その指は一瞬も迷うことなく
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「暇だなぁ~」
午後からの授業も無く、空いた時間をどう過ごそうかと思考を巡らせながら廊下を歩く。
「三郎も本でも読めば?」
「本ならたくさんあるから」と先ほど図書室から借りてきた本を両腕いっぱいに抱えた雷蔵が言う。
「そうだな~…そうするか…ん?」
「どうしたの?」
雷蔵に言われたように本でも読んで時間を潰そうかと思い始めてた俺だが、前方にある人物を見付けた。
「あれ…やす菜さんじゃないか?」
「え?どこ?」
あそこ。と指差した先にいるのは俺、雷蔵、八、兵助の四人でよく行く茶店の看板娘で、八が絶賛片想い中のやす菜さん。一年は組の生徒達に囲まれて移動していた。
「なんでやす菜さんが忍術学園にいるんだろう?」
「さぁ…?」
とりあえず声を掛けようと、やす菜さん+一年は組の生徒達に近寄った。
「やす菜さん!」
「ん?あ!鉢屋君に不破君!」
「こんにちわ!」と笑って挨拶するやす菜さんに、俺と雷蔵も「こんにちわ」と挨拶を返した。
「なんでこんな所に?」
「弟が忍術学園に通っているから、会いに来たの」
「へぇー!弟さんがいるのは知ってたけど、忍術学園の生徒だったんですか!!」
「うん」
「弟です」と言ってやす菜さんが手を繋いでいた一人の忍たまを紹介した。
「しかもきり丸か」
「そぉっす。オレがやす菜姉ちゃんの弟っすよ」
腰に手を当て、きり丸が言う。
やす菜さんときり丸を交互に見比べるが正直、あまり似ていなかった。
でもやす菜さんのきり丸を見る眼差しが優しかったり、きり丸がやす菜さんの手を嬉しそうに握っているとこを見ると姉弟仲はかなりいいらしい。
不意に、ピーン!と閃いた。
「やす菜さん」
「何?えーっと…鉢屋君…かな?」
「はい。ちょっとご協力して貰いたいことが…」
「協力…?私に出来ることなら」
「ありがとうございます。きり丸、お姉さんちょっとお借りするよ」
「イヤっす」
「…即答か…」
「だって、鉢屋先輩に姉ちゃん貸したらどうなることやら」
「そうか…ならば」
俺はごそごそとあるものを取り出した。
そして…
「取ってこーい!」
それを遠くへ投げた。
「ゼニやーーーーーー!!」
俺の思惑通りきり丸は俺の投げた小銭を追って行った。
「さ、やす菜さん。今の内に」
「う、うん」
俺はやす菜さんを連れて近くの部屋に入った。
ちょっ富松
「すごーい!」
「そっくりー!!」
部屋から出てきた俺の姿を見て一年は組のよい子達は歓声を上げた。
「どっちが本物のやす菜さんなのか見分けが付きませんねー!」
「そうだろそうだろ」
そう、俺は今やす菜さんに変装していた。
「ちょっと本気を出して体型も合わせてみたんだ。」
しかも着物も同じ物を用意して着てみた。
「ホント、あんまりにも似てるからびっくりしちゃった!!」
「うん。すごいよ」
本人と雷蔵からもお墨付きを貰う。
「でも、やす菜さんの姿で三郎声っていうのはどうかな…」
「おっと、いけない…あー、あー…どうかな?雷蔵君?」
「うん。ばっちり」
「うふふ。よかった」
「すごーい!声までそっくり!!」
パチパチとやす菜さんが拍手をくれた。
「よし、じゃぁ、行きましょうやす菜さん」
「自分の声で名前呼ばれるの、変な感じ~…で、行くってどこに?」
「八の所です」
「竹谷君の所?」
「ええ」
首を傾げるやす菜さんに、ふふっと俺は笑った。
「一緒にからかってやりましょう!!」
「ええっ!?」
やす菜さんの手を引いて、俺は走り出した。
後ろで雷蔵と一年は組の子達が何か言っていたが気にせず、八を探す。
「あ、居た」
兵助と二人でいる八を発見。
「じゃ、やす菜さん。さっき言ったようにお願いします」
「うん。わかった」
二人で息を吸い、一緒に『竹谷君!』と声を掛ける。
「ん?」
「うわっ!やす菜さんが二人!?」
竹谷は振り向き、兵助もこっちをみて驚いている。
『さぁ、竹谷君』
ニコニコと笑いながら、再び一緒に八の名前を呼ぶ。
『どっちが本物でしょーか?』
俺たちの問い掛けに兵助は「え~!?」と悩んでいる。
竹谷は少し俺とやす菜さんを見比べた後…
「こっち」
いとも簡単にやす菜さんを引き当てた。
その指は一瞬も迷うことなく
「すごーい!正解!!」
「なんで解ったんだよ!?」
「ん~…なんか、こっちがやす菜さんのような気がしたから…」
(恋の力…恐るべし!!)
