恋のキューピッドはまかせとけ!!
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「五年い組の尾浜勘右衛門です。はじめまして」
「やす菜です。よろしくね尾浜君」
八がやす菜を手伝って資料を図書室に運ぶのに、俺達もくっついて行くことにした。
まだやす菜さんとちゃんと知り合ってなかった俺は彼女に自己紹介をした。
それにやす菜さんもにっこりと笑って自己紹介をしてくれた。
近くで見たやす菜さんは綺麗な人だった。容姿が整っている。
纏う雰囲気はとても優しくて、笑った顔を見ていると何だか和む気がした。
この人はいわゆる、癒し系なのだな。
「じゃあ、八とは夏休み初日に会ったんですね。」
歩きながら、俺は皆がやす菜さんと知り合ったいきさつ等を聞いた。
「うん。私、一年生に弟がいて、帰ってくる弟を迎えに行く途中だったの。
そしたら数人の男に絡まれちゃって…座敷に連れ込まれそうになったから抵抗して、殴られそうになったところを竹谷君に助けてもらったの。」
「あの時は本当にありがとう」とやす菜さんが微笑むと八は照れ笑いしながら「いいえ」と首を横に振った。
「へーぇ!」
何だ、八かっこいいことしたんだな!
危ない所を助けるなんて、好感度大の最高の出会い方じゃないか。
「で、次に会ったのは夏休みが終わって少し経った後で…鉢屋君、不破君、久々知君に初めて会ったのも、その時よね」
やす菜さんの言葉に、雷蔵が笑いながら「はい」と頷き、兵助もそれのすぐ後にこくりと頷いた。
「お礼したいと言われて、行ってもいいのか迷っていた八を引き摺って、私達も一緒にやす菜さんが以前働いていた茶店に行ったんだ」
鉢屋が俺に説明する。
「え?竹谷君迷ってたの?」
そしてそれはやす菜さんにも聞こえていたらしく、横にいた八に「どうして?」と聞いた。
「あ、いや…やす菜さんに、お礼がしたいと言われたのが夏休み初日で、俺夏休み中はちょっと色々ありまして…ようやくお店に行けそうになったのは一月くらいたった頃でしたから…今さら行っても、俺の事忘れてんじゃないかと思って…」
「忘れないわよ!」
八の言葉に心外だ。と言うようにやす菜さんは少し頬を膨らませた。
「危ないところを助けてくれた恩人を忘れたりしないわよ。
…それとも、竹谷君には私が助けてもらったことをすぐ忘れてしまうような恩知らずに見えたのかしら?」
「えっ!?いやいやいや!!」
「そんなこと、微塵もないです!」と必死に首を振る八に、俺は思わず笑ってしまった。
雷蔵と兵助はなるべく笑わないように我慢しているけど、鉢屋は横向いてくっくっ…と肩を震わせながら笑ってる。
そして、やす菜さんもそんな八の様子を見てちょっと驚いた顔をしたが、すぐにクスクスと笑った。
「ふふっ、良かった。まあ、その場ですぐお返ししなかった私も悪いしね。」
にっこりと、やす菜さんは八に笑いかける。
「あの後、みんなで食べに来てくれるようになって嬉しかったわ」
「だって、やす菜さんがせっかくフリーパスくれましたし…それに、あの店の甘味、ホントに美味いから…」
「確かに…あそこの甘味は絶品だな」
「ああ美味いよな」
「また食べに行きたいね~」
俺以外の店に行ったことのある4人が楽しそうに話すのを聞いて、俺は「いいな~」と相槌を打つ。
「俺もその店に行ってみたい!」
「おお!じゃ、今度の休みに行こうぜ!」
八は笑顔で頷いてくれた。
雷蔵も笑って「ホントに美味しいんだよ」と言った。
「俺のオススメは断然豆腐アイスなのだぁ」
「兵助…そこでも豆腐?」
「いや、でも豆腐アイスも美味いよ」
「お店の甘味を作っているおじさんもおばさんも腕がいいからどれもオススメよ。
尾浜君も、風流庵の甘味気に入ってくれたら嬉しいわ」
ニコニコと笑いながら言うやす菜さんにつられて俺も笑いながら「はい。楽しみです」と言った。
「あ、そうだ。やす菜さん」
「ん?何?尾浜君」
「俺の事、苗字呼びじゃ無くて、名前でいいですよ」
「え?」
俺の突然の提案にやす菜さんは目をパチッと瞬かせ、八達はギョッとした顔をした。
「勘右衛門君…って?」
「はい」
「名前長いからなんだったら勘ちゃんでもいいですよ~」と言えば、やす菜さんはアハハと笑って「さすがに14歳の男の子をいきなりあだ名で呼べないわ」と言った。
「別にいいのに~何だったら、八左ヱ門のことも“はっちゃん”って呼んでやってもいいんですよ」
「え~?」
可笑しげに笑いながら、やす菜さんは八の方に顔を向けた。
そして、少し伺うように八を見ながら
「…はっちゃん?」
と呼んだ。
ボンッ
八の顔が真っ赤になって爆発した。頭から湯気が上がっている。
雷蔵と兵助はそれに驚き苦笑し、鉢屋は爆笑している。
「なーんて…突然私からあだ名で呼ばれるの嫌よねぇ?」
「でも…」とやす菜さんは続けた。
「今度から竹谷君のことも八左ヱ門君って呼んでもいい?」
首を傾げながら尋ねるやす菜が尋ねると、八は真っ赤な顔のままコクコクと頷き、
「もちろんです!!」
と言った。
恋のキューピッドはまかせとけ!!
