頼む。誰か嘘だと…この状況を否定して
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門から出ようとしたとき、誰かに肩を掴まれた。
「!?…土井先生!!」
振り向くとそこには土井先生がいた。
「っ…離して下さい!!」
「一人でどこに行くつもりだ」
「フクロタケ城に、姉ちゃんがいるんです!!」
「今フクロタケ城に行くのは危険だ!!」
「それでも、オレは行きます!!」
「………お前一人に、何ができる?」
静かな土井先生の言葉に、ぐっ…と詰まる。
「オレ一人に、何が出来るかなんて、わからない…でも…姉ちゃんが、危ないんだ…」
「きり丸」
優しく笑う、姉ちゃんの姿が、頭に浮かぶ。
「たった…、たった一人の…姉ちゃんなんです…」
ギリ…ッと唇を噛む。
「姉ちゃんにもしものことがあったら…オレ…!!」
「…一人では行かせない」
土井先生が、オレの頭に手を置く。
「私も行く」
ハッキリと、そう言った土井先生に、オレは目を見開いた。
「と、いうことですので山田先生、あとはよろしく頼みます」
「うむ」
いつからいたのか、山田先生が姿を現した。
「他のは組の生徒のことは任せろ。学園長には私から言っておく。
―――――――早く行け!!」
「はい!行くぞ、きり丸」
「っはい!!」
一刻も早くフクロタケ城に着こうと、オレと土井先生は無言でひたすら駆けた。
駆けて、駆けて、駆けて…
駆け続けているうちに、気付けばもう辺りは暗くなっていた。
「もうすぐだ!!」
土井先生の言葉に、さらに大地を強く蹴る。
そして辿り着いた先に目にしたのは――――――
「…落城…したのか…」
真っ赤な炎に包まれているフクロタケ城。
戦に敗れ、落城し、敵の軍によって城に火が放たれたらしい。
「…きり丸君!?」
名前を呼ばれ、声の方を見れば『風流庵』のおばさんの姿。
お店の人達も全員居て、みんな無事に逃げてこられたらしい。だが…
「……おばさん…姉ちゃん…は…」
どこを見回しても、姉ちゃんの姿が見当たらない。
おばさんは苦しそうに顔を歪めて、言った。
「やす菜ちゃんは…逃げる途中で子供の泣き声が聞こえて…その子を助けてくると言ってそのまま…」
「じゃあ…姉ちゃん、まだ…」
おばさんが、悲痛そうな表情で顔を伏せる。
「っ…姉ちゃん!!」
「よせ!!きり丸!!」
城の中に行こうとしたオレを、土井先生が止める。
「離してください!!姉ちゃんが…姉ちゃんがまだあの中に…!!」
「今行ったら、お前まで巻き添えだぞ!!」
「それでもオレは行きます!!」
「お前にまで何かあったらやす菜が悲しむぞ!!」
「っ…行かせてください…土井先生!」
オレを捕まえている土井先生の腕は緩まない。
「姉ちゃん…姉、ちゃん!!」
オレは手足をばたつかせながら目の前の燃え上がる城を見た。
あの…炎の中に…まだ…
「姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
頼む。誰か嘘だと…この状況を否定して
オレの叫びはそのまま藍色の昊に吸い込まれて消えてしまった。
「!?…土井先生!!」
振り向くとそこには土井先生がいた。
「っ…離して下さい!!」
「一人でどこに行くつもりだ」
「フクロタケ城に、姉ちゃんがいるんです!!」
「今フクロタケ城に行くのは危険だ!!」
「それでも、オレは行きます!!」
「………お前一人に、何ができる?」
静かな土井先生の言葉に、ぐっ…と詰まる。
「オレ一人に、何が出来るかなんて、わからない…でも…姉ちゃんが、危ないんだ…」
「きり丸」
優しく笑う、姉ちゃんの姿が、頭に浮かぶ。
「たった…、たった一人の…姉ちゃんなんです…」
ギリ…ッと唇を噛む。
「姉ちゃんにもしものことがあったら…オレ…!!」
「…一人では行かせない」
土井先生が、オレの頭に手を置く。
「私も行く」
ハッキリと、そう言った土井先生に、オレは目を見開いた。
「と、いうことですので山田先生、あとはよろしく頼みます」
「うむ」
いつからいたのか、山田先生が姿を現した。
「他のは組の生徒のことは任せろ。学園長には私から言っておく。
―――――――早く行け!!」
「はい!行くぞ、きり丸」
「っはい!!」
一刻も早くフクロタケ城に着こうと、オレと土井先生は無言でひたすら駆けた。
駆けて、駆けて、駆けて…
駆け続けているうちに、気付けばもう辺りは暗くなっていた。
「もうすぐだ!!」
土井先生の言葉に、さらに大地を強く蹴る。
そして辿り着いた先に目にしたのは――――――
「…落城…したのか…」
真っ赤な炎に包まれているフクロタケ城。
戦に敗れ、落城し、敵の軍によって城に火が放たれたらしい。
「…きり丸君!?」
名前を呼ばれ、声の方を見れば『風流庵』のおばさんの姿。
お店の人達も全員居て、みんな無事に逃げてこられたらしい。だが…
「……おばさん…姉ちゃん…は…」
どこを見回しても、姉ちゃんの姿が見当たらない。
おばさんは苦しそうに顔を歪めて、言った。
「やす菜ちゃんは…逃げる途中で子供の泣き声が聞こえて…その子を助けてくると言ってそのまま…」
「じゃあ…姉ちゃん、まだ…」
おばさんが、悲痛そうな表情で顔を伏せる。
「っ…姉ちゃん!!」
「よせ!!きり丸!!」
城の中に行こうとしたオレを、土井先生が止める。
「離してください!!姉ちゃんが…姉ちゃんがまだあの中に…!!」
「今行ったら、お前まで巻き添えだぞ!!」
「それでもオレは行きます!!」
「お前にまで何かあったらやす菜が悲しむぞ!!」
「っ…行かせてください…土井先生!」
オレを捕まえている土井先生の腕は緩まない。
「姉ちゃん…姉、ちゃん!!」
オレは手足をばたつかせながら目の前の燃え上がる城を見た。
あの…炎の中に…まだ…
「姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
頼む。誰か嘘だと…この状況を否定して
オレの叫びはそのまま藍色の昊に吸い込まれて消えてしまった。
