強いてお嫁さんになりたいとは思ってないけれど…
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「「「失礼しまーす」」」
いつものように伊作君と話をしていると、複数の女の子の声が医務室に響いた。
「ユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃん」
その声の主である三人の姿を認め、「こんにちわ」と挨拶をすると、三人も笑って「「「こんにちわー」」」と返してくれた。
桃色の忍装束を身に纏う彼女たちは忍術学園のくのいち教室の生徒さんなのだときり丸から聞いた。
「今日も、お薬塗るの手伝いますね」
「いつもありがとう」
ユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃんは私の体の火傷に薬を塗るのを手伝ってくれている。
始めは新野先生や、伊作君達保健委員の子達がやってくれていたのだが、きり丸がユキちゃん達にお願いしたらしい。
きり丸が言うには、「新野先生はまだしも、いくら治療のためとはいえ姉ちゃんの肌を男にさらしたくねぇ!」とのこと。
伊作君は部屋の隅に置いてある衝立を持ってくると、「僕あっちにいるから」と衝立で区切られた向こう側へ移動した。
寝間着の帯紐を緩め上半身だけを脱ぎ、体に巻かれた包帯をユキちゃん達に手伝って貰いながら外していった。
「…やっぱり、酷いですね…背中…」
薬を塗ってくれながら、トモミちゃんが呟いた。
「ちゃんと綺麗に治ってくれればいいけど…」
「女の子でしゅからね…」
ユキちゃんとおシゲちゃんも、心配そうに言ってくれた。
「…新野先生がおっしゃるにはね…背中の火傷は痕が残るかもしれないって」
手足の火傷は比較的軽く、時間が経てば治るが、背中の火傷は重傷らしい。
(燃えてた瓦礫が乗ってたからなぁ…)
着ていた着物は背中の部分が焼けてボロボロになっていたと、伊作君が言っていた。
「そんな…」
悲しそうな顔をする三人に、「そんな顔しないで」と微笑む。
「命があっただけでもよかったの。幸い顔に火傷はしなかったし…」
「それに…」と私は言葉を続けて言った。
「体に傷痕が残っても、お嫁の貰い手が無くなるくらいで何も困ることはないかな」
その言葉に三人が「「「えー!?」」」と驚きの声を上げる。
「そんなことないですよ!」
「やす菜しゃんならすぐにお嫁にいけましゅ!!」
「どうかなー?」
「体の傷痕くらいで嫌がるなら、その男の見る目が無いんですよ!!そんな男がいたら私、ぶっ飛ばします!!」
なんだか物騒な言葉が聞こえたが気にしないことにした。
「ふふっ、ありがとう。
そうねぇ…いつか、傷物でも貰ってくれる人と出逢えればいいわね…」
強いてお嫁さんになりたいとは思ってないけれど…
*******************
室町時代であれば、お姉ちゃんはすでに結婚適齢期ですよね。
でもきり丸がいれば幸せなので結婚したいとかは思っていない。
多分お見合い話とかちらほら貰っているけれど、全部断っているんだろうな~と妄想
くのいちの三人とは同じ女の子ということもあって結構仲良しです^^
いつものように伊作君と話をしていると、複数の女の子の声が医務室に響いた。
「ユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃん」
その声の主である三人の姿を認め、「こんにちわ」と挨拶をすると、三人も笑って「「「こんにちわー」」」と返してくれた。
桃色の忍装束を身に纏う彼女たちは忍術学園のくのいち教室の生徒さんなのだときり丸から聞いた。
「今日も、お薬塗るの手伝いますね」
「いつもありがとう」
ユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃんは私の体の火傷に薬を塗るのを手伝ってくれている。
始めは新野先生や、伊作君達保健委員の子達がやってくれていたのだが、きり丸がユキちゃん達にお願いしたらしい。
きり丸が言うには、「新野先生はまだしも、いくら治療のためとはいえ姉ちゃんの肌を男にさらしたくねぇ!」とのこと。
伊作君は部屋の隅に置いてある衝立を持ってくると、「僕あっちにいるから」と衝立で区切られた向こう側へ移動した。
寝間着の帯紐を緩め上半身だけを脱ぎ、体に巻かれた包帯をユキちゃん達に手伝って貰いながら外していった。
「…やっぱり、酷いですね…背中…」
薬を塗ってくれながら、トモミちゃんが呟いた。
「ちゃんと綺麗に治ってくれればいいけど…」
「女の子でしゅからね…」
ユキちゃんとおシゲちゃんも、心配そうに言ってくれた。
「…新野先生がおっしゃるにはね…背中の火傷は痕が残るかもしれないって」
手足の火傷は比較的軽く、時間が経てば治るが、背中の火傷は重傷らしい。
(燃えてた瓦礫が乗ってたからなぁ…)
着ていた着物は背中の部分が焼けてボロボロになっていたと、伊作君が言っていた。
「そんな…」
悲しそうな顔をする三人に、「そんな顔しないで」と微笑む。
「命があっただけでもよかったの。幸い顔に火傷はしなかったし…」
「それに…」と私は言葉を続けて言った。
「体に傷痕が残っても、お嫁の貰い手が無くなるくらいで何も困ることはないかな」
その言葉に三人が「「「えー!?」」」と驚きの声を上げる。
「そんなことないですよ!」
「やす菜しゃんならすぐにお嫁にいけましゅ!!」
「どうかなー?」
「体の傷痕くらいで嫌がるなら、その男の見る目が無いんですよ!!そんな男がいたら私、ぶっ飛ばします!!」
なんだか物騒な言葉が聞こえたが気にしないことにした。
「ふふっ、ありがとう。
そうねぇ…いつか、傷物でも貰ってくれる人と出逢えればいいわね…」
強いてお嫁さんになりたいとは思ってないけれど…
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室町時代であれば、お姉ちゃんはすでに結婚適齢期ですよね。
でもきり丸がいれば幸せなので結婚したいとかは思っていない。
多分お見合い話とかちらほら貰っているけれど、全部断っているんだろうな~と妄想
くのいちの三人とは同じ女の子ということもあって結構仲良しです^^