(俺はお前の恋をとことん応援してやるからさー)
******************************
勘ちゃんを竹谷の恋のキューピッドにしてみた^^
ここから五年は全員名前呼び。
「やす菜です。よろしくね尾浜君」
八がやす菜を手伝って資料を図書室に運ぶのに、俺達もくっついて行くことにした。
まだやす菜さんとちゃんと知り合ってなかった俺は彼女に自己紹介をした。
それにやす菜さんもにっこりと笑って自己紹介をしてくれた。
近くで見たやす菜さんは綺麗な人だった。容姿が整っている。
纏う雰囲気はとても優しくて、笑った顔を見ていると何だか和む気がした。
この人はいわゆる、癒し系なのだな。
「じゃあ、八とは夏休み初日に会ったんですね。」
歩きながら、俺は皆がやす菜さんと知り合ったいきさつ等を聞いた。
「うん。私、一年生に弟がいて、帰ってくる弟を迎えに行く途中だったの。
そしたら数人の男に絡まれちゃって…座敷に連れ込まれそうになったから抵抗して、殴られそうになったところを竹谷君に助けてもらったの。」
「あの時は本当にありがとう」とやす菜さんが微笑むと八は照れ笑いしながら「いいえ」と首を横に振った。
「へーぇ!」
何だ、八かっこいいことしたんだな!
危ない所を助けるなんて、好感度大の最高の出会い方じゃないか。
「で、次に会ったのは夏休みが終わって少し経った後で…鉢屋君、不破君、久々知君に初めて会ったのも、その時よね」
やす菜さんの言葉に、雷蔵が笑いながら「はい」と頷き、兵助もそれのすぐ後にこくりと頷いた。
「お礼したいと言われて、行ってもいいのか迷っていた八を引き摺って、私達も一緒にやす菜さんが以前働いていた茶店に行ったんだ」
鉢屋が俺に説明する。
「え?竹谷君迷ってたの?」
そしてそれはやす菜さんにも聞こえていたらしく、横にいた八に「どうして?」と聞いた。
「あ、いや…やす菜さんに、お礼がしたいと言われたのが夏休み初日で、俺夏休み中はちょっと色々ありまして…ようやくお店に行けそうになったのは一月くらいたった頃でしたから…今さら行っても、俺の事忘れてんじゃないかと思って…」
「忘れないわよ!」
八の言葉に心外だ。と言うようにやす菜さんは少し頬を膨らませた。
「危ないところを助けてくれた恩人を忘れたりしないわよ。
…それとも、竹谷君には私が助けてもらったことをすぐ忘れてしまうような恩知らずに見えたのかしら?」
「えっ!?いやいやいや!!」
「そんなこと、微塵もないです!」と必死に首を振る八に、俺は思わず笑ってしまった。
雷蔵と兵助はなるべく笑わないように我慢しているけど、鉢屋は横向いてくっくっ…と肩を震わせながら笑ってる。
そして、やす菜さんもそんな八の様子を見てちょっと驚いた顔をしたが、すぐにクスクスと笑った。
「ふふっ、良かった。まあ、その場ですぐお返ししなかった私も悪いしね。」
にっこりと、やす菜さんは八に笑いかける。
「あの後、みんなで食べに来てくれるようになって嬉しかったわ」
「だって、やす菜さんがせっかくフリーパスくれましたし…それに、あの店の甘味、ホントに美味いから…」
「確かに…あそこの甘味は絶品だな」
「ああ美味いよな」
「また食べに行きたいね~」
俺以外の店に行ったことのある4人が楽しそうに話すのを聞いて、俺は「いいな~」と相槌を打つ。
「俺もその店に行ってみたい!」
「おお!じゃ、今度の休みに行こうぜ!」
八は笑顔で頷いてくれた。
雷蔵も笑って「ホントに美味しいんだよ」と言った。
「俺のオススメは断然豆腐アイスなのだぁ」
「兵助…そこでも豆腐?」
「いや、でも豆腐アイスも美味いよ」
「お店の甘味を作っているおじさんもおばさんも腕がいいからどれもオススメよ。
尾浜君も、風流庵の甘味気に入ってくれたら嬉しいわ」
ニコニコと笑いながら言うやす菜さんにつられて俺も笑いながら「はい。楽しみです」と言った。
「あ、そうだ。やす菜さん」
「ん?何?尾浜君」
「俺の事、苗字呼びじゃ無くて、名前でいいですよ」
「え?」
俺の突然の提案にやす菜さんは目をパチッと瞬かせ、八達はギョッとした顔をした。
「勘右衛門君…って?」
「はい」
「名前長いからなんだったら勘ちゃんでもいいですよ~」と言えば、やす菜さんはアハハと笑って「さすがに14歳の男の子をいきなりあだ名で呼べないわ」と言った。
「別にいいのに~何だったら、八左ヱ門のことも“はっちゃん”って呼んでやってもいいんですよ」
「え~?」
可笑しげに笑いながら、やす菜さんは八の方に顔を向けた。
そして、少し伺うように八を見ながら
「…はっちゃん?」
と呼んだ。
ボンッ
八の顔が真っ赤になって爆発した。頭から湯気が上がっている。
雷蔵と兵助はそれに驚き苦笑し、鉢屋は爆笑している。
「なーんて…突然私からあだ名で呼ばれるの嫌よねぇ?」
「でも…」とやす菜さんは続けた。
「今度から竹谷君のことも八左ヱ門君って呼んでもいい?」
首を傾げながら尋ねるやす菜が尋ねると、八は真っ赤な顔のままコクコクと頷き、
「もちろんです!!」
と言った。
恋のキューピッドはまかせとけ!!
(俺はお前の恋をとことん応援してやるからさー)
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勘ちゃんを竹谷の恋のキューピッドにしてみた^^
ここから五年は全員名前呼び。