あの子が嫁に来てくれたなら…
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学園長先生から頂いた箱を開けると、藤色の着物と紅の帯紐、そして真っ白な割烹着が入っていた。
…今からこれを着て、ここで仕事をする。そう思うととても嬉しかった。
井戸に行き、顔を洗い、歯を磨いて身を清める。
寝間着を脱ぎ、着物に袖を通す。
髪を梳き、一つに纏める。
最後に変な所はないか、確認し、私は部屋を出た。
「おはようございます」
食堂に行くと、もうすでにおばちゃんが朝食の準備をしていた。
「あら、おはよう。早かったのね」
「初仕事ですから。早めに来ようと思って…」
「じゃ、早速なんだけどテーブルを拭いてもらえるかしら?」
「はい!」
テーブルを拭いたり、野菜を切るのを手伝ったりと、仕事を着々とこなす。
「おばちゃーん朝ご飯くださーい!」
そうしているうちに朝食の時間になり忍術学園の生徒のみんなや先生方が食堂にやってきた。
「やす菜さん、おはようございまーす!」
「おはよう!」
朝食を受け取る時に、元気に挨拶をしてくれる一年は組の子達に笑って挨拶を返す。
他にも顔見知りの人は私に声を掛けてくれたりした。
「やす菜ちゃん、とっても手際がいいのね~とっても助かるわぁ」
「ホントですか?そう言ってもらえると嬉しいです!」
今までのアルバイトで積んできた経験が役に立っているようだ。
皆が朝食を食べ終わった後、食器を洗おうとしたら「お客さんにお茶を出してきてもらえるかしら?」と言われた。
「わかりました。」
「ありがとう。山田先生の部屋ね」
「はい」
お盆にお湯と、茶葉と急須と湯呑み、そしてお菓子を二つ乗せて山田先生の部屋に向かった。
「山田先生。お茶をお持ちしました」
外から声を掛けると、「ありがとう。さぁ、入って」と言われたので、その場に一旦正座して、お盆を横に置いて部屋の戸を開けた。
「失礼します」
一度、手を着いて会釈をして、再び盆を手に持って中に入った。
中に居たのは山田先生と一人の若い男の人。…山田先生の息子さんだろうか?どことなく似ている…
「どうぞ」
お茶を淹れ、お客さんの前に出す。
「あ、ああ…どうも…」
「山田先生もどうぞ」
「ああ。ありがとう」
お菓子を二人の前に置くと、山田先生の後ろに大きな包みがあるのが見えた。
「山田先生…それは…」
「ああ、私の洗濯物だよ。女房に洗って貰おうと思ったんだが、突き返されてしまって…」
「では、私が洗いましょうか?」
「ええ!?いいのかい?」
「はい!これくらいお安い御用です!!」
そう言って笑うと山田先生は申し訳なさそうにしながらも「じゃ、お願いしちゃおうかなぁ」と言った。
洗濯物を受け取って私は立ち上がり、最後にまた入り口の所で正座し「では、失礼します。」と言って部屋を出た。
「…………」
「じゃ、お茶も来たし頂くか」
「…父上」
「ん?何だ?利吉」
「今の女性は…」
「ああ、あの子はきり丸のお姉さんのやす菜くんと言ってな。今日からこの忍術学園で働くことになったんだよ」
「やす菜さん…」
「…どうした?利吉。ボーッとして…」
「あ、いえ!!なんでもありません!!」
やす菜が出て行った後も扉を見ていた利吉だったが山田に声を掛けられて慌ててお茶を飲んだ。
「あちっ!!」
が、そのお茶はまだ熱く、口の中を少し火傷してしまった。
(…はは~ん…)
山田は息子の様子を見て何かを察した様だ。心の中でほくそ笑む。
(なるほどねぇ~…今度、やす菜くんに利吉を紹介してみようか…半助にはちょっと悪い気もするが…)
