今度見るのは、悪夢ではなく…
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「よいっしょっ…と」
「…え!?」
目を閉じていると自分の座っている木にやす菜さんが登ろうとしていた。
「やす菜さん!?」
何やってんすか!?と言うとやす菜さんは一旦登ろうとするのを止め、私を見上げた。
「何って…見ての通り木に登ろうと…」
「何で!?」
「三郎君と、同じ目線になろうと思って…」
「その方が話しやすいでしょ?」と言って笑うやす菜さんに言葉を失う。
「三郎君」
真面目な顔になって、あの人は私の名を呼んだ。
「何度だって言うわ。
私は、何を聞いたって君のこと絶対に嫌いになったりしない!!
絶対…ね」
再び、やす菜さんはニコッと笑った。
「待ってて!すぐ、そっちに行くから」
「どうして…そこまで」
「そんな、元気無い三郎君を見たくないから…かな」
木登りを再開しようとするやす菜さん。
私はしばらくポカン…と口を開けていたが、すぐにキュッと唇を引き結んだ。
「…来なくて、いいです」
「え…」
「…私が降ります」
座っていた枝から飛び降りて、やす菜さんの隣に降り立った。
「…本当に…私が見た、夢の内容を話しても…嫌いになりませんか?」
「ならないよ。絶対に!約束する」
やす菜の瞳は、たくさんの嘘を吐く自分と全く違って、とても澄んでいて真っ直ぐだ。
「で、どんな夢だったの?」
そんなこの人を信じて、私は夢の内容を話すことにした。
その場に腰を下ろすと、やす菜さんも続いて隣に腰を下ろした。
「…………やす菜さんを…」
「私を?」
「この手で……殺す夢…」
それを聞き、やす菜さんは目を見開いた。
「正しくは…貴女になりすました敵を、殺す夢…です」
夢の内容を詳しく説明した。
「私は…何故だかわからないんですが夢の中で敵と戦っていて…その敵が幻術を使い、貴女になりすました。
…私は、それが許せなくて…その敵の首を、絞めて殺したんです。」
「…そんなに、許せなかったの?」
「はい」
夢とはいえ、どうしても許せなかった。
「どんなに、姿形を貴女に似せても…中身(こころ)は薄汚いまま…」
いつも優しい笑顔を浮かべるこの人の顔で、嘲笑うような笑みを浮かべた敵に反吐が出るかと思った
「夢とはいえ、貴女になりすまし、貴女を汚しているそいつに、腸が煮えくりかえりました。」
そして、その敵の首に手を掛けて力を込めた。
「殺すことに関しては、何も感じません。
ただ…そいつは死ぬまで幻術をとかずに、貴女の姿のままだった。」
声も、なりも、首を絞められ、苦しそうにする表情も…全て、やす菜さんのままで…
「目が覚め、その出来事が夢だとわかっていても…首を絞めた生々しい感触は消えず、手の震えが止まらなかった…」
殺したのはやす菜さんになりすました敵で…しかもそれは夢での出来事で…でも
「私は、貴女の幻影に手を掛け、殺した…そのことが…貴女自身をこの手で殺したように思ってしまうんです…」
ああ…らしくない…いつもの自分なら、仲間になりすました敵を殺す夢を見たって、殺したのは敵だと割り切れて心が揺るぎなんかはしないのに…
それがやす菜さんになっただけで、こんなにも…
「………三郎君」
やす菜さんは俯いている私に手を伸ばしてきた。
それに無意識に少し肩が跳ねてしまった私を見て、やす菜さんは少し微笑むとそっと、頬を撫でた。
そしてそのままさらに手を伸ばすと…
「!?」
私の顔を胸に押しつけるようにしてギュッと抱き抱えた。
「##NAME2##っ、##NAME3##、さん…!?」
やす菜さんのいきなりの大胆な行動に驚き、少し顔をずらして名前を呼んだ。
「聞こえる?三郎君。私の心の臓の音」
やす菜さんの言葉に黙ってしばらく耳をすますとトットットッ…と規則正しい鼓動の音が聞こえた。
「…聞こえます」
「うん。私の心の臓は、ちゃんと脈を打っている。…これは、私がちゃんと生きているって証だね」
だから…とやす菜さんは続けて言った。
「君は、私を殺してなんかいない。…そうでしょう?」
私は大きく目を見開いた。
「君が見たのは、夢なんだから。そんなに気に病む必要はどこにもないんだよ」
「…そうですね」
自分もやす菜さんの背中に手を回してギュッと抱き締めた。
この人の心音と温もりに、心から安堵する。
あれは夢だった、と改めて気付かせてくれた…
「…え!?」
目を閉じていると自分の座っている木にやす菜さんが登ろうとしていた。
「やす菜さん!?」
何やってんすか!?と言うとやす菜さんは一旦登ろうとするのを止め、私を見上げた。
「何って…見ての通り木に登ろうと…」
「何で!?」
「三郎君と、同じ目線になろうと思って…」
「その方が話しやすいでしょ?」と言って笑うやす菜さんに言葉を失う。
「三郎君」
真面目な顔になって、あの人は私の名を呼んだ。
「何度だって言うわ。
私は、何を聞いたって君のこと絶対に嫌いになったりしない!!
