髪を切りました
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「やす菜さん。今度の休み、私ときり丸としんべヱと一緒に街にお出掛けしませんか?」
「お出掛け?」
「はい。しんべヱが美味しいうどん屋さんを見付けたらしいんです。」
乱太郎君の言葉に「うどんかぁ…」と呟く。
「いいね、うどん!食べに行きたいなぁ…でも、私松葉杖だから歩くのに時間掛かっちゃうけど…」
「大丈夫ですよ!私もきり丸もしんべヱも、ゆっくり歩きますから!!」
「…本当に?いいの?」
「はい!」
「ありがとう」
「じゃ、約束ですよ!!」
「うん!」
乱太郎君と指を絡め、「ゆーびきーりげーんまん!」と手を軽く上下に振る。
今日は、乱太郎君が当番の日だった。
乱太郎君はいつも、自分ときり丸としんべヱ君、または、一年は組全員が巻き込まれた事件の話を聞かせてくれる。
初めのうちはその話を聞いて、すごくハラハラして、心配になったりしたが、今現在、彼らは元気に過ごしているのでまあ、いいか。と思い、話を楽しく聞いている。
「本当に、私の知らない内に色んな体験をしているのねぇ…」
しかも、普通に生活をしていれば有り得ないことばかり。
こういった経験を積んで、きり丸はプロの忍者になってゆくのだとしみじみ思った。
「あと、辻刈り事件っていうのもあったんですよ」
「辻刈り?」
辻斬りなら解るが…辻刈り…?
「なんなの?それ」
「人の頭が変な髪型にされるっていう事件があったんです。
その辻刈りをしていた人は髪結いさんだったんですけど、元は忍者の家柄だったらしくて、いまその人忍術学園の生徒さんになってるんですよ」
「へぇー」
「その人もすごいんですけど、お父上が巷で有名な髪結いさんなんですよ!やす菜さんも知ってますか?斉藤幸隆さん」
「ええ!有名な髪結いさんよね。前に働いていたお店のお得意さんで、私も一度お菓子を届けに…」
途中であることに気が付き、言葉を止める。そんな私を乱太郎君は不思議そうに見る。
「やす菜さん?」
「ねぇ、乱太郎君」
私の中で、ある一人の人物が浮かび上がっていた。
「その元・辻刈りで、今忍術学園の生徒さんになっている人ってもしかして…斉藤タカ丸君?」
「えー!?」
ガラッ
「失礼しまーす」
「やす菜さん何で知ってるんですかぁ!?」
乱太郎君が驚くのとほぼ同時に医務室の扉が開いた。
見るとそこにいたのはたった今話題となっていた人物…
「タカ丸さん!!」
「やぁ、乱太郎」
乱太郎君にタカ丸君はにこやかに手を振る。
だが、私に気付くと「あれ?」と動きを止めた。
「やす菜ちゃん!!」
「タカ丸君、お久し振り」
「え~!?何でー!?」と驚きながら、タカ丸君は私の前に座った。
「何でやす菜ちゃんが忍術学園にいるのぉ!?」
「ちょっと、色々あって…」
私はタカ丸君にその“色々”を詳しく話した。
「そっか~…」
話を聞き終えたタカ丸君は、へちょん。と悲しげな顔をした。
「僕、しばらくお店の方に行ってないから、そんなことがあったなんて知らなかったよ…少し前に運び込まれた女の子って、やす菜ちゃんのことだったんだね」
「無事で良かったよ~」と私の両手を取って握るタカ丸君に、私は微笑んだ。
「本当にね…ありがとう。タカ丸君」
「タカ丸さんとやす菜さんはお知り合いだったんですか?」
私達の側で話を聞いていた乱太郎君がそう尋ねてきたので、私とタカ丸君は「うん」と頷いた。
「タカ丸君の家にお菓子を届けたときに顔見知りになって…」
「それから僕がお店に行くようになったんだ」
