とりあえず中入ろうか
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松葉杖を僕達から貰ったやす菜は、今日の夕食から食堂で食べることにしたらしい。
「伊作君、食満君、私も一緒に食べていい?」
「え…きり丸と食べなくていいのかい?」
「今日、きり丸は野外実習で帰ってこないらしいの…一人で食べるのも寂しいし…」
だめ?と首を傾げるやす菜に、フルフルと首を横に振る。
「全然ダメじゃないよ。ね、留」
「てか、わざわざ断る理由も無いだろう」
「よかった。」
僕と留の反応にやす菜は嬉しそうに笑う。
「じゃ、早速食堂に行こうか。丁度、夕飯の時間だし」
「うん!」
三人で、食堂までの道のりを歩く。
僕と留は松葉杖のやす菜に合わせてゆっくりとした歩調で。
「ごめんね、進むのが遅くて…」
「気にしないで大丈夫だよ」
「そうだ。席は長次たちが取っておいてくれてるだろうしな」
「長次?」
懸命に進みながら少し首を傾げるやす菜。
…そういえば、あの時はすぐに医務室に連れて行ったから、まだ長次とはお互い自己紹介してなかったっけ…
「君が小平太に担がれて連れ回されてた時、小平太の足を止めてくれた人だよ」
「俺と一緒にいたやつ」
「ああ。頬に傷があった人ね」
「そうそう。」
「多分、長次と小平太と一緒に、まだやす菜と会っていない六年もいるだろうから、紹介するよ」
「本当?楽しみだなぁ」
そんなこんなで話をしているうちに食堂の前まで来ていた。
僕達が中に入ろうとしたその時…
「やす菜ーーーーー!!」
「ぐふっ」
小平太が勢い良く食堂の中から出て来て僕に抱き付いてきた。
いや、正確にはやす菜に抱き付こうとしたのだが留が咄嗟にやす菜の場所を移動させたのでその結果、僕に来てしまったのだ。
「だ…大丈夫…?」
留のお陰で小平太の突撃を回避できたやす菜は一瞬、ポカン…としていたがしばらくして僕を心配しながら声をかける。
「悪い…伊作」
そして留が僕を助けられなかったことを謝る。
やす菜に大丈夫だよ…と言いたかったが首を絞められていたため言えなかった。そして留。君の判断は正しいよ。
今の勢いで小平太がやす菜に抱き付いていたら大変だった…
「あれ?」
自分が本来抱き付こうとした人物と違うことに気が付き、小平太は首を傾げる。
「あれー!?なんでいさっくん?確かにやす菜の匂いがしたのに…」
「え…匂い?」
「あ!やす菜!!」
やす菜の声にすばやく反応した小平太はやす菜の姿を認めるとぱぁっと表情を明るくした。
「私、別に香りの強い香を焚いている訳じゃないのによくわかったね。」
「ははは!私はやす菜の匂いなら千里離れていてもわかるぞ!!」
「人間じゃねえだろそれ」
留の突っ込みも気にせずに小平太は僕から体を離すとやす菜の方に向き直ると彼女を抱き締めた。
「わっ」
「会いたかったぞ!!やす菜~」
突然抱き締められて驚くやす菜に、幸せそうに彼女を抱き締める小平太。
だがそんな二人を留が引き離す。
「食堂前で何やったんだお前は!!」
「何すんだよ留ちん!!」
至福の時を邪魔されて小平太はむーっとした顔になった。
「異性に抱きつく何て行為は時と場所を考えろ!!」
「だってやす菜可愛いもん!!」
「理由になってねぇぇぇぇ!てか『もん!!』って」
小平太と留が言い争いを始めた。
「も~やめなよ。二人とも」
僕が二人を止めようとしたその時、きゅ~っと誰かのお腹の音が鳴った。
三人でその音の鳴った方を見ると…
「……お腹、空いちゃったね」
ほんのり顔を赤くしたやす菜が、恥ずかしそうに笑っていた。
とりあえず中入ろうか
「人前でお腹鳴っちゃうなんて恥ずかしい…」
