きっかけは落し穴から
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やす菜は山田先生から預かった洗濯物を洗って干していた。
「…っよし!」
綺麗になって、干され、そよ風になびいている洗濯物を見渡しフーッと息を吐く。
一仕事を終えたことの充実感に浸っていると、突然強い風が吹いた。
「!?…………あ!!」
その風によって手拭いが一枚飛ばされてしまった。
「待って!!」
慌てて手拭いを追い掛ける。
ヒラヒラと飛んでいく手拭いに手を伸ばすが、高くて、飛び跳ねても今一歩届かない。
走りながらピョンッと飛び跳ね、手拭いを掴もうとするが掴めない。
そして再び地面を蹴って自分の上にある手拭いに手を伸ばす。
(……!!やった!!)
手拭いの端が、手に触れる。
掴めそう。と思ったが…
ミシッ
「………え?」
一足先に地に着いた片足の下の地面が、微かな音を立てて沈んだ。
そしてそのままやす菜の体は地面の下へと落ちていった…
「…おやまぁ」
穴掘り小僧こと、綾部喜八郎がいつものように穴を掘りながら歩き回っていると、自分が今まで掘った落とし穴に、誰か落ちているようだった。
また保健委員辺りだろうか?と思いながら穴の中を覗くと、中に居たのは見覚えのない女の人。
「……誰?」
くの一教室の制服を着ていないので、学園の生徒ではなさそうだ。
外からの来客だろうか…?だとしたら滝がうるさいな…
そう思いながら穴の中の女の人を見下ろす。
その人はスヤスヤと穴の中で気持ちよさそうに眠っていた。
「…………」
観察をしてみると、中々綺麗な顔立ちをしている人だ。
自分の所属している委員会の委員長とは、また違った美しさである。
しばらく眺めていたが、ふと見ると穴の側に白い長めの布が落ちていた。
…ということは…
「…天女?」
ポツリ…と綾部は呟いた。
この女の人は天女で、偶々地上に降りてきたところに自分の落とし穴があって落っこちてしまったのではないだろうか…
何ということだ、自分の落とし穴は天女も引っかかるほどにまで進化していたのだ。
「ん?喜八郎、何をしているんだ?」
「あ、滝」
そこに、滝夜叉丸が通りかかった。いつもはあまり表情を表に出さない綾部がなんだか嬉しそうにしているのを見て首を傾げる。
「…何かいいことでもあったのか?」
「見て、滝。私の落とし穴は天女も落とせるくらいになったよ」
「天女?」
なんのこっちゃ。と思いながら穴を覗き込むと滝夜叉丸は仰天した。
「##NAME2##、やす菜さん!?」
「やす菜?」
それがこの天女の名前なのだろうか?滝は知り合いなのか?と綾部が首を傾げているとその間に滝夜叉丸は天女…もとい、やす菜の名前を呼んだ。
「やす菜さん?やす菜さん!!」
「ん…っ」
眠っているやす菜に声を掛けているとそれに反応しやす菜はゆっくりと目を開けた。
「…………滝夜叉丸君?」
「はい。大丈夫ですか?」
怪我は?と聞く滝夜叉丸に、やす菜は大丈夫。と笑って首を横に振った。
「掴まって下さい」
そう言って差し出された手に、お礼を言って、やす菜は滝夜叉丸の手を掴み、穴から這い上がった。
「大変でしたね、落とし穴に落ちるなんて…でもどうして穴の中で眠っていたんですか?」
「…さっきまで私洗濯してたんだけど、風に飛ばされた手拭い追い掛けていたら穴に落ちちゃって…で、一人じゃ上がれないからどうしようと思ってたんだけど…悩んでいる内に思わずうとうとしてきちゃって…」
少し恥ずかしそうにやす菜は笑った。
「そうだったんですか…」
「うん。落とし穴の中って結構寝心地いいのね…寒すぎず暑すぎず、丁度良い温度だったし…」
ちょっと汚れちゃったけどね。と笑いながら服に付いた泥を落とす。
「あ、そういえば…この辺に手拭い落ちてなかった?」
「手拭い…あれのことですか?」
