どうか、無事であってくれ
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「もうそろそろ帰ろうかな…」
日も暮れてきたし…と姉ちゃんが外を眺めながら呟いた。
「えー!!もう帰っちゃうんですかー!?」
「もっと遊びましょうよー!!」
わらわらと集まってすがりついてくるは組のみんなに姉ちゃんは「そうねぇ…」とちょっと苦笑した。
「私もみんなともっと遊びたいけど、明日は大事な用があるから、また今度ね」
「大事な用?」
仕事以外に何かあるのだろうか?と首を傾げる。
「明日はお店の人達とフクロタケ城に行くの」
その言葉に、オレはもちろん、みんなも驚いた。
「フクロタケ城!?」
「なんでそんな所に!?」
「フクロタケのお姫様が、お店の甘味を気に入って下さってお店総出で甘味を作りに行くことになったの」
「そういえばフクロタケのお姫様は無類の甘味好きで有名だったな」
団蔵の言葉にみんな「ほうほう」と頷く。
「だからしばらくフクロタケ城に行くことになったの。お姫様のお墨付きを貰えるからもうおばさん張り切っちゃって。もしかしたらお給金も上げて貰えるかも!!」
「マジか!!姉ちゃん!!」
「うん!!だから、きり丸。もう夜中までバイトしなくってもいいのよ」
姉ちゃんの思わぬ一言に「うっ…」と詰まった。
「姉ちゃん…知ってたの?オレが夜中もバイトしてること…」
「土井先生から聞いたのよ。それで授業中寝てることもあるんですって?」
だらだらと汗が流れる。
「ダメじゃない。学費払ってるんだからちゃんと勉強しないと損になっちゃうわよ!」
「うっ…はーい…」
「それに…」
ぽん、と姉ちゃんがオレの頭に手を置いた。
「もし…きり丸が倒れたりしたら嫌だもの…」
「姉ちゃん…」
「だから、せめて夜中のバイトはやめなさいね。お姉ちゃんがその分働くから」
「約束よ?」と言う姉ちゃんに、オレは「うん」と頷いた。
「ふふっ、よろしい!」
よしよし。と頭を撫でる手は、いつも通り優しい。
「じゃあ、もう帰るわね。」
オレ達は姉ちゃんを門まで見送った。
「「「「「やす菜さーん!さよーならー!!」」」」」
「姉ちゃーん!またなー!!」
「体に気を付けるんだぞー!!」
みんな大きく手を振り、姉ちゃんもそれに振り返した。
「またねー!!」
そのまま姉ちゃんは夕陽に染まる道を帰って行った。
その姿を、オレはずっと見詰めていた。
数日後
乱太郎、しんべヱと教室に入ると、ザワザワと騒がしかった。
「どうしたんだ?」
オレが声を掛けるとみんなバッと一斉にオレを見た。
「な、なんだよ…」
「きり丸…」
それに驚き、少し後ずさると庄左ヱ門がこっちに来て、オレの両肩に手を置いた。
その顔は強張っていて、ただ事じゃないと思った。
「…何が、あったんだ」
「……落ち着いて、聞いてくれ」
庄左ヱ門の口から出た言葉…それは…
「昨日…フクロタケ城にオオワライタケ城の軍隊が攻め込んで…フクロタケ城は――――――――――落城寸前らしい」
その瞬間、全身の血液が、一気に逆流したような感覚に襲われ、オレはそのまま教室から飛び出した。
「きり丸!!」
「きりちゃん!!」
後ろから庄左ヱ門と乱太郎の声が聞こえた。
でも、今のオレの頭の中は一つのことでいっぱいだった。
「………っ姉ちゃん!!」
どうか、無事であってくれ
ただそう、願うばかりだった
日も暮れてきたし…と姉ちゃんが外を眺めながら呟いた。
「えー!!もう帰っちゃうんですかー!?」
「もっと遊びましょうよー!!」
わらわらと集まってすがりついてくるは組のみんなに姉ちゃんは「そうねぇ…」とちょっと苦笑した。
「私もみんなともっと遊びたいけど、明日は大事な用があるから、また今度ね」
「大事な用?」
仕事以外に何かあるのだろうか?と首を傾げる。
「明日はお店の人達とフクロタケ城に行くの」
その言葉に、オレはもちろん、みんなも驚いた。
「フクロタケ城!?」
「なんでそんな所に!?」
「フクロタケのお姫様が、お店の甘味を気に入って下さってお店総出で甘味を作りに行くことになったの」
「そういえばフクロタケのお姫様は無類の甘味好きで有名だったな」
団蔵の言葉にみんな「ほうほう」と頷く。
「だからしばらくフクロタケ城に行くことになったの。お姫様のお墨付きを貰えるからもうおばさん張り切っちゃって。もしかしたらお給金も上げて貰えるかも!!」
「マジか!!姉ちゃん!!」
「うん!!だから、きり丸。もう夜中までバイトしなくってもいいのよ」
姉ちゃんの思わぬ一言に「うっ…」と詰まった。
「姉ちゃん…知ってたの?オレが夜中もバイトしてること…」
「土井先生から聞いたのよ。それで授業中寝てることもあるんですって?」
だらだらと汗が流れる。
「ダメじゃない。学費払ってるんだからちゃんと勉強しないと損になっちゃうわよ!」
「うっ…はーい…」
「それに…」
ぽん、と姉ちゃんがオレの頭に手を置いた。
「もし…きり丸が倒れたりしたら嫌だもの…」
「姉ちゃん…」
「だから、せめて夜中のバイトはやめなさいね。お姉ちゃんがその分働くから」
「約束よ?」と言う姉ちゃんに、オレは「うん」と頷いた。
「ふふっ、よろしい!」
よしよし。と頭を撫でる手は、いつも通り優しい。
「じゃあ、もう帰るわね。」
オレ達は姉ちゃんを門まで見送った。
「「「「「やす菜さーん!さよーならー!!」」」」」
「姉ちゃーん!またなー!!」
「体に気を付けるんだぞー!!」
みんな大きく手を振り、姉ちゃんもそれに振り返した。
「またねー!!」
そのまま姉ちゃんは夕陽に染まる道を帰って行った。
その姿を、オレはずっと見詰めていた。
数日後
乱太郎、しんべヱと教室に入ると、ザワザワと騒がしかった。
「どうしたんだ?」
オレが声を掛けるとみんなバッと一斉にオレを見た。
「な、なんだよ…」
「きり丸…」
それに驚き、少し後ずさると庄左ヱ門がこっちに来て、オレの両肩に手を置いた。
その顔は強張っていて、ただ事じゃないと思った。
「…何が、あったんだ」
「……落ち着いて、聞いてくれ」
庄左ヱ門の口から出た言葉…それは…
「昨日…フクロタケ城にオオワライタケ城の軍隊が攻め込んで…フクロタケ城は――――――――――落城寸前らしい」
その瞬間、全身の血液が、一気に逆流したような感覚に襲われ、オレはそのまま教室から飛び出した。
「きり丸!!」
「きりちゃん!!」
後ろから庄左ヱ門と乱太郎の声が聞こえた。
でも、今のオレの頭の中は一つのことでいっぱいだった。
「………っ姉ちゃん!!」
どうか、無事であってくれ
ただそう、願うばかりだった