タカ丸君が初めてお店に来てくれたとき、私は前に逃げるようにして帰ってしまった失礼な行為を謝り、タカ丸君は私の髪にベタベタと触ってごめんね。と謝ってくれた。
それから、タカ丸君は何度かお店に来てくれるようになったのだ。
「あ、そうだ。タカ丸君」
「なーに?やす菜ちゃん」
「もし、よかったらなんだけど…髪、切ってもらえないかな?」
私達は外に移動し、髪を切る準備をした。
「じゃ、いくよー」
「はーい」
タカ丸君は髪を一通り櫛で梳かした後、鋏を入れた。
ショキッと微かな音と共に、髪が地面に落ちる。
「なんだか…残念だったね~せっかくの綺麗な髪だったのに…」
ショキショキ、と髪を切りながら、タカ丸君は本当に残念そうに言う。
「しょうがないよ。焼けちゃったんだから」
あの時に、髪が少し焼けてしまったのでいつか切ろうと思っていたところ、丁度タカ丸君と再会したのでせっかくだからお願いして無事な部分まで切ってもらうことにしたのだ。
ショキショキ、と手際よく髪が切られていく。
…人に髪を切って貰うのは随分と久し振りだ。
「やす菜ちゃんの髪って、手触りもいいけど、色も綺麗だよね~」
すぐ後ろで聞こえるタカ丸君の褒め言葉に、「ふふっ」と笑う。
「ありがとう。私の髪はね…お父さん譲りなの」
私は父親似だ。小さい頃、村の人達からもよく「やす菜ちゃんはお父さん似ね」と言われていた。
その一番の要因は、この栗色の髪だ。
「小さい頃、きり丸と同じお母さんみたいな艶やかな黒髪に憧れたときもあったけど…私は、自分のこの髪、結構好きよ」
大好きだったお父さんからもらった、髪だから…
「そっか~。黒髪も良いけど、僕はこの色の方が君には合っていると思うよ
君の優しい雰囲気にぴったりだから」
「…ありがとう」
タカ丸君は、さらりと女の子が喜ぶことを言う。
こういう所が、彼が女の子に人気がある原因の一つだと思う。
「さあ、出来たよ」
ばさっと身につけていた布を取り払われ、手鏡を渡された。
「あ、余り切らずにすんだのね」
「前の方はね~でも、後ろは結構切っちゃったよ」
後ろに手を回して確かめてみると、確かに、以前よりも量が減っていた。
腰よりも長かった髪が、背中の上辺りまでの長さになっていた。
「うん。でも、このくらいならまたすぐに伸びるわ。
ありがとね。タカ丸君」
笑ってお礼を言うと、タカ丸君も笑って「どういたしまして」と返してくれた。
髪を切りました
(髪の量が減って、頭も軽くなり、)
(良い気分転換になりました)
「お出掛け?」
「はい。しんべヱが美味しいうどん屋さんを見付けたらしいんです。」
乱太郎君の言葉に「うどんかぁ…」と呟く。
「いいね、うどん!食べに行きたいなぁ…でも、私松葉杖だから歩くのに時間掛かっちゃうけど…」
「大丈夫ですよ!私もきり丸もしんべヱも、ゆっくり歩きますから!!」
「…本当に?いいの?」
「はい!」
「ありがとう」
「じゃ、約束ですよ!!」
「うん!」
乱太郎君と指を絡め、「ゆーびきーりげーんまん!」と手を軽く上下に振る。
今日は、乱太郎君が当番の日だった。
乱太郎君はいつも、自分ときり丸としんべヱ君、または、一年は組全員が巻き込まれた事件の話を聞かせてくれる。
初めのうちはその話を聞いて、すごくハラハラして、心配になったりしたが、今現在、彼らは元気に過ごしているのでまあ、いいか。と思い、話を楽しく聞いている。
「本当に、私の知らない内に色んな体験をしているのねぇ…」
しかも、普通に生活をしていれば有り得ないことばかり。
こういった経験を積んで、きり丸はプロの忍者になってゆくのだとしみじみ思った。
「あと、辻刈り事件っていうのもあったんですよ」
「辻刈り?」
辻斬りなら解るが…辻刈り…?
