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秘密基地◆小3クオリティ

こうして俺たちの「林の秘密基地」はなくなってしまった。誰も「もう1回、作ろう」とは言わなかった。
自分の大切なものが壊されるのは、みんな初めての体験で、すごくショックを受けたからだ。

壊されるとか、盗まれるとか・・・そんなことは全く俺たちの頭の中にはなかったから。想像も出来なかったんだ。

俺たちのあの楽しくてちょっとエッチな場所は、もう、ない。





大人になった今でも、あの秘密基地のことは思い出す。
ダンボールの中の狭くて暗いちっぽけな空間だったけど、信じられないくらいワクワクして、楽しくて、友達がいて、笑い声があって・・・そして股間を押さえながらみんなで「ちんこ切れるぅッ!」と叫んだあの場所。

みんなの心の中にも、あの秘密基地はまだ生きてるのかな。

俺はいまだに電器屋さんで防水ラジオを見ると、ちょっと胸が痛くなるんだけど・・・アホやなぁ。




おわり

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