神様仏様閻魔様。どうか、一生のお願いです
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パカラッ パカラッ
燃え続けている城の前で炎の中に飛び込もうとするオレと、そのオレを止める土井先生の耳に、馬の蹄の音が聞こえた。
「きり丸ー!!土井先生ー!!」
聞き慣れた声が名前を呼ぶ。
ザッとオレ達の前に馬が躍り出た。その馬に乗っていたのは…
「団蔵!!」
「なんでここに!?」
団蔵の出現に驚く土井先生とオレに団蔵が「大変です!!」と言った。
「やす菜さんが、忍術学園に運び込まれました!!」
その報告に、オレは一瞬呆ける。先生も同じようでポカンとした顔になっていた。
「…どういうことだ…?」
「何故だかわからないんですが…忍術学園の医務室にやす菜さんが運び込まれて…今、新野先生が手当されています!!」
それを聞いたオレは一気に全身から力が抜けた。
…姉ちゃんが生きてる…
「きり丸…」
力が抜けすぎて、今にもその場に座り込んでしまいそうなオレの体を土井先生が支えてくれる。
「団蔵、きり丸。急いで学園に戻ろう!!」
「「はい!!」」
団蔵の馬に乗って、オレと先生は学園に戻った。
姉ちゃんが生きている。
そのことに心からオレは安堵した。
だがそれは学園に着いた瞬間消え去った。
「……………」
医務室の布団に横たわる姉ちゃんの顔は唇まで真っ白で、頭や腕に巻かれた包帯が、なんとも痛々しかった。
「新野先生…やす菜の容態は…」
「危険な状態ですね…まず、全身の火傷…特に背中が酷い。そして頭を強く打っていて頭部からも出血し、右足の骨も折れ、肋骨にもヒビが入っています。」
新野先生と土井先生の会話が聞こえたが、オレの頭はそれを理解しないまま耳を素通りさせる。
オレはただ、呆然と姉ちゃんを見詰めていた。
「きり丸」
しばらくして、新野先生との話が終わったらしい土井先生がオレの肩に手を置いた。
「先生…」
『いつ目覚めるかわからない。もしかしたら、このまま息を引き取るかもしれない』
そう…新野先生は言った。
オレの耳はその言葉をしっかり受け取り、今でも頭の中でそれを反芻させる。
「先生…オレ、神様や仏様や閻魔様なんて、信じてないんです。」
そんな不確かなものを信じても、一銭の足しにもならないから、オレは神や仏を信じてなかった。
「でも、ホントにいるってんなら…オレは今、心から願いますよ」
土井先生はオレの言葉に、だまって耳を傾ける。
「姉ちゃんを…殺さないでくれ。って…」
神様仏様閻魔様。どうか、一生のお願いです
(オレから姉ちゃんを取り上げないで下さい)
燃え続けている城の前で炎の中に飛び込もうとするオレと、そのオレを止める土井先生の耳に、馬の蹄の音が聞こえた。
「きり丸ー!!土井先生ー!!」
聞き慣れた声が名前を呼ぶ。
ザッとオレ達の前に馬が躍り出た。その馬に乗っていたのは…
「団蔵!!」
「なんでここに!?」
団蔵の出現に驚く土井先生とオレに団蔵が「大変です!!」と言った。
「やす菜さんが、忍術学園に運び込まれました!!」
その報告に、オレは一瞬呆ける。先生も同じようでポカンとした顔になっていた。
「…どういうことだ…?」
「何故だかわからないんですが…忍術学園の医務室にやす菜さんが運び込まれて…今、新野先生が手当されています!!」
それを聞いたオレは一気に全身から力が抜けた。
…姉ちゃんが生きてる…
「きり丸…」
力が抜けすぎて、今にもその場に座り込んでしまいそうなオレの体を土井先生が支えてくれる。
「団蔵、きり丸。急いで学園に戻ろう!!」
「「はい!!」」
団蔵の馬に乗って、オレと先生は学園に戻った。
姉ちゃんが生きている。
そのことに心からオレは安堵した。
だがそれは学園に着いた瞬間消え去った。
「……………」
医務室の布団に横たわる姉ちゃんの顔は唇まで真っ白で、頭や腕に巻かれた包帯が、なんとも痛々しかった。
「新野先生…やす菜の容態は…」
「危険な状態ですね…まず、全身の火傷…特に背中が酷い。そして頭を強く打っていて頭部からも出血し、右足の骨も折れ、肋骨にもヒビが入っています。」
新野先生と土井先生の会話が聞こえたが、オレの頭はそれを理解しないまま耳を素通りさせる。
オレはただ、呆然と姉ちゃんを見詰めていた。
「きり丸」
しばらくして、新野先生との話が終わったらしい土井先生がオレの肩に手を置いた。
「先生…」
『いつ目覚めるかわからない。もしかしたら、このまま息を引き取るかもしれない』
そう…新野先生は言った。
オレの耳はその言葉をしっかり受け取り、今でも頭の中でそれを反芻させる。
「先生…オレ、神様や仏様や閻魔様なんて、信じてないんです。」
そんな不確かなものを信じても、一銭の足しにもならないから、オレは神や仏を信じてなかった。
「でも、ホントにいるってんなら…オレは今、心から願いますよ」
土井先生はオレの言葉に、だまって耳を傾ける。
「姉ちゃんを…殺さないでくれ。って…」
神様仏様閻魔様。どうか、一生のお願いです
(オレから姉ちゃんを取り上げないで下さい)
