潮江くんの妹
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~六年生視点のオマケ?~
その頃、医務室前。
「うわぁ~入りずれ~…」
「いい雰囲気だね~」
仙蔵以外の六年生が外から覗き見してた。
「仙蔵が倒れたやす菜ちゃんを横抱きにして医務室に運ぶと言って会議室を出て行ったときは、どういうことなのかと思ったけど…」
「…ぼそぼそ…」
「そうだね、長次。あまり話をしたりしているところ見たこと無かったけど…仙蔵は、やす菜ちゃんのこと気に入ってたんだね」
「ぼそぼそぼそ…」
「え、何?…文次郎の妹にしては、可愛いヤツだと…仙蔵が言っていた…へーぇ、本当!仙蔵そんなこと言ってたんだ~!!」
「そうそう。やす菜は文次郎の妹とは思えないくらい、素直で、真面目で、優しくて、しっかりとした、可愛い後輩なんだよ~」
留三郎が、うんうんと頷く。
「む~…仙ちゃん、ずるい!!」
「え、小平太もやす菜ちゃんのこと気に入ってたの?」
「うむ!いつも『器具を壊すな』と口五月蝿いが、私のマラソンに最後までついてくるからな!!」
「…小平太のマラソンに…?」
「すごいんだね~」と伊作は感嘆の声を上げる。
「あいつはくのたまの中では珍しい武闘派として名高いからな。鍛錬を怠らないし、俺とも毎日のように組み手をしている。体力ならそこら辺の男には負けないさ」
ふっ…と誇らしげな笑みを浮かべる留三郎。
「その自慢の体力も、今日で限界が来ちゃったわけか…」
「たまに伊作から眠り薬をもらったりして眠らせてたんだが…」
「きっと、予算会議前の実習授業も原因の一つ何じゃない?今回のくのたま五年の実習授業はかなり難しかったと聞いているから…」
「だがやす菜はその実習授業をかなり優秀な成績でクリアしたらしい。」
「寝不足で、疲れが溜まっていても授業で優秀な結果を出すとは…君の妹は大したものだな!文次郎」
「…ああ…」
「どしたの?妹を褒められているのに、微妙な反応だな」
文次郎はぶすっとした顔をしていた。
「周りからも色々言われて、用具の予算を上げることになったからな」
「ざまぁみろ」とでもいうように、留三郎は勝ち誇った顔をした。
「それもある…が、」
「が?」
「…仙蔵が俺事を、『義兄さん』と呼ぶようになるかもしれないと想像すると…なんとも言えない気持ちになるな…」
「…そんなところまで考えているのか…お前…」
終
後書き→
その頃、医務室前。
「うわぁ~入りずれ~…」
「いい雰囲気だね~」
仙蔵以外の六年生が外から覗き見してた。
「仙蔵が倒れたやす菜ちゃんを横抱きにして医務室に運ぶと言って会議室を出て行ったときは、どういうことなのかと思ったけど…」
「…ぼそぼそ…」
「そうだね、長次。あまり話をしたりしているところ見たこと無かったけど…仙蔵は、やす菜ちゃんのこと気に入ってたんだね」
「ぼそぼそぼそ…」
「え、何?…文次郎の妹にしては、可愛いヤツだと…仙蔵が言っていた…へーぇ、本当!仙蔵そんなこと言ってたんだ~!!」
「そうそう。やす菜は文次郎の妹とは思えないくらい、素直で、真面目で、優しくて、しっかりとした、可愛い後輩なんだよ~」
留三郎が、うんうんと頷く。
「む~…仙ちゃん、ずるい!!」
「え、小平太もやす菜ちゃんのこと気に入ってたの?」
「うむ!いつも『器具を壊すな』と口五月蝿いが、私のマラソンに最後までついてくるからな!!」
「…小平太のマラソンに…?」
「すごいんだね~」と伊作は感嘆の声を上げる。
「あいつはくのたまの中では珍しい武闘派として名高いからな。鍛錬を怠らないし、俺とも毎日のように組み手をしている。体力ならそこら辺の男には負けないさ」
ふっ…と誇らしげな笑みを浮かべる留三郎。
「その自慢の体力も、今日で限界が来ちゃったわけか…」
「たまに伊作から眠り薬をもらったりして眠らせてたんだが…」
「きっと、予算会議前の実習授業も原因の一つ何じゃない?今回のくのたま五年の実習授業はかなり難しかったと聞いているから…」
「だがやす菜はその実習授業をかなり優秀な成績でクリアしたらしい。」
「寝不足で、疲れが溜まっていても授業で優秀な結果を出すとは…君の妹は大したものだな!文次郎」
「…ああ…」
「どしたの?妹を褒められているのに、微妙な反応だな」
文次郎はぶすっとした顔をしていた。
「周りからも色々言われて、用具の予算を上げることになったからな」
「ざまぁみろ」とでもいうように、留三郎は勝ち誇った顔をした。
「それもある…が、」
「が?」
「…仙蔵が俺事を、『義兄さん』と呼ぶようになるかもしれないと想像すると…なんとも言えない気持ちになるな…」
「…そんなところまで考えているのか…お前…」
終
後書き→