潮江くんの妹
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…あれ?」
気が付くと、私は蒲団で眠っていた。
「…どうして…」
「気が付いたか」
不思議に思いながら体を起こすと、声を掛けられた。
「たっ、立花先輩!?」
声のした方を見ると、そこには立花先輩が居た。
立花先輩は兄さんと同じ六年い組で、作法委員会の委員長で、火薬の扱いにかけては忍術学園ナンバーワンと言われていて…
…私が、密かに憧れている人…
「何で、立花先輩がここに?」
「予算会議で急にお前が急に倒れたから、医務室に運んで付き添っていたのだ」
「…立花先輩が…ですか?」
所属する委員会直属の先輩の食満先輩や保健委員長の善法寺伊作先輩が運んでくれるのならまだ解る、けど…
(何故、立花先輩…?)
先輩と私は兄さん繋がりで軽く会話をする程度の関係で、大して親しくもないのに…
「今までの疲労の蓄積と、睡眠不足が祟って倒れたんだ。あまり無理をするな」
「はい…すみません。ご迷惑をおかけしました」
「それにしても…」
「!?」
立花先輩に両手で顔を挟まれ、グイッと引っ張られた。
「せせせせせせ、先輩?」
顔を近づけて、まじまじと私の顔を見てくる立花先輩に、顔が熱くなる。
「…本当に酷いな」
ボソリと呟かれた言葉にビクッと体が跳ね、泣きたくなった。
私は本当に肌も髪も女としてどうかと思うほどにボロボロで…
(…立花先輩に、見られたくなかったな…)
立花先輩は男の人なのに、私が足元にも及ばないくらい綺麗だから…
「あの…離してください…」
これ以上見られると、ますます惨めな気持ちになる。
「だが、元は悪くない。磨けば光るか…」
フッと立花先輩が笑った。
「よし、やす菜!」
「は、はい!!」
「これから毎晩、私の部屋に来るように」
「…え?」
私はそれにぽかん…とする。きっと今はさぞや間抜けな顔をしていることだろう…
「え…立花先輩…それって…」
「喜べ、やす菜。この私が直々に、女を磨いてやる」
頬を包んでいた先輩の手が滑るように、左手はうなじに、右手は顎に移動した。
くいっ。と顎を持ち上げられる。
「私の指導は厳しいぞ。だが、その言いつけをきちんと守ればどんな男でも落とせる美女になるだろう」
そう言って、立花先輩は綺麗な微笑みを浮かべた。
また、顔が熱くなる…
「わ、私…頑張ります!立花先輩のご指導が無駄にならないよう…綺麗になってみせます!!」
「無論だ」
…立花先輩に、こんなこと言って貰えるなんて…今、すごく気持ちが高揚していた。
(もし…)
立花先輩の指導の下、どんな男でも落とせるくらいの美人になれたら…その時は…
(この気持ち…伝えてもいいですか?)
潮江くんの妹
(絶対、ふられちゃうだろうけど…ね)
オマケ→
気が付くと、私は蒲団で眠っていた。
「…どうして…」
「気が付いたか」
不思議に思いながら体を起こすと、声を掛けられた。
「たっ、立花先輩!?」
声のした方を見ると、そこには立花先輩が居た。
立花先輩は兄さんと同じ六年い組で、作法委員会の委員長で、火薬の扱いにかけては忍術学園ナンバーワンと言われていて…
…私が、密かに憧れている人…
「何で、立花先輩がここに?」
「予算会議で急にお前が急に倒れたから、医務室に運んで付き添っていたのだ」
「…立花先輩が…ですか?」
所属する委員会直属の先輩の食満先輩や保健委員長の善法寺伊作先輩が運んでくれるのならまだ解る、けど…
(何故、立花先輩…?)
先輩と私は兄さん繋がりで軽く会話をする程度の関係で、大して親しくもないのに…
「今までの疲労の蓄積と、睡眠不足が祟って倒れたんだ。あまり無理をするな」
「はい…すみません。ご迷惑をおかけしました」
「それにしても…」
「!?」
立花先輩に両手で顔を挟まれ、グイッと引っ張られた。
「せせせせせせ、先輩?」
顔を近づけて、まじまじと私の顔を見てくる立花先輩に、顔が熱くなる。
「…本当に酷いな」
ボソリと呟かれた言葉にビクッと体が跳ね、泣きたくなった。
私は本当に肌も髪も女としてどうかと思うほどにボロボロで…
(…立花先輩に、見られたくなかったな…)
立花先輩は男の人なのに、私が足元にも及ばないくらい綺麗だから…
「あの…離してください…」
これ以上見られると、ますます惨めな気持ちになる。
「だが、元は悪くない。磨けば光るか…」
フッと立花先輩が笑った。
「よし、やす菜!」
「は、はい!!」
「これから毎晩、私の部屋に来るように」
「…え?」
私はそれにぽかん…とする。きっと今はさぞや間抜けな顔をしていることだろう…
「え…立花先輩…それって…」
「喜べ、やす菜。この私が直々に、女を磨いてやる」
頬を包んでいた先輩の手が滑るように、左手はうなじに、右手は顎に移動した。
くいっ。と顎を持ち上げられる。
「私の指導は厳しいぞ。だが、その言いつけをきちんと守ればどんな男でも落とせる美女になるだろう」
そう言って、立花先輩は綺麗な微笑みを浮かべた。
また、顔が熱くなる…
「わ、私…頑張ります!立花先輩のご指導が無駄にならないよう…綺麗になってみせます!!」
「無論だ」
…立花先輩に、こんなこと言って貰えるなんて…今、すごく気持ちが高揚していた。
(もし…)
立花先輩の指導の下、どんな男でも落とせるくらいの美人になれたら…その時は…
(この気持ち…伝えてもいいですか?)
潮江くんの妹
(絶対、ふられちゃうだろうけど…ね)
オマケ→