絶対…ね」
再び、やす菜さんはニコッと笑った。
「待ってて!すぐ、そっちに行くから」
「どうして…そこまで」
「そんな、元気無い三郎君を見たくないから…かな」
木登りを再開しようとするやす菜さん。
私はしばらくポカン…と口を開けていたが、すぐにキュッと唇を引き結んだ。
「…来なくて、いいです」
「え…」
「…私が降ります」
座っていた枝から飛び降りて、やす菜さんの隣に降り立った。
「…本当に…私が見た、夢の内容を話しても…嫌いになりませんか?」
「ならないよ。絶対に!約束する」
やす菜の瞳は、たくさんの嘘を吐く自分と全く違って、とても澄んでいて真っ直ぐだ。
「で、どんな夢だったの?」
そんなこの人を信じて、私は夢の内容を話すことにした。
その場に腰を下ろすと、やす菜さんも続いて隣に腰を下ろした。
「…………やす菜さんを…」
「私を?」
「この手で……殺す夢…」
それを聞き、やす菜さんは目を見開いた。
「正しくは…貴女になりすました敵を、殺す夢…です」
夢の内容を詳しく説明した。
「私は…何故だかわからないんですが夢の中で敵と戦っていて…その敵が幻術を使い、貴女になりすました。
…私は、それが許せなくて…その敵の首を、絞めて殺したんです。」
「…そんなに、許せなかったの?」
「はい」
夢とはいえ、どうしても許せなかった。
「どんなに、姿形を貴女に似せても…中身(こころ)は薄汚いまま…」
いつも優しい笑顔を浮かべるこの人の顔で、嘲笑うような笑みを浮かべた敵に反吐が出るかと思った
「夢とはいえ、貴女になりすまし、貴女を汚しているそいつに、腸が煮えくりかえりました。」
そして、その敵の首に手を掛けて力を込めた。
「殺すことに関しては、何も感じません。
ただ…そいつは死ぬまで幻術をとかずに、貴女の姿のままだった。」
声も、なりも、首を絞められ、苦しそうにする表情も…全て、やす菜さんのままで…
「目が覚め、その出来事が夢だとわかっていても…首を絞めた生々しい感触は消えず、手の震えが止まらなかった…」
殺したのはやす菜さんになりすました敵で…しかもそれは夢での出来事で…でも
「私は、貴女の幻影に手を掛け、殺した…そのことが…貴女自身をこの手で殺したように思ってしまうんです…」
ああ…らしくない…いつもの自分なら、仲間になりすました敵を殺す夢を見たって、殺したのは敵だと割り切れて心が揺るぎなんかはしないのに…
それがやす菜さんになっただけで、こんなにも…
「………三郎君」
やす菜さんは俯いている私に手を伸ばしてきた。
それに無意識に少し肩が跳ねてしまった私を見て、やす菜さんは少し微笑むとそっと、頬を撫でた。
そしてそのままさらに手を伸ばすと…
「!?」
私の顔を胸に押しつけるようにしてギュッと抱き抱えた。
「##NAME2##っ、##NAME3##、さん…!?」
やす菜さんのいきなりの大胆な行動に驚き、少し顔をずらして名前を呼んだ。
「聞こえる?三郎君。私の心の臓の音」
やす菜さんの言葉に黙ってしばらく耳をすますとトットットッ…と規則正しい鼓動の音が聞こえた。
「…聞こえます」
「うん。私の心の臓は、ちゃんと脈を打っている。…これは、私がちゃんと生きているって証だね」
だから…とやす菜さんは続けて言った。
「君は、私を殺してなんかいない。…そうでしょう?」
私は大きく目を見開いた。
「君が見たのは、夢なんだから。そんなに気に病む必要はどこにもないんだよ」
「…そうですね」
自分もやす菜さんの背中に手を回してギュッと抱き締めた。
この人の心音と温もりに、心から安堵する。
あれは夢だった、と改めて気付かせてくれた…