私はいつでも側で見守っているから
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……………」
どうして、こんなことになってしまったのだろうか…
炎の中でぼんやりと考える。
フクロタケのお姫様の為に甘味を作っていた私達は、お城の厨房で作業をしていた。
甘味を美味しいと賞賛してくださるお姫様の為にと、心を込めて一生懸命に甘味を作っていた。
その最中に、城が大きく揺れたのだ。
何事か!?と外を見れば城の周りには武装した兵士の大群。
そしてその大群の先頭に大砲があり、その先端の穴から砲弾がこの城に向けて放たれたのだ。
ドンッと大きな音とともに砲弾が発射され、それが城を大きく揺らす。
城を攻撃されていることを知った者達は皆、一斉に逃げ出した。
(…あの子は逃げられただろうか…)
私は一人逃げ遅れた。
皆と逃げる途中で子供の泣き声がしたため、引き返した。
そしてその子と逃げる最中、燃えて崩れた柱などの下敷きになってしまったのだ。
「痛い…」
体に乗る瓦礫は重く、燃えていたために熱かった。
体中痛いが…特に足が…痛い…もしかしたら、折れてしまっているかもしれない…
パチパチと建物が焼ける音
炎はもうすぐそこまで迫っていた。
ぼんやりと、その炎を見詰める。
そしてその炎に、昔の光景を重ねた。
燃え上がる村。その村から聞こえた、みんなの悲鳴。
今でも鮮明に思い出せる…
それらに背を向け、私は幼いきり丸を抱いて逃げたのだ。
「…お父さん…お母さん…」
今は亡き、両親の姿が頭に浮かんだ。
…お父さんとお母さんも、こんなに熱くて痛い思いをしたの?
そして、死んでいったの?
理不尽な争いごとに巻き込まれて………
「………………………」
ふつふつと、怒りが込み上げてきた。
「ふざけないでよ…」
ボソリと、呟く。
「何で、戦なんかするのよ…領地が欲しいから?殿様の矜持のため?
ふざけんじゃないわよ!!そんなくだらない事で軍隊率いてドンパチやられちゃ、迷惑なのよ!!」
いままで心の中にあった思いを、誰に言うでもなく口にする。
「戦をやられて一番被害被るのは誰だと思ってるの!?私達下の人間なのよ!?
そんなことも考えずに、自分勝手に戦を始めて…そんなに領地が欲しいなら、偉い人同士で殴り合いでも何でもして決めなさいよ!!
私達はただ毎日を頑張って生きているだけなのよ!?あんた達の争いごとに、私達を巻き込まないでよ!!」
叫びは炎の中に消える。
「…戦なんて…大嫌いよ…!!」
なんで戦というものがこの世に存在するのだろう…そんなもの、無くなってしまえばいいのに…
「っ…」
ゴホッと咳き込む。
口の中に、鉄の味が広がる。
吐血するほどの怪我を、私は負っているらしい。
そして止めと言わんばかりに頭に何かが落ちて来た。
「つっ…」
ああ…意識が遠のいてきた…
私はここで死ぬのだろうか…
「きり丸…」
たった一人の、大事な弟。
貴方がいたから…私はここまで生きて来れた。
…私が死んだら、貴方はどうなるのか…
すごく心配になったが、それはすぐに消え去った。
(だって、きり丸は一人じゃない…)
土井先生や乱太郎君、しんべヱ君…その他にも、優しい友達がいることを知った。
(だから…大丈夫…)
私が死んでも…お前は生きてゆける…
強く生きなさい…きり丸…
私はいつでも側で見守っているから
そうして、私は意識を手放した。
どうして、こんなことになってしまったのだろうか…
炎の中でぼんやりと考える。
フクロタケのお姫様の為に甘味を作っていた私達は、お城の厨房で作業をしていた。
甘味を美味しいと賞賛してくださるお姫様の為にと、心を込めて一生懸命に甘味を作っていた。
その最中に、城が大きく揺れたのだ。
何事か!?と外を見れば城の周りには武装した兵士の大群。
そしてその大群の先頭に大砲があり、その先端の穴から砲弾がこの城に向けて放たれたのだ。
ドンッと大きな音とともに砲弾が発射され、それが城を大きく揺らす。
城を攻撃されていることを知った者達は皆、一斉に逃げ出した。
(…あの子は逃げられただろうか…)
私は一人逃げ遅れた。
皆と逃げる途中で子供の泣き声がしたため、引き返した。
そしてその子と逃げる最中、燃えて崩れた柱などの下敷きになってしまったのだ。
「痛い…」
体に乗る瓦礫は重く、燃えていたために熱かった。
体中痛いが…特に足が…痛い…もしかしたら、折れてしまっているかもしれない…
パチパチと建物が焼ける音
炎はもうすぐそこまで迫っていた。
ぼんやりと、その炎を見詰める。
そしてその炎に、昔の光景を重ねた。
燃え上がる村。その村から聞こえた、みんなの悲鳴。
今でも鮮明に思い出せる…
それらに背を向け、私は幼いきり丸を抱いて逃げたのだ。
「…お父さん…お母さん…」
今は亡き、両親の姿が頭に浮かんだ。
…お父さんとお母さんも、こんなに熱くて痛い思いをしたの?
そして、死んでいったの?
理不尽な争いごとに巻き込まれて………
「………………………」
ふつふつと、怒りが込み上げてきた。
「ふざけないでよ…」
ボソリと、呟く。
「何で、戦なんかするのよ…領地が欲しいから?殿様の矜持のため?
ふざけんじゃないわよ!!そんなくだらない事で軍隊率いてドンパチやられちゃ、迷惑なのよ!!」
いままで心の中にあった思いを、誰に言うでもなく口にする。
「戦をやられて一番被害被るのは誰だと思ってるの!?私達下の人間なのよ!?
そんなことも考えずに、自分勝手に戦を始めて…そんなに領地が欲しいなら、偉い人同士で殴り合いでも何でもして決めなさいよ!!
私達はただ毎日を頑張って生きているだけなのよ!?あんた達の争いごとに、私達を巻き込まないでよ!!」
叫びは炎の中に消える。
「…戦なんて…大嫌いよ…!!」
なんで戦というものがこの世に存在するのだろう…そんなもの、無くなってしまえばいいのに…
「っ…」
ゴホッと咳き込む。
口の中に、鉄の味が広がる。
吐血するほどの怪我を、私は負っているらしい。
そして止めと言わんばかりに頭に何かが落ちて来た。
「つっ…」
ああ…意識が遠のいてきた…
私はここで死ぬのだろうか…
「きり丸…」
たった一人の、大事な弟。
貴方がいたから…私はここまで生きて来れた。
…私が死んだら、貴方はどうなるのか…
すごく心配になったが、それはすぐに消え去った。
(だって、きり丸は一人じゃない…)
土井先生や乱太郎君、しんべヱ君…その他にも、優しい友達がいることを知った。
(だから…大丈夫…)
私が死んでも…お前は生きてゆける…
強く生きなさい…きり丸…
私はいつでも側で見守っているから
そうして、私は意識を手放した。