「なんなの?それ」
「人の頭が変な髪型にされるっていう事件があったんです。
その辻刈りをしていた人は髪結いさんだったんですけど、元は忍者の家柄だったらしくて、いまその人忍術学園の生徒さんになってるんですよ」
「へぇー」
「その人もすごいんですけど、お父上が巷で有名な髪結いさんなんですよ!やす菜さんも知ってますか?斉藤幸隆さん」
「ええ!有名な髪結いさんよね。前に働いていたお店のお得意さんで、私も一度お菓子を届けに…」
途中であることに気が付き、言葉を止める。そんな私を乱太郎君は不思議そうに見る。
「やす菜さん?」
「ねぇ、乱太郎君」
私の中で、ある一人の人物が浮かび上がっていた。
「その元・辻刈りで、今忍術学園の生徒さんになっている人ってもしかして…斉藤タカ丸君?」
「えー!?」
ガラッ
「失礼しまーす」
「やす菜さん何で知ってるんですかぁ!?」
乱太郎君が驚くのとほぼ同時に医務室の扉が開いた。
見るとそこにいたのはたった今話題となっていた人物…
「タカ丸さん!!」
「やぁ、乱太郎」
乱太郎君にタカ丸君はにこやかに手を振る。
だが、私に気付くと「あれ?」と動きを止めた。
「やす菜ちゃん!!」
「タカ丸君、お久し振り」
「え~!?何でー!?」と驚きながら、タカ丸君は私の前に座った。
「何でやす菜ちゃんが忍術学園にいるのぉ!?」
「ちょっと、色々あって…」
私はタカ丸君にその“色々”を詳しく話した。
「そっか~…」
話を聞き終えたタカ丸君は、へちょん。と悲しげな顔をした。
「僕、しばらくお店の方に行ってないから、そんなことがあったなんて知らなかったよ…少し前に運び込まれた女の子って、やす菜ちゃんのことだったんだね」
「無事で良かったよ~」と私の両手を取って握るタカ丸君に、私は微笑んだ。
「本当にね…ありがとう。タカ丸君」
「タカ丸さんとやす菜さんはお知り合いだったんですか?」
私達の側で話を聞いていた乱太郎君がそう尋ねてきたので、私とタカ丸君は「うん」と頷いた。
「タカ丸君の家にお菓子を届けたときに顔見知りになって…」
「それから僕がお店に行くようになったんだ」
タカ丸君が初めてお店に来てくれたとき、私は前に逃げるようにして帰ってしまった失礼な行為を謝り、タカ丸君は私の髪にベタベタと触ってごめんね。と謝ってくれた。
それから、タカ丸君は何度かお店に来てくれるようになったのだ。
「あ、そうだ。タカ丸君」
「なーに?やす菜ちゃん」
「もし、よかったらなんだけど…髪、切ってもらえないかな?」
私達は外に移動し、髪を切る準備をした。
「じゃ、いくよー」
「はーい」
タカ丸君は髪を一通り櫛で梳かした後、鋏を入れた。
ショキッと微かな音と共に、髪が地面に落ちる。
「なんだか…残念だったね~せっかくの綺麗な髪だったのに…」
ショキショキ、と髪を切りながら、タカ丸君は本当に残念そうに言う。
「しょうがないよ。焼けちゃったんだから」
あの時に、髪が少し焼けてしまったのでいつか切ろうと思っていたところ、丁度タカ丸君と再会したのでせっかくだからお願いして無事な部分まで切ってもらうことにしたのだ。
ショキショキ、と手際よく髪が切られていく。
…人に髪を切って貰うのは随分と久し振りだ。
「やす菜ちゃんの髪って、手触りもいいけど、色も綺麗だよね~」
すぐ後ろで聞こえるタカ丸君の褒め言葉に、「ふふっ」と笑う。
「ありがとう。私の髪はね…お父さん譲りなの」
私は父親似だ。小さい頃、村の人達からもよく「やす菜ちゃんはお父さん似ね」と言われていた。
その一番の要因は、この栗色の髪だ。
「小さい頃、きり丸と同じお母さんみたいな艶やかな黒髪に憧れたときもあったけど…私は、自分のこの髪、結構好きよ」
大好きだったお父さんからもらった、髪だから…
「そっか~。黒髪も良いけど、僕はこの色の方が君には合っていると思うよ
君の優しい雰囲気にぴったりだから」
「…ありがとう」
タカ丸君は、さらりと女の子が喜ぶことを言う。
こういう所が、彼が女の子に人気がある原因の一つだと思う。
「さあ、出来たよ」
ばさっと身につけていた布を取り払われ、手鏡を渡された。
「あ、余り切らずにすんだのね」
「前の方はね~でも、後ろは結構切っちゃったよ」
後ろに手を回して確かめてみると、確かに、以前よりも量が減っていた。
腰よりも長かった髪が、背中の上辺りまでの長さになっていた。
「うん。でも、このくらいならまたすぐに伸びるわ。
ありがとね。タカ丸君」
笑ってお礼を言うと、タカ丸君も笑って「どういたしまして」と返してくれた。
髪を切りました
(髪の量が減って、頭も軽くなり、)
(良い気分転換になりました)
