看病の楽しみ
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意識不明になってから長いこと何も食べていなかった姉ちゃんのために、食堂のおばちゃんにお粥を作ってもらった。
「姉ちゃん。お粥持ってきたよ」
「ありがとう。」
俺からお粥の乗ったお盆を受け取ろうと、姉ちゃんは手を伸ばすが俺はお盆を遠ざけた。
「…きり丸?」
不思議そうに首を傾げる姉ちゃんに、俺は言った。
「姉ちゃんはまだ病み上がりだろ。だから…
俺が食べさせてやるよ」
「ええ!?」
驚く姉ちゃんに俺はニヒッと笑い、傍らに胡坐をかいて座った。
膝の上にお盆を乗せ、土鍋の蓋を開けるとフワッと湯気が立った。
お粥を一匙すくい、フーフーと息を吹き掛けて冷ます。
「はい、姉ちゃん。あーん」
「…自分で食べられるわよ?」
苦笑する姉ちゃんに俺は「だーめ!」と首を振る。
「やっと目が覚めたばかりなんだから、まだ無理すんなよ。」
「無理なんか…「それに」
姉ちゃんの言葉を遮り、俺は俯いた。
「…ずっと心配してたんだ…これくらい、させてくれよ」
悲しそうな表情で、チラッと上目遣いで姉ちゃんを見る。
すると姉ちゃんはうっ…と言葉を詰まらせ、諦めたように溜息を吐いた。
「…わかったわ…きり丸、食べさせてくれる?」
その言葉を聞いて、俺はにこーっと笑った。
「もちろん!はい、あーん」
再び、匙を姉ちゃんの前に差し出す。
すると姉ちゃんは周りをキョロキョロと見回した。
「誰もいねぇよ。俺と姉ちゃんの二人だけ」
「そうなの…」
「うん。ほら、姉ちゃん。あーん」
「…あー、ん」
パクッと匙を口に入れ、ムグムグとお粥を食べた。
「…美味しい」
「だろ?はい、もう一口」
「…やっぱり恥ずかしい…」
「大丈夫!俺しか見てないから!!」
「そういう問題じゃないんだけど…」
「あーん」
「ううっ…あーん…」
恥ずかしがりながらも俺の手からお粥を食べる姉ちゃんの姿が可愛くて、俺は始終顔が緩みっぱなしだった。
(たまにはいいよな、こういうのも)
その頃、医務室の前では…
「「~~~~~っ」」
保健委員長の伊作と、二人の保護者的ポジションにいる土井先生が悶えていた。
((何、あの可愛い姉弟))
看病の楽しみ
「姉ちゃん。お粥持ってきたよ」
「ありがとう。」
俺からお粥の乗ったお盆を受け取ろうと、姉ちゃんは手を伸ばすが俺はお盆を遠ざけた。
「…きり丸?」
不思議そうに首を傾げる姉ちゃんに、俺は言った。
「姉ちゃんはまだ病み上がりだろ。だから…
俺が食べさせてやるよ」
「ええ!?」
驚く姉ちゃんに俺はニヒッと笑い、傍らに胡坐をかいて座った。
膝の上にお盆を乗せ、土鍋の蓋を開けるとフワッと湯気が立った。
お粥を一匙すくい、フーフーと息を吹き掛けて冷ます。
「はい、姉ちゃん。あーん」
「…自分で食べられるわよ?」
苦笑する姉ちゃんに俺は「だーめ!」と首を振る。
「やっと目が覚めたばかりなんだから、まだ無理すんなよ。」
「無理なんか…「それに」
姉ちゃんの言葉を遮り、俺は俯いた。
「…ずっと心配してたんだ…これくらい、させてくれよ」
悲しそうな表情で、チラッと上目遣いで姉ちゃんを見る。
すると姉ちゃんはうっ…と言葉を詰まらせ、諦めたように溜息を吐いた。
「…わかったわ…きり丸、食べさせてくれる?」
その言葉を聞いて、俺はにこーっと笑った。
「もちろん!はい、あーん」
再び、匙を姉ちゃんの前に差し出す。
すると姉ちゃんは周りをキョロキョロと見回した。
「誰もいねぇよ。俺と姉ちゃんの二人だけ」
「そうなの…」
「うん。ほら、姉ちゃん。あーん」
「…あー、ん」
パクッと匙を口に入れ、ムグムグとお粥を食べた。
「…美味しい」
「だろ?はい、もう一口」
「…やっぱり恥ずかしい…」
「大丈夫!俺しか見てないから!!」
「そういう問題じゃないんだけど…」
「あーん」
「ううっ…あーん…」
恥ずかしがりながらも俺の手からお粥を食べる姉ちゃんの姿が可愛くて、俺は始終顔が緩みっぱなしだった。
(たまにはいいよな、こういうのも)
その頃、医務室の前では…
「「~~~~~っ」」
保健委員長の伊作と、二人の保護者的ポジションにいる土井先生が悶えていた。
((何、あの可愛い姉弟))
看病の楽しみ