Gマイレージ②《連載中》
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「おぉ~!めっちゃカッコよくなったやん!」
「やっぱ見えちゃうわね~」
「いや、今の戦力なら充分だよ。瀬名さん、軍曹、ありがとう」
「この機体をマッハ号と名づけるで~!」
「いや~ん、なにそれダサいわよぉ。もっとカッコいい名前にしなさいよ」
「お~い、そんなの後で決めろよ。準備はいい?おしっこ済ませた?」
「やだ響くんたら、おもしろいぃ~」
「マッハ号、出撃準備完了やで!」
「やだ、マッハ号に決まったの?」
「よし、行くぞ。まずトラフィックに出たら、串を通しまくって身元を隠すよ」
「幹線道路に着地しちゃだめよ。着地する前にひとつめの串を刺すのよ」
「了解~!最初のロケットスタートは浪花の撃墜王、俺に任せんかい!」
ハッキングにあたっては、自分たちの「身元」を隠す必要がある。普通にネット接続すれば、敵に感知された場合に即座にこちらの正体がバレてしまうのだ。
それを回避するため、各地のサーバー・プロキシを次々と経由して接続ルートを複雑化し、身元を偽装するのだ。この行為を彼らは一般的に「串を刺す」と呼んだ。
最初の接続は、国内から海外のサーバーへルートを取る。
「よし。ログインしたらまずセイシェルに飛ぶからね」
「やっほ~!こんばんは南国の楽園!」
「いくぞ」
「ゲート開けるわよ~」
3人が共有するシステムが、インターネットに接続する。画面上のガレージの扉が開く。
その向こうに、星のない真っ黒な空の下、ネオンサインに輝くバーチャルな街と、光の帯に見える幹線道路が広がっている。
サイバーダイブシステムの仮想空間である。
「よぉし!行け~ッ」
半透明のステルス戦闘機がガレージを飛び出し、メインの大通りに降下してゆく。
彼らの機体の左右に、卵型のビークルが同じように降下しているのが見える。同じサーバーから、たった今、同時刻にサイバーダイブシステムにネット接続した他の一般ユーザーたちの姿だ。
「は~い。道路に着地しちゃダメよ~。セイシェルのサーバーにルート取るわ。軍曹くん、串刺して~プースト上げて離脱してね~」
「いや、その、軍曹くんっての、やめてぇな。軍曹って、呼んで、ちょうだいね、っと!」
軍曹はパソコンのキーボードを叩き、ルート変更に合わせてビークルの針路を導いていく。
機体を大きく翻したステルス機は、国内サーバーを次々と貫いて飛行しながら、国家間を結ぶインターネット回線、通称チューブと呼ばれる巨大な空洞へ突入していった。
「やっぱ見えちゃうわね~」
「いや、今の戦力なら充分だよ。瀬名さん、軍曹、ありがとう」
「この機体をマッハ号と名づけるで~!」
「いや~ん、なにそれダサいわよぉ。もっとカッコいい名前にしなさいよ」
「お~い、そんなの後で決めろよ。準備はいい?おしっこ済ませた?」
「やだ響くんたら、おもしろいぃ~」
「マッハ号、出撃準備完了やで!」
「やだ、マッハ号に決まったの?」
「よし、行くぞ。まずトラフィックに出たら、串を通しまくって身元を隠すよ」
「幹線道路に着地しちゃだめよ。着地する前にひとつめの串を刺すのよ」
「了解~!最初のロケットスタートは浪花の撃墜王、俺に任せんかい!」
ハッキングにあたっては、自分たちの「身元」を隠す必要がある。普通にネット接続すれば、敵に感知された場合に即座にこちらの正体がバレてしまうのだ。
それを回避するため、各地のサーバー・プロキシを次々と経由して接続ルートを複雑化し、身元を偽装するのだ。この行為を彼らは一般的に「串を刺す」と呼んだ。
最初の接続は、国内から海外のサーバーへルートを取る。
「よし。ログインしたらまずセイシェルに飛ぶからね」
「やっほ~!こんばんは南国の楽園!」
「いくぞ」
「ゲート開けるわよ~」
3人が共有するシステムが、インターネットに接続する。画面上のガレージの扉が開く。
その向こうに、星のない真っ黒な空の下、ネオンサインに輝くバーチャルな街と、光の帯に見える幹線道路が広がっている。
サイバーダイブシステムの仮想空間である。
「よぉし!行け~ッ」
半透明のステルス戦闘機がガレージを飛び出し、メインの大通りに降下してゆく。
彼らの機体の左右に、卵型のビークルが同じように降下しているのが見える。同じサーバーから、たった今、同時刻にサイバーダイブシステムにネット接続した他の一般ユーザーたちの姿だ。
「は~い。道路に着地しちゃダメよ~。セイシェルのサーバーにルート取るわ。軍曹くん、串刺して~プースト上げて離脱してね~」
「いや、その、軍曹くんっての、やめてぇな。軍曹って、呼んで、ちょうだいね、っと!」
軍曹はパソコンのキーボードを叩き、ルート変更に合わせてビークルの針路を導いていく。
機体を大きく翻したステルス機は、国内サーバーを次々と貫いて飛行しながら、国家間を結ぶインターネット回線、通称チューブと呼ばれる巨大な空洞へ突入していった。