午後からの授業も無く、空いた時間をどう過ごそうかと思考を巡らせながら廊下を歩く。
「三郎も本でも読めば?」
「本ならたくさんあるから」と先ほど図書室から借りてきた本を両腕いっぱいに抱えた雷蔵が言う。
「そうだな~…そうするか…ん?」
「どうしたの?」
雷蔵に言われたように本でも読んで時間を潰そうかと思い始めてた俺だが、前方にある人物を見付けた。
「あれ…やす菜さんじゃないか?」
「え?どこ?」
あそこ。と指差した先にいるのは俺、雷蔵、八、兵助の四人でよく行く茶店の看板娘で、八が絶賛片想い中のやす菜さん。一年は組の生徒達に囲まれて移動していた。
「なんでやす菜さんが忍術学園にいるんだろう?」
「さぁ…?」
とりあえず声を掛けようと、やす菜さん+一年は組の生徒達に近寄った。
「やす菜さん!」
「ん?あ!鉢屋君に不破君!」
「こんにちわ!」と笑って挨拶するやす菜さんに、俺と雷蔵も「こんにちわ」と挨拶を返した。
「なんでこんな所に?」
「弟が忍術学園に通っているから、会いに来たの」
「へぇー!弟さんがいるのは知ってたけど、忍術学園の生徒だったんですか!!」
「うん」
「弟です」と言ってやす菜さんが手を繋いでいた一人の忍たまを紹介した。
「しかもきり丸か」
「そぉっす。オレがやす菜姉ちゃんの弟っすよ」
腰に手を当て、きり丸が言う。
やす菜さんときり丸を交互に見比べるが正直、あまり似ていなかった。
でもやす菜さんのきり丸を見る眼差しが優しかったり、きり丸がやす菜さんの手を嬉しそうに握っているとこを見ると姉弟仲はかなりいいらしい。
不意に、ピーン!と閃いた。
「やす菜さん」
「何?えーっと…鉢屋君…かな?」
「はい。ちょっとご協力して貰いたいことが…」
「協力…?私に出来ることなら」
「ありがとうございます。きり丸、お姉さんちょっとお借りするよ」
「イヤっす」
「…即答か…」
「だって、鉢屋先輩に姉ちゃん貸したらどうなることやら」
「そうか…ならば」
俺はごそごそとあるものを取り出した。
そして…
「取ってこーい!」
それを遠くへ投げた。
「ゼニやーーーーーー!!」
俺の思惑通りきり丸は俺の投げた小銭を追って行った。
「さ、やす菜さん。今の内に」
「う、うん」
俺はやす菜さんを連れて近くの部屋に入った。
ちょっ富松
「すごーい!」
「そっくりー!!」
部屋から出てきた俺の姿を見て一年は組のよい子達は歓声を上げた。
「どっちが本物のやす菜さんなのか見分けが付きませんねー!」
「そうだろそうだろ」
そう、俺は今やす菜さんに変装していた。
「ちょっと本気を出して体型も合わせてみたんだ。」
しかも着物も同じ物を用意して着てみた。
「ホント、あんまりにも似てるからびっくりしちゃった!!」
「うん。すごいよ」
本人と雷蔵からもお墨付きを貰う。
「でも、やす菜さんの姿で三郎声っていうのはどうかな…」
「おっと、いけない…あー、あー…どうかな?雷蔵君?」
「うん。ばっちり」
「うふふ。よかった」
「すごーい!声までそっくり!!」
パチパチとやす菜さんが拍手をくれた。
「よし、じゃぁ、行きましょうやす菜さん」
「自分の声で名前呼ばれるの、変な感じ~…で、行くってどこに?」
「八の所です」
「竹谷君の所?」
「ええ」
首を傾げるやす菜さんに、ふふっと俺は笑った。
「一緒にからかってやりましょう!!」
「ええっ!?」
やす菜さんの手を引いて、俺は走り出した。
後ろで雷蔵と一年は組の子達が何か言っていたが気にせず、八を探す。
「あ、居た」
兵助と二人でいる八を発見。
「じゃ、やす菜さん。さっき言ったようにお願いします」
「うん。わかった」
二人で息を吸い、一緒に『竹谷君!』と声を掛ける。
「ん?」
「うわっ!やす菜さんが二人!?」
竹谷は振り向き、兵助もこっちをみて驚いている。
『さぁ、竹谷君』
ニコニコと笑いながら、再び一緒に八の名前を呼ぶ。
『どっちが本物でしょーか?』
俺たちの問い掛けに兵助は「え~!?」と悩んでいる。
竹谷は少し俺とやす菜さんを見比べた後…
「こっち」
いとも簡単にやす菜さんを引き当てた。
その指は一瞬も迷うことなく
「すごーい!正解!!」
「なんで解ったんだよ!?」
「ん~…なんか、こっちがやす菜さんのような気がしたから…」
(恋の力…恐るべし!!)