滝夜叉丸が綾部の持っている手拭いを指差す。
「あ、それそれ!」
「おい、喜八郎。やす菜さんにその手拭いをお返ししろ」
「…やだ」
滝夜叉丸が綾部に手拭いを返すように言うと、綾部は手拭いを背中に隠してしまった。
「お前な…それはやす菜さんの「だって…」
滝夜叉丸の言葉を遮り、綾部は言った。
「…これ返したら、天女さん空に帰っちゃうでしょ?」
「…え?天女?」
「何?」
「天女さん…」
綾部の言葉に2人が呆けていると、綾部がやす菜の方に寄って来た。
「貴方が落ちた穴…もともと、私のお昼寝用に掘った蛸壺だったんです。」
「蛸壺?」
「はい…用具委員長が埋めろとうるさいので誤魔化すために急遽落とし穴にしたんですが…」
綾部はやす菜の手を取って握った。
「…えーっと?」
「まさか、あの穴の良さを分かってくれる人と出会えるなんて…天女さん」
じっ…と綾部はやす菜を見つめた。
「空には帰らず、ずっと…ここにいてください。そして…私のお嫁さんになってください。」
しばらく、沈黙が続いた。
「ちょっ…」
それを破ったのは二人の側に居た滝夜叉丸だった。
「喜八郎!!お前、何を…」
「…えーっと…喜八郎君?」
「はい」
「心配しなくても、私は天女なんてそんな大層なものじゃないから、空へ帰ったり何かしないわ。」
「…違うんですか?」
首を傾げる綾部に、やす菜は違うよ。と首を振った。
「それから…私、今日からこの学園で働くことになったの。だから…クビにならない限り、ここにいるつもりよ。」
ニコッとやす菜は笑った。
「私の名前はやす菜。摂津のやす菜よ。よろしくね」
きっかけは落とし穴から
「…綾部喜八郎です。で、やす菜さん」
「ん?」
「祝言はいつにしますか?」
「喜八郎!!」
*********************************
ようやく綾部出せた~!!
不思議ちゃんな感じを出したくてきり丸姉のことを“天女”なんて呼ばせてみたけど…大丈夫かな?
きり丸姉は綾部のプロポーズはジョークだと思ってる←
「…っよし!」
綺麗になって、干され、そよ風になびいている洗濯物を見渡しフーッと息を吐く。
一仕事を終えたことの充実感に浸っていると、突然強い風が吹いた。
「!?…………あ!!」
その風によって手拭いが一枚飛ばされてしまった。
「待って!!」
慌てて手拭いを追い掛ける。
ヒラヒラと飛んでいく手拭いに手を伸ばすが、高くて、飛び跳ねても今一歩届かない。
走りながらピョンッと飛び跳ね、手拭いを掴もうとするが掴めない。
そして再び地面を蹴って自分の上にある手拭いに手を伸ばす。
(……!!やった!!)
手拭いの端が、手に触れる。
掴めそう。と思ったが…
ミシッ
「………え?」
一足先に地に着いた片足の下の地面が、微かな音を立てて沈んだ。
そしてそのままやす菜の体は地面の下へと落ちていった…
「…おやまぁ」
穴掘り小僧こと、綾部喜八郎がいつものように穴を掘りながら歩き回っていると、自分が今まで掘った落とし穴に、誰か落ちているようだった。
また保健委員辺りだろうか?と思いながら穴の中を覗くと、中に居たのは見覚えのない女の人。
「……誰?」
くの一教室の制服を着ていないので、学園の生徒ではなさそうだ。
外からの来客だろうか…?だとしたら滝がうるさいな…
そう思いながら穴の中の女の人を見下ろす。
その人はスヤスヤと穴の中で気持ちよさそうに眠っていた。
「…………」
観察をしてみると、中々綺麗な顔立ちをしている人だ。
自分の所属している委員会の委員長とは、また違った美しさである。
しばらく眺めていたが、ふと見ると穴の側に白い長めの布が落ちていた。
…ということは…
「…天女?」
ポツリ…と綾部は呟いた。
この女の人は天女で、偶々地上に降りてきたところに自分の落とし穴があって落っこちてしまったのではないだろうか…
