君のためならどんな道でも歩いて行くよ
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「姉ちゃん。話があるんだ」
夜、寝る前にきり丸がそう言ってきた。
妙に改まった態度で、敷いた布団の上に正座なんかしているもんだから私もそれにならって正座した。
「何?きり丸」
きり丸は黙って何も言わないが私は言葉を待った。
そして、きり丸は意を決してこう言った。
「オレ、忍術学園に入りたいんだ!!」
その言葉に、私は驚いた。
忍術学園はその名の通り忍術を学びプロの忍者となることを目指す学校だ。
その門戸は広く開かれており貴族・武家・商人・農民と幅広い身分の生まれの子供達が通っている。
入学金・授業料を支払えば、誰でもその学校に通うことができる。
もちろん、きり丸も例外ではない。
「入学金・授業料は自分で稼いで払う。姉ちゃんに迷惑は絶対掛けない!!だから…
オレを、忍術学園に通わせてくれ!!」
キュッと唇を引き結んで私の言葉を待つきり丸。
しばらく見つめ合った後、私は立ち上がって少ない荷物の中からあるものを取り出して、再びきり丸の前に戻った。
「きり丸…これ」
その袋をきり丸に差し出す。
「これを、入学金の足しにしてちょうだい」
うつ向いていたきり丸が勢い良く顔を上げる。
「いつかお前に必要があった時のためにとお金をやりくりして少しずつ貯めていたの。本当は、もっと貯めてから渡すつもりだったんだけど…使いなさい」
「姉ちゃん…」
「きり丸」
驚いた顔のままのきり丸に、私は言った。
「私は、本当はお前には平和に生きて欲しい…」
プロの忍者となれば、戦に借り出されて危険にさらされることも多いだろう。
できることなら、きり丸には平凡でも、平穏な人生を歩んで欲しかった…でも、
「きり丸が考えて決めたことなら、お姉ちゃんは反対しません。
…意思は、強いんでしょう?目に迷いがないもの」
真剣なきり丸の瞳に私は微笑む
「迷いがあるくらいなら、やめなさいと言うけれど…本当に忍になりたいと思っているのなら、それを目指しなさい。」
「姉ちゃん…いいの…?」
不安そうに、きり丸は聞いてきた。
「私はきり丸の足枷にはなりたくないの。
きり丸の進む道がどんなに大変な道でも、ずっと支えるわ。
それに、きり丸の人生はきり丸のモノよ。だから自分の行きたい道を行きなさい。」
きり丸は呆けた顔をしていたがしばらくするとくしゃりと顔を歪ませて抱きついてきた。
私はその背中に手を回して、あやすように軽く叩いた。
君のためならどんな道でも歩いて行くよ
夜、寝る前にきり丸がそう言ってきた。
妙に改まった態度で、敷いた布団の上に正座なんかしているもんだから私もそれにならって正座した。
「何?きり丸」
きり丸は黙って何も言わないが私は言葉を待った。
そして、きり丸は意を決してこう言った。
「オレ、忍術学園に入りたいんだ!!」
その言葉に、私は驚いた。
忍術学園はその名の通り忍術を学びプロの忍者となることを目指す学校だ。
その門戸は広く開かれており貴族・武家・商人・農民と幅広い身分の生まれの子供達が通っている。
入学金・授業料を支払えば、誰でもその学校に通うことができる。
もちろん、きり丸も例外ではない。
「入学金・授業料は自分で稼いで払う。姉ちゃんに迷惑は絶対掛けない!!だから…
オレを、忍術学園に通わせてくれ!!」
キュッと唇を引き結んで私の言葉を待つきり丸。
しばらく見つめ合った後、私は立ち上がって少ない荷物の中からあるものを取り出して、再びきり丸の前に戻った。
「きり丸…これ」
その袋をきり丸に差し出す。
「これを、入学金の足しにしてちょうだい」
うつ向いていたきり丸が勢い良く顔を上げる。
「いつかお前に必要があった時のためにとお金をやりくりして少しずつ貯めていたの。本当は、もっと貯めてから渡すつもりだったんだけど…使いなさい」
「姉ちゃん…」
「きり丸」
驚いた顔のままのきり丸に、私は言った。
「私は、本当はお前には平和に生きて欲しい…」
プロの忍者となれば、戦に借り出されて危険にさらされることも多いだろう。
できることなら、きり丸には平凡でも、平穏な人生を歩んで欲しかった…でも、
「きり丸が考えて決めたことなら、お姉ちゃんは反対しません。
…意思は、強いんでしょう?目に迷いがないもの」
真剣なきり丸の瞳に私は微笑む
「迷いがあるくらいなら、やめなさいと言うけれど…本当に忍になりたいと思っているのなら、それを目指しなさい。」
「姉ちゃん…いいの…?」
不安そうに、きり丸は聞いてきた。
「私はきり丸の足枷にはなりたくないの。
きり丸の進む道がどんなに大変な道でも、ずっと支えるわ。
それに、きり丸の人生はきり丸のモノよ。だから自分の行きたい道を行きなさい。」
きり丸は呆けた顔をしていたがしばらくするとくしゃりと顔を歪ませて抱きついてきた。
私はその背中に手を回して、あやすように軽く叩いた。
君のためならどんな道でも歩いて行くよ