君が居れば、いつでも幸せ
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それから私は町で仕事を探して弟を養うためのお金を稼いだ。
子供の私が稼げるお金は微々たるものだったが時間が経って仕事ができるようになると稼げる額も少しずつ増えていった。
弟のきり丸も物心付く頃には一緒に仕事をするようになり私達は二人で頑張って生きていた。
戦で家や家族を失ったことを、嘆き悲しんでなんかいられない。
この戦乱の世に、そういった人は少なくない。
私達だけがそんな理不尽の犠牲になっている訳じゃない。
だから、いつまでも自分は不幸だとは思わない。
そんな暇があったら、明日を生きることを考える。
そう、考えるように、私はなった。
それはきっと、きり丸の存在があったから。
きり丸がいるから、私はまっすぐ立っていられる。
前を歩いて行くことができる。
空を、太陽を、月を、星を仰ぎ見ることができる。
きり丸がいてくれたから…
手を繋いで歩いているきり丸を見て、自然と優しい笑みを浮かべる。
「きり丸」
「なに?ねえちゃん」
「お姉ちゃんね、とっても幸せ!」
笑顔でそう言うと、きり丸はパチパチと目を瞬かせていたが、すぐ笑顔になって、「おれもしあわせー!」と言った。
橙色に染まる町
道には仲良く手を繋ぐ二つの影が伸びていた。
君が居れば、いつでも幸せ
子供の私が稼げるお金は微々たるものだったが時間が経って仕事ができるようになると稼げる額も少しずつ増えていった。
弟のきり丸も物心付く頃には一緒に仕事をするようになり私達は二人で頑張って生きていた。
戦で家や家族を失ったことを、嘆き悲しんでなんかいられない。
この戦乱の世に、そういった人は少なくない。
私達だけがそんな理不尽の犠牲になっている訳じゃない。
だから、いつまでも自分は不幸だとは思わない。
そんな暇があったら、明日を生きることを考える。
そう、考えるように、私はなった。
それはきっと、きり丸の存在があったから。
きり丸がいるから、私はまっすぐ立っていられる。
前を歩いて行くことができる。
空を、太陽を、月を、星を仰ぎ見ることができる。
きり丸がいてくれたから…
手を繋いで歩いているきり丸を見て、自然と優しい笑みを浮かべる。
「きり丸」
「なに?ねえちゃん」
「お姉ちゃんね、とっても幸せ!」
笑顔でそう言うと、きり丸はパチパチと目を瞬かせていたが、すぐ笑顔になって、「おれもしあわせー!」と言った。
橙色に染まる町
道には仲良く手を繋ぐ二つの影が伸びていた。
君が居れば、いつでも幸せ