破壊力はバツグンだ
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「気持ちいいなぁ~」
今日は天気が良くて、とても暖かかったので医務室すぐ前の廊下に腰を下ろして日向ぼっこをしていた。
んーっと上に伸びをしていると「よう」と声を掛けられた。
「あ、君はこの間の!…えっと…」
「食満。食満留三郎だ」
「まだちゃんと自己紹介してなかったな」と食満留三郎君は鋭い眼を細めて笑った。
「うん。前に会ったけど名前聞きそびれちゃってたね」
「俺は伊作から聞いて知ってたけどな。きり丸の姉さんのやす菜だろ?あ、呼び捨てじゃないほうがいいか?」
そう尋ねる食満君にふるふると首を横に振る。
「呼び捨てで全然かまわないわよ」
「そうか。じゃ、呼び捨てで呼ばせてもらう」
「うん。あ、そういえば、食満君は何でここに?伊作君に用があったの?」
「ああ、これを届けに来たんだ」
そう言って、食満君は肩に担いでいた白い布で包まれた長い棒の様なものを見た。
「それは?」
「松葉杖だよ」
「!伊作君」
薬草を摘みに行っていた伊作君が帰ってきた。
「お帰りなさい。お疲れ様」
「うん。ただいま」
伊作君は薬草の入った籠を私の横に置くと食満君から松葉杖を受け取った。
「ありがとう。留」
「これくらい、お安い御用だ」
「今更かとも思ったんだけどね」
食満君にお礼を言った後、伊作君は私の方を向いた。
「君はもうリハビリ段階に入って、少しずつ歩けるように今訓練しているけど、まだ一人では移動できないだろう?
だから留に松葉杖を作ってもらったんだ」
「食満君に?」
「ああ」
「彼は用具委員長で手先がとっても器用なんだ」
「だから松葉杖を作るくらいお手の物なんだよ」と伊作君は笑った。
「そうなんだ…食満君、すごいね!!」
「別にすごくもねぇよ。器具の修理とかをしていたらいつのまにかできるようになってただけだ。そう…
いつもいつも何かしら壊しやがって、あいつら…!!」
食満君がグッと拳を握って震えている…
「…何か、いけないことを言っちゃったのかな…?」
「あ~…気にしなくていいと思うよ」
ははは…と伊作君が苦笑いをする。
「まあ、それはともかく…やす菜、これで今までよりも色んな所に行けるよ。今まで行動範囲が医務室からそんな離れていないところだったからね。…まぁ、不便なのに変わりはないかもしれないけど…
今度からは食堂に行ってご飯も食べられるし、天気のいい日は、一人でお散歩もできるよ」
「はい。」と伊作君に松葉杖を差し出される。
私はそれを受け取ると、ギュッと抱き締めた。
「うん…そうね。すっごく嬉しい!!
ありがとう!!伊作君!!食満君!!」
そう言ってニコッと笑うと、二人ともちょっと顔を赤くして、伊作君は「どういたしまして」と微笑み、食満君は「…大したことじゃねえよ」と顔を反らした。
(あれか!あれが小平太を落としたって言う笑顔か!!)
(ははは。あれを無自覚でやっているんだから恐いよね~)
(…ちょっとときめいちまったよ…)
破壊力はバツグンだ
「…二人とも、どうかしたの?」
「い、いや!!」
「なんでもないよ!!」
「そう?ならいいんだけど…」
今日は天気が良くて、とても暖かかったので医務室すぐ前の廊下に腰を下ろして日向ぼっこをしていた。
んーっと上に伸びをしていると「よう」と声を掛けられた。
「あ、君はこの間の!…えっと…」
「食満。食満留三郎だ」
「まだちゃんと自己紹介してなかったな」と食満留三郎君は鋭い眼を細めて笑った。
「うん。前に会ったけど名前聞きそびれちゃってたね」
「俺は伊作から聞いて知ってたけどな。きり丸の姉さんのやす菜だろ?あ、呼び捨てじゃないほうがいいか?」
そう尋ねる食満君にふるふると首を横に振る。
「呼び捨てで全然かまわないわよ」
「そうか。じゃ、呼び捨てで呼ばせてもらう」
「うん。あ、そういえば、食満君は何でここに?伊作君に用があったの?」
「ああ、これを届けに来たんだ」
そう言って、食満君は肩に担いでいた白い布で包まれた長い棒の様なものを見た。
「それは?」
「松葉杖だよ」
「!伊作君」
薬草を摘みに行っていた伊作君が帰ってきた。
「お帰りなさい。お疲れ様」
「うん。ただいま」
伊作君は薬草の入った籠を私の横に置くと食満君から松葉杖を受け取った。
「ありがとう。留」
「これくらい、お安い御用だ」
「今更かとも思ったんだけどね」
食満君にお礼を言った後、伊作君は私の方を向いた。
「君はもうリハビリ段階に入って、少しずつ歩けるように今訓練しているけど、まだ一人では移動できないだろう?
だから留に松葉杖を作ってもらったんだ」
「食満君に?」
「ああ」
「彼は用具委員長で手先がとっても器用なんだ」
「だから松葉杖を作るくらいお手の物なんだよ」と伊作君は笑った。
「そうなんだ…食満君、すごいね!!」
「別にすごくもねぇよ。器具の修理とかをしていたらいつのまにかできるようになってただけだ。そう…
いつもいつも何かしら壊しやがって、あいつら…!!」
食満君がグッと拳を握って震えている…
「…何か、いけないことを言っちゃったのかな…?」
「あ~…気にしなくていいと思うよ」
ははは…と伊作君が苦笑いをする。
「まあ、それはともかく…やす菜、これで今までよりも色んな所に行けるよ。今まで行動範囲が医務室からそんな離れていないところだったからね。…まぁ、不便なのに変わりはないかもしれないけど…
今度からは食堂に行ってご飯も食べられるし、天気のいい日は、一人でお散歩もできるよ」
「はい。」と伊作君に松葉杖を差し出される。
私はそれを受け取ると、ギュッと抱き締めた。
「うん…そうね。すっごく嬉しい!!
ありがとう!!伊作君!!食満君!!」
そう言ってニコッと笑うと、二人ともちょっと顔を赤くして、伊作君は「どういたしまして」と微笑み、食満君は「…大したことじゃねえよ」と顔を反らした。
(あれか!あれが小平太を落としたって言う笑顔か!!)
(ははは。あれを無自覚でやっているんだから恐いよね~)
(…ちょっとときめいちまったよ…)
破壊力はバツグンだ
「…二人とも、どうかしたの?」
「い、いや!!」
「なんでもないよ!!」
「そう?ならいいんだけど…」