Gマイレージ②《連載中》
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「メディアセンターが分析した精液のデータが、ああやってGマイレージのシステムに入る。データ認証されて、ポイント加算とかのデータを書き込まれた信号が、またユーザーのコンピュータに返送されていく・・・ってわけだ」
「見る限りでは・・・普通のシステムね。健康診断サービスとか、ダイエット指導なんかの企業が使ってるスタンダードなプログラムよ」
「ユーザーの体の状態を分析して、それに対する処方プログラムを返信するシステムやな」
「僕の予想では・・・会員に返信されるデータに何かバグが発生して、体調に変調をきたしてるんじゃないか、と・・・」
「ん?どういうこと?」
「このシステムって、医療管理システムを利用してるでしょ?家の端末を使って遠隔治療とかするやつね。そこにおかしなデータが紛れ込んで、体が変になるんじゃないか、って響くんは考えてるの」
「え?システムエラーでインポにさせられてるん?それ、ヤバいやん」
「あくまで仮説だけどね。それを調べるには、あの球体の中のプログラムを解析する必要があるんだけど・・・瀬名さん、あそこに侵入できそうかな?」
「・・・ヤバいわね。医療システムに連結されてるから、ここから先のセキュリティレベルはハンパじゃないわよ。いまのあたしたちのシステムじゃ・・・あれを突破するのはハッキリ言って難しいわね」
「なんで?ここまで来て、結局真相を解明できひんの?」
「個人レベルの装備じゃこのシステムをハッキングするのは・・・苦しいか・・・」
「いい線いってたんやけどなぁ。ここまでの攻撃は、あんたら、凄かったよ」
「どうする響くん。とりあえず周辺データだけでも収集して、いったん撤退して作戦を立て直す?」
「おいッ!あれを見ろ!」
突然、響が大きな声をあげた。
「球体の右上のあたり!あれは何だ?」
球体の中から、無数の流線型のカプセルが飛び出して四方八方に飛び去ってゆく。Gマイレージ会員の元に返送されるデータの数々だ。
その中に唯一、何か異質なものが連結されているカプセルが1個、あった。それは、滑らかな表面をした流線型のカプセルとは明らかに違い、金属質の輝きを帯びた鋭いトゲやアームが無数に飛び出た、見るからに凶暴そうなマシーンに見える。
「なんやあれ?悪者のロボットみたいやん!」
「軍曹、あれをロックオンして!瀬名さん、先回りしてファイアウォールの外側でヤツを待ち伏せして並走できる?」
「ロックオンした!」
「ルート取ったわ!追尾するわよ」
彼らのステルス機は、急発進して強固なファイアウォールの外側を舐めるように旋回してゆく。飛び出してくる無数のデータカプセル群を、機体を上下左右に振って避けながら、目的の「連結されたカプセル」を目指して飛行する。
「見る限りでは・・・普通のシステムね。健康診断サービスとか、ダイエット指導なんかの企業が使ってるスタンダードなプログラムよ」
「ユーザーの体の状態を分析して、それに対する処方プログラムを返信するシステムやな」
「僕の予想では・・・会員に返信されるデータに何かバグが発生して、体調に変調をきたしてるんじゃないか、と・・・」
「ん?どういうこと?」
「このシステムって、医療管理システムを利用してるでしょ?家の端末を使って遠隔治療とかするやつね。そこにおかしなデータが紛れ込んで、体が変になるんじゃないか、って響くんは考えてるの」
「え?システムエラーでインポにさせられてるん?それ、ヤバいやん」
「あくまで仮説だけどね。それを調べるには、あの球体の中のプログラムを解析する必要があるんだけど・・・瀬名さん、あそこに侵入できそうかな?」
「・・・ヤバいわね。医療システムに連結されてるから、ここから先のセキュリティレベルはハンパじゃないわよ。いまのあたしたちのシステムじゃ・・・あれを突破するのはハッキリ言って難しいわね」
「なんで?ここまで来て、結局真相を解明できひんの?」
「個人レベルの装備じゃこのシステムをハッキングするのは・・・苦しいか・・・」
「いい線いってたんやけどなぁ。ここまでの攻撃は、あんたら、凄かったよ」
「どうする響くん。とりあえず周辺データだけでも収集して、いったん撤退して作戦を立て直す?」
「おいッ!あれを見ろ!」
突然、響が大きな声をあげた。
「球体の右上のあたり!あれは何だ?」
球体の中から、無数の流線型のカプセルが飛び出して四方八方に飛び去ってゆく。Gマイレージ会員の元に返送されるデータの数々だ。
その中に唯一、何か異質なものが連結されているカプセルが1個、あった。それは、滑らかな表面をした流線型のカプセルとは明らかに違い、金属質の輝きを帯びた鋭いトゲやアームが無数に飛び出た、見るからに凶暴そうなマシーンに見える。
「なんやあれ?悪者のロボットみたいやん!」
「軍曹、あれをロックオンして!瀬名さん、先回りしてファイアウォールの外側でヤツを待ち伏せして並走できる?」
「ロックオンした!」
「ルート取ったわ!追尾するわよ」
彼らのステルス機は、急発進して強固なファイアウォールの外側を舐めるように旋回してゆく。飛び出してくる無数のデータカプセル群を、機体を上下左右に振って避けながら、目的の「連結されたカプセル」を目指して飛行する。