「大丈夫だよ。自然なことだし」
「確かに腹減ったな…よし!早く中に入って食べよう!!」
(確かに可愛い…)
「伊作君、食満君、私も一緒に食べていい?」
「え…きり丸と食べなくていいのかい?」
「今日、きり丸は野外実習で帰ってこないらしいの…一人で食べるのも寂しいし…」
だめ?と首を傾げるやす菜に、フルフルと首を横に振る。
「全然ダメじゃないよ。ね、留」
「てか、わざわざ断る理由も無いだろう」
「よかった。」
僕と留の反応にやす菜は嬉しそうに笑う。
「じゃ、早速食堂に行こうか。丁度、夕飯の時間だし」
「うん!」
三人で、食堂までの道のりを歩く。
僕と留は松葉杖のやす菜に合わせてゆっくりとした歩調で。
「ごめんね、進むのが遅くて…」
「気にしないで大丈夫だよ」
「そうだ。席は長次たちが取っておいてくれてるだろうしな」
「長次?」
懸命に進みながら少し首を傾げるやす菜。
…そういえば、あの時はすぐに医務室に連れて行ったから、まだ長次とはお互い自己紹介してなかったっけ…
「君が小平太に担がれて連れ回されてた時、小平太の足を止めてくれた人だよ」
「俺と一緒にいたやつ」
「ああ。頬に傷があった人ね」
「そうそう。」
「多分、長次と小平太と一緒に、まだやす菜と会っていない六年もいるだろうから、紹介するよ」
「本当?楽しみだなぁ」
そんなこんなで話をしているうちに食堂の前まで来ていた。
僕達が中に入ろうとしたその時…
「やす菜ーーーーー!!」
「ぐふっ」
小平太が勢い良く食堂の中から出て来て僕に抱き付いてきた。
いや、正確にはやす菜に抱き付こうとしたのだが留が咄嗟にやす菜の場所を移動させたのでその結果、僕に来てしまったのだ。
「だ…大丈夫…?」
留のお陰で小平太の突撃を回避できたやす菜は一瞬、ポカン…としていたがしばらくして僕を心配しながら声をかける。
「悪い…伊作」
そして留が僕を助けられなかったことを謝る。
やす菜に大丈夫だよ…と言いたかったが首を絞められていたため言えなかった。そして留。君の判断は正しいよ。
今の勢いで小平太がやす菜に抱き付いていたら大変だった…
「あれ?」
自分が本来抱き付こうとした人物と違うことに気が付き、小平太は首を傾げる。
「あれー!?なんでいさっくん?確かにやす菜の匂いがしたのに…」
「え…匂い?」
「あ!やす菜!!」
やす菜の声にすばやく反応した小平太はやす菜の姿を認めるとぱぁっと表情を明るくした。
「私、別に香りの強い香を焚いている訳じゃないのによくわかったね。」
「ははは!私はやす菜の匂いなら千里離れていてもわかるぞ!!」
「人間じゃねえだろそれ」
留の突っ込みも気にせずに小平太は僕から体を離すとやす菜の方に向き直ると彼女を抱き締めた。
「わっ」
「会いたかったぞ!!やす菜~」
突然抱き締められて驚くやす菜に、幸せそうに彼女を抱き締める小平太。
だがそんな二人を留が引き離す。
「食堂前で何やったんだお前は!!」
「何すんだよ留ちん!!」
至福の時を邪魔されて小平太はむーっとした顔になった。
「異性に抱きつく何て行為は時と場所を考えろ!!」
「だってやす菜可愛いもん!!」
「理由になってねぇぇぇぇ!てか『もん!!』って」
小平太と留が言い争いを始めた。
「も~やめなよ。二人とも」
僕が二人を止めようとしたその時、きゅ~っと誰かのお腹の音が鳴った。
三人でその音の鳴った方を見ると…
「……お腹、空いちゃったね」
ほんのり顔を赤くしたやす菜が、恥ずかしそうに笑っていた。
とりあえず中入ろうか
「人前でお腹鳴っちゃうなんて恥ずかしい…」
「大丈夫だよ。自然なことだし」
「確かに腹減ったな…よし!早く中に入って食べよう!!」
(確かに可愛い…)