何ということだ、自分の落とし穴は天女も引っかかるほどにまで進化していたのだ。
「ん?喜八郎、何をしているんだ?」
「あ、滝」
そこに、滝夜叉丸が通りかかった。いつもはあまり表情を表に出さない綾部がなんだか嬉しそうにしているのを見て首を傾げる。
「…何かいいことでもあったのか?」
「見て、滝。私の落とし穴は天女も落とせるくらいになったよ」
「天女?」
なんのこっちゃ。と思いながら穴を覗き込むと滝夜叉丸は仰天した。
「##NAME2##、やす菜さん!?」
「やす菜?」
それがこの天女の名前なのだろうか?滝は知り合いなのか?と綾部が首を傾げているとその間に滝夜叉丸は天女…もとい、やす菜の名前を呼んだ。
「やす菜さん?やす菜さん!!」
「ん…っ」
眠っているやす菜に声を掛けているとそれに反応しやす菜はゆっくりと目を開けた。
「…………滝夜叉丸君?」
「はい。大丈夫ですか?」
怪我は?と聞く滝夜叉丸に、やす菜は大丈夫。と笑って首を横に振った。
「掴まって下さい」
そう言って差し出された手に、お礼を言って、やす菜は滝夜叉丸の手を掴み、穴から這い上がった。
「大変でしたね、落とし穴に落ちるなんて…でもどうして穴の中で眠っていたんですか?」
「…さっきまで私洗濯してたんだけど、風に飛ばされた手拭い追い掛けていたら穴に落ちちゃって…で、一人じゃ上がれないからどうしようと思ってたんだけど…悩んでいる内に思わずうとうとしてきちゃって…」
少し恥ずかしそうにやす菜は笑った。
「そうだったんですか…」
「うん。落とし穴の中って結構寝心地いいのね…寒すぎず暑すぎず、丁度良い温度だったし…」
ちょっと汚れちゃったけどね。と笑いながら服に付いた泥を落とす。
「あ、そういえば…この辺に手拭い落ちてなかった?」
「手拭い…あれのことですか?」
滝夜叉丸が綾部の持っている手拭いを指差す。
「あ、それそれ!」
「おい、喜八郎。やす菜さんにその手拭いをお返ししろ」
「…やだ」
滝夜叉丸が綾部に手拭いを返すように言うと、綾部は手拭いを背中に隠してしまった。
「お前な…それはやす菜さんの「だって…」
滝夜叉丸の言葉を遮り、綾部は言った。
「…これ返したら、天女さん空に帰っちゃうでしょ?」
「…え?天女?」
「何?」
「天女さん…」
綾部の言葉に2人が呆けていると、綾部がやす菜の方に寄って来た。
「貴方が落ちた穴…もともと、私のお昼寝用に掘った蛸壺だったんです。」
「蛸壺?」
「はい…用具委員長が埋めろとうるさいので誤魔化すために急遽落とし穴にしたんですが…」
綾部はやす菜の手を取って握った。
「…えーっと?」
「まさか、あの穴の良さを分かってくれる人と出会えるなんて…天女さん」
じっ…と綾部はやす菜を見つめた。
「空には帰らず、ずっと…ここにいてください。そして…私のお嫁さんになってください。」
しばらく、沈黙が続いた。
「ちょっ…」
それを破ったのは二人の側に居た滝夜叉丸だった。
「喜八郎!!お前、何を…」
「…えーっと…喜八郎君?」
「はい」
「心配しなくても、私は天女なんてそんな大層なものじゃないから、空へ帰ったり何かしないわ。」
「…違うんですか?」
首を傾げる綾部に、やす菜は違うよ。と首を振った。
「それから…私、今日からこの学園で働くことになったの。だから…クビにならない限り、ここにいるつもりよ。」
ニコッとやす菜は笑った。
「私の名前はやす菜。摂津のやす菜よ。よろしくね」
きっかけは落とし穴から
「…綾部喜八郎です。で、やす菜さん」
「ん?」
「祝言はいつにしますか?」
「喜八郎!!」
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ようやく綾部出せた~!!
不思議ちゃんな感じを出したくてきり丸姉のことを“天女”なんて呼ばせてみたけど…大丈夫かな?
きり丸姉は綾部のプロポーズはジョークだと思ってる←
