いざ、忍術学園へ!!
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「じゃ、やす菜さんはきり丸君のお姉さんなんですね」
「はい」
一緒に忍術学園へ行くことになった男の人たちは兵庫水軍の人たちで、きり丸のことを知っていたらしい。
「きり丸が水軍の方とお知り合いになっていたなんて…」
「忍術学園…特に、きり丸君達一年は組の方々にはいつもお世話になっているんですよ」
「そうだったんですか」
きり丸は私の知らない所で色んな人と知り合いになっているらしい。
それは喜ばしいことだが、ちょっと寂しい気もした。
(こうやって、きり丸に私の知らない面が出来てちゃうんだなぁ…)
忍者とはそういうものかもしれないけれど、やっぱりちょっと寂しい。例えるなら…そう
「今まで素直で可愛かった子供が思春期になって急に親に隠し事をするようになった時のような…」
「やす菜さん。どうしたんですか?」
「あ、いえ。なんでもありません」
私がボソリと漏らした独り言に不思議そうに首を傾げる網問さんに笑って誤魔化す。
「ところで…間切さんと鬼蜘蛛丸さん…大丈夫ですか?」
後ろで真っ青になって口を押さえている間切さんと鬼蜘蛛丸さんを見る。
「だ…大丈…夫うえっ…」
「…大丈夫そうじゃありませんね…」
「少し休みましょう」
私達は道端の木陰に腰掛けた。
「おえ~っ」
「大丈夫ですか?鬼蜘蛛丸さん」
今にも吐きそうな鬼蜘蛛丸さんの背中をさする。
間切さんは網問さんが背中をさすってあげていた。
「はい。塩水どうぞ」
「す…すいません…」
「はい。間切さんにも」
「ありが、とう…ございます…」
二人はごくごくと喉を鳴らして水筒の塩水を飲み干す。
「ふぅ…」
「楽になりましたか?」
「はい。ありがとうございます」
「いえ、どうしたしまして。無理せず、ゆっくり進みましょうね」
「…やす菜さん…」
「はい」
「貴女…いい奥さんになりますよ」
「えっ!?…あ、ありがとうございます」
青い顔しながらも微笑みながら言われた鬼蜘蛛丸さんの言葉に、なんだか照れてしまう。
「鬼蜘蛛丸の兄貴、そんなこと言っちゃって…」
「おいしいとこを…」
「?お前ら、どうかしたか?」
「いえ、なんでも…」
「さて、行きますか!忍術学園はもうすぐそこですよ!!」
「「おう!」」
「はい!」
私達は再び歩き出した。
少しすると立派な門が見えてきた。
「あ、あそこです!忍術学園!!」
「あそこが…」
『忍術学園』と書かれた看板を掲げている大きな門を見上げ、ほぉ~と感嘆の溜息を吐く。
「すごい…」
こんなに大きな門を見るのは初めてだ。
(ここできり丸が勉強しているのね…)
「じゃ、門を叩きますよ」
ドンドンと網問さんが門を叩いた。
私は少し緊張してギュッと着物の胸元を握った。
いざ、忍術学園へ!!
「はい」
一緒に忍術学園へ行くことになった男の人たちは兵庫水軍の人たちで、きり丸のことを知っていたらしい。
「きり丸が水軍の方とお知り合いになっていたなんて…」
「忍術学園…特に、きり丸君達一年は組の方々にはいつもお世話になっているんですよ」
「そうだったんですか」
きり丸は私の知らない所で色んな人と知り合いになっているらしい。
それは喜ばしいことだが、ちょっと寂しい気もした。
(こうやって、きり丸に私の知らない面が出来てちゃうんだなぁ…)
忍者とはそういうものかもしれないけれど、やっぱりちょっと寂しい。例えるなら…そう
「今まで素直で可愛かった子供が思春期になって急に親に隠し事をするようになった時のような…」
「やす菜さん。どうしたんですか?」
「あ、いえ。なんでもありません」
私がボソリと漏らした独り言に不思議そうに首を傾げる網問さんに笑って誤魔化す。
「ところで…間切さんと鬼蜘蛛丸さん…大丈夫ですか?」
後ろで真っ青になって口を押さえている間切さんと鬼蜘蛛丸さんを見る。
「だ…大丈…夫うえっ…」
「…大丈夫そうじゃありませんね…」
「少し休みましょう」
私達は道端の木陰に腰掛けた。
「おえ~っ」
「大丈夫ですか?鬼蜘蛛丸さん」
今にも吐きそうな鬼蜘蛛丸さんの背中をさする。
間切さんは網問さんが背中をさすってあげていた。
「はい。塩水どうぞ」
「す…すいません…」
「はい。間切さんにも」
「ありが、とう…ございます…」
二人はごくごくと喉を鳴らして水筒の塩水を飲み干す。
「ふぅ…」
「楽になりましたか?」
「はい。ありがとうございます」
「いえ、どうしたしまして。無理せず、ゆっくり進みましょうね」
「…やす菜さん…」
「はい」
「貴女…いい奥さんになりますよ」
「えっ!?…あ、ありがとうございます」
青い顔しながらも微笑みながら言われた鬼蜘蛛丸さんの言葉に、なんだか照れてしまう。
「鬼蜘蛛丸の兄貴、そんなこと言っちゃって…」
「おいしいとこを…」
「?お前ら、どうかしたか?」
「いえ、なんでも…」
「さて、行きますか!忍術学園はもうすぐそこですよ!!」
「「おう!」」
「はい!」
私達は再び歩き出した。
少しすると立派な門が見えてきた。
「あ、あそこです!忍術学園!!」
「あそこが…」
『忍術学園』と書かれた看板を掲げている大きな門を見上げ、ほぉ~と感嘆の溜息を吐く。
「すごい…」
こんなに大きな門を見るのは初めてだ。
(ここできり丸が勉強しているのね…)
「じゃ、門を叩きますよ」
ドンドンと網問さんが門を叩いた。
私は少し緊張してギュッと着物の胸元を握った。
いざ、忍術学園へ!!