見てたぞー今の!やす菜さんから手作りの菓子もらってただろー!」
「なっ…見てたのかよ…」
「包みを見ながらにやにやしちゃってさ~」
「いいよな~八。今日、やす菜さんから手作り菓子を貰えるなんてさ」
勘右衛門の言葉に少しだけ引っ掛かり、キョトン…とする。
「…今日貰える事に、何か意味でもあるのか?」
すると皆がえっ!?と驚いた顔をした。
「…八…お前、知らないのか?」
「…?何が?」
「あ~…でも、少し前にしんべヱが言って、くノ一教室とかで少し広まった程度だから…知らないのも無理は無いかも…」
…何の話なんだろう?と、首を傾げていると兵助が説明してくれた。
「今日はな、聖バレンタインデーという南蛮の行事の日なんだ。」
「へー!そうなのか!」
「で、そのバレンタインと言う日には女が恋い慕う男に手作りの菓子などの贈り物をする習わしがあるんだそうだ」
「へー…え?」
…女が…恋い慕う男に…?
…それって…!?
「やす菜さん。ここ最近、図書室に通って南蛮のお菓子の作り方の本を色々読んでたよ。中在家先輩に翻訳してもらいながら、どんなお菓子を作ろうか、一生懸命考えてた」
ニコニコと笑いながら雷蔵が言った。
頭の中で…色々と整理する。
つまり…やす菜さんは…
「………っ」
手で口元を押さえる。
さっきもやす菜さんから手作り菓子を貰ったってことでとても嬉しかった…だが、今はそれ以上に、胸に嬉しさが込み上げてくる。
「…八、耳まで真っ赤~」
クスクスと笑いながら、勘右衛門が言う。
「この幸せ者~!!」
三郎が俺の首に片腕を回し、もう片方の手で頭をぐりぐりと押された。
「痛ぇ!痛ぇ!」
「よかったな。八」
「あ、そうそう。バレンタインにお菓子貰ったら来月は3倍返ししなきゃいけないらしいよ」
「え?そうなのか?」
「来月、頑張れよ」
ポンッと三郎が肩に手を置いた。
…来月、何をお返ししよう?
(あの人は何をあげたら喜んでくれるかな?)
お姉ちゃんにゾッコンな竹谷君(笑)
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竹谷がお姉ちゃんにベタ惚れなのはもうわかり切ってることですね(笑)
バレンタインとか知らなくてもお姉ちゃんから物貰っただけで喜びそう^^
次は伊作!!