その言葉と笑顔に先輩の頬が赤くなったのはきっと見間違いじゃない
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「………暇だなぁ…」
誰もいない医務室で、ぼんやりと呟いた。
まだ右足が完治していないため歩けない私は、ずっとこの医務室にいる。
いつも話相手になってくれている新野先生や伊作君たち保健委員の子達は今薬草摘みに出かけてて居ない。
…いままではたくさんアルバイトを入れててこんなに長く暇な時間が出来る事なんてなかったから、とても退屈だ。
(今度きり丸に内職の仕事持ってきて貰おうかなぁ…)
この空いた時間を使わないなんて、もったいなさ過ぎる。うん。内職をしていよう。
でも今すぐ仕事があるわけでもないので、やっぱり今は暇なのだ。
「…伊作君達、早く帰ってこないかなぁ…」
そう言った直後、「失礼します」と医務室の扉が開いた。
そちらを見ると紫色の忍装束を来た男の子が立っていた。
「おや…新野先生がいらっしゃらないのですか?」
新野先生に用があったらしいその男の子は部屋を見回し、私に尋ねてきた。
「今、新野先生は保健委員の子達と一緒に薬草摘みに行っていますよ」
「そうですか…所で…」
ジッと見てくる男の子に、自己紹介していないことに気が付く。
「あ、申し遅れました。私はやす菜といいます。怪我をしていてここでお世話になっているんです」
「よろしくお願いします」と言って頭を下げれば、「存じていますよ」と言われた。
「え、存じているって…」
「フクロタケとオオワライタケの戦に巻き込まれ、瀕死の状態で忍術学園に運び込まれたきり丸の姉君でしょう?私の委員会の後輩から聞きました。」
「そうなんですか…」
「私は、実技も学業も常に学年トップ!戦輪を使わせれば忍術学園ナンバーワンと名高い、とーっても優秀な、四年い組の平滝夜叉丸です」
とても自信に満ち溢れた表情で、自己紹介してくれた。彼は滝夜叉丸君と言うらしい。
「そうだ、やす菜さん。貴女にこの私がどれだけ優秀かということをお話しして差し上げましょう!」
そう言うと、滝夜叉丸君は自分がどれだけ優秀かということを話し始めた。
「ただいま戻りましたー」
保健委員のみんなと薬草をいっぱい摘んで医務室に戻ると、中には自慢話をしている四年の滝夜叉丸先輩と、その自慢話を笑顔で聞き、時折相槌まで打っているやす菜さんの姿が目に入った。
みんなでポカン…としながらその光景を見ていると、私達に気付いたやす菜さんがにっこりと笑って「おかえりなさい」と言ってくれた。
「…やす菜さん…」
未だにぐだぐだと自慢話を続けている滝夜叉丸先輩の横をそーっと通り、やす菜さんの側に腰を下ろす。
「やす菜さん…もしかして私達が居ない間、ずっと滝夜叉丸先輩の自慢話を聞いてたんですか?」
「うん。そうだけど…」
「…大変じゃありませんでした?長々と自慢話に付き合わされて…」
誰もが逃げ出す滝夜叉丸先輩の自慢話。
右足を骨折しているために動けないやす菜さんは逃げることが出来ないので、延々と話を聞かされ続けたのだろう。
ちょっと気の毒に思っていると、予想に反してやす菜さんは「そんなことないわ」と首を横に振った。
「みんなが居なくてずっと暇だったから、滝夜叉丸君のお話が聞けて楽しかったわ」
…ニコニコとそう言うやす菜さんに、私は唖然とした…滝夜叉丸先輩の話が…楽しい?