あの子が嫁に来てくれたなら…
(私としても、万々歳だしねぇ…)
そう思いながら、山田は息を吹き掛け少し冷めてきたお茶を啜った。
…今からこれを着て、ここで仕事をする。そう思うととても嬉しかった。
井戸に行き、顔を洗い、歯を磨いて身を清める。
寝間着を脱ぎ、着物に袖を通す。
髪を梳き、一つに纏める。
最後に変な所はないか、確認し、私は部屋を出た。
「おはようございます」
食堂に行くと、もうすでにおばちゃんが朝食の準備をしていた。
「あら、おはよう。早かったのね」
「初仕事ですから。早めに来ようと思って…」
「じゃ、早速なんだけどテーブルを拭いてもらえるかしら?」
「はい!」
テーブルを拭いたり、野菜を切るのを手伝ったりと、仕事を着々とこなす。
「おばちゃーん朝ご飯くださーい!」
そうしているうちに朝食の時間になり忍術学園の生徒のみんなや先生方が食堂にやってきた。
「やす菜さん、おはようございまーす!」
「おはよう!」
朝食を受け取る時に、元気に挨拶をしてくれる一年は組の子達に笑って挨拶を返す。
他にも顔見知りの人は私に声を掛けてくれたりした。
「やす菜ちゃん、とっても手際がいいのね~とっても助かるわぁ」
「ホントですか?そう言ってもらえると嬉しいです!」
今までのアルバイトで積んできた経験が役に立っているようだ。
皆が朝食を食べ終わった後、食器を洗おうとしたら「お客さんにお茶を出してきてもらえるかしら?」と言われた。
「わかりました。」
「ありがとう。山田先生の部屋ね」
「はい」
お盆にお湯と、茶葉と急須と湯呑み、そしてお菓子を二つ乗せて山田先生の部屋に向かった。
「山田先生。お茶をお持ちしました」
外から声を掛けると、「ありがとう。さぁ、入って」と言われたので、その場に一旦正座して、お盆を横に置いて部屋の戸を開けた。
「失礼します」
一度、手を着いて会釈をして、再び盆を手に持って中に入った。
中に居たのは山田先生と一人の若い男の人。…山田先生の息子さんだろうか?どことなく似ている…
「どうぞ」
お茶を淹れ、お客さんの前に出す。
「あ、ああ…どうも…」
「山田先生もどうぞ」
「ああ。ありがとう」
お菓子を二人の前に置くと、山田先生の後ろに大きな包みがあるのが見えた。
「山田先生…それは…」
「ああ、私の洗濯物だよ。女房に洗って貰おうと思ったんだが、突き返されてしまって…」
「では、私が洗いましょうか?」
「ええ!?いいのかい?」
「はい!これくらいお安い御用です!!」
そう言って笑うと山田先生は申し訳なさそうにしながらも「じゃ、お願いしちゃおうかなぁ」と言った。
洗濯物を受け取って私は立ち上がり、最後にまた入り口の所で正座し「では、失礼します。」と言って部屋を出た。
「…………」
「じゃ、お茶も来たし頂くか」
「…父上」
「ん?何だ?利吉」
「今の女性は…」
「ああ、あの子はきり丸のお姉さんのやす菜くんと言ってな。今日からこの忍術学園で働くことになったんだよ」
「やす菜さん…」
「…どうした?利吉。ボーッとして…」
「あ、いえ!!なんでもありません!!」
やす菜が出て行った後も扉を見ていた利吉だったが山田に声を掛けられて慌ててお茶を飲んだ。
「あちっ!!」
が、そのお茶はまだ熱く、口の中を少し火傷してしまった。
(…はは~ん…)
山田は息子の様子を見て何かを察した様だ。心の中でほくそ笑む。
(なるほどねぇ~…今度、やす菜くんに利吉を紹介してみようか…半助にはちょっと悪い気もするが…)
あの子が嫁に来てくれたなら…
(私としても、万々歳だしねぇ…)
そう思いながら、山田は息を吹き掛け少し冷めてきたお茶を啜った。