その信じられない言葉に固まっていると、やす菜さんは「滝夜叉丸君」と未だ自慢話を続けている先輩に声を掛けた。
「今日は、お話をたくさん聞かせてくれてありがとう!よかったらまた聞かせてね」
その言葉と笑顔に先輩の頬が赤くなったのはきっと見間違いじゃない
「い、いいでしょう!私はいつでも忙しいのですが…貴女がどうしても聞きたいというのなら、聞かせに来てあげましょう!」
「うん!ありがとう!!」
「「「「「………………」」」」」
*****************
お姉ちゃんはきっと聞き上手。
アルバイトでの接客とかで慣れているんだよ^^
そして滝夜叉丸はそんなこと言われたことがないのでちょっと照れてしまいました(笑)
誰もいない医務室で、ぼんやりと呟いた。
まだ右足が完治していないため歩けない私は、ずっとこの医務室にいる。
いつも話相手になってくれている新野先生や伊作君たち保健委員の子達は今薬草摘みに出かけてて居ない。
…いままではたくさんアルバイトを入れててこんなに長く暇な時間が出来る事なんてなかったから、とても退屈だ。
(今度きり丸に内職の仕事持ってきて貰おうかなぁ…)
この空いた時間を使わないなんて、もったいなさ過ぎる。うん。内職をしていよう。
でも今すぐ仕事があるわけでもないので、やっぱり今は暇なのだ。
「…伊作君達、早く帰ってこないかなぁ…」
そう言った直後、「失礼します」と医務室の扉が開いた。
そちらを見ると紫色の忍装束を来た男の子が立っていた。
「おや…新野先生がいらっしゃらないのですか?」
新野先生に用があったらしいその男の子は部屋を見回し、私に尋ねてきた。
「今、新野先生は保健委員の子達と一緒に薬草摘みに行っていますよ」
「そうですか…所で…」
ジッと見てくる男の子に、自己紹介していないことに気が付く。
「あ、申し遅れました。私はやす菜といいます。怪我をしていてここでお世話になっているんです」
「よろしくお願いします」と言って頭を下げれば、「存じていますよ」と言われた。
「え、存じているって…」
「フクロタケとオオワライタケの戦に巻き込まれ、瀕死の状態で忍術学園に運び込まれたきり丸の姉君でしょう?私の委員会の後輩から聞きました。」
「そうなんですか…」
「私は、実技も学業も常に学年トップ!戦輪を使わせれば忍術学園ナンバーワンと名高い、とーっても優秀な、四年い組の平滝夜叉丸です」
とても自信に満ち溢れた表情で、自己紹介してくれた。彼は滝夜叉丸君と言うらしい。
「そうだ、やす菜さん。貴女にこの私がどれだけ優秀かということをお話しして差し上げましょう!」
そう言うと、滝夜叉丸君は自分がどれだけ優秀かということを話し始めた。
「ただいま戻りましたー」
保健委員のみんなと薬草をいっぱい摘んで医務室に戻ると、中には自慢話をしている四年の滝夜叉丸先輩と、その自慢話を笑顔で聞き、時折相槌まで打っているやす菜さんの姿が目に入った。
みんなでポカン…としながらその光景を見ていると、私達に気付いたやす菜さんがにっこりと笑って「おかえりなさい」と言ってくれた。
「…やす菜さん…」
未だにぐだぐだと自慢話を続けている滝夜叉丸先輩の横をそーっと通り、やす菜さんの側に腰を下ろす。
「やす菜さん…もしかして私達が居ない間、ずっと滝夜叉丸先輩の自慢話を聞いてたんですか?」
「うん。そうだけど…」
「…大変じゃありませんでした?長々と自慢話に付き合わされて…」
誰もが逃げ出す滝夜叉丸先輩の自慢話。
右足を骨折しているために動けないやす菜さんは逃げることが出来ないので、延々と話を聞かされ続けたのだろう。
ちょっと気の毒に思っていると、予想に反してやす菜さんは「そんなことないわ」と首を横に振った。
「みんなが居なくてずっと暇だったから、滝夜叉丸君のお話が聞けて楽しかったわ」
…ニコニコとそう言うやす菜さんに、私は唖然とした…滝夜叉丸先輩の話が…楽しい?
その信じられない言葉に固まっていると、やす菜さんは「滝夜叉丸君」と未だ自慢話を続けている先輩に声を掛けた。
「今日は、お話をたくさん聞かせてくれてありがとう!よかったらまた聞かせてね」
その言葉と笑顔に先輩の頬が赤くなったのはきっと見間違いじゃない
「い、いいでしょう!私はいつでも忙しいのですが…貴女がどうしても聞きたいというのなら、聞かせに来てあげましょう!」
「うん!ありがとう!!」
「「「「「………………」」」」」
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お姉ちゃんはきっと聞き上手。
アルバイトでの接客とかで慣れているんだよ^^
そして滝夜叉丸はそんなこと言われたことがないのでちょっと照れてしまいました(笑)