メディアセンターを利用したビジネスは数々あるが、医療診断システムを使うには、かなりの設備投資と専門的ノウハウが必要とされる。なぜこんな「オナニーでポイントを稼ごう」という即物的でバカげたビジネスで、そこまでのシステムを構築するのか、いや、できるのかが疑問だった。パソコンのほうでその運営企業「Ｇ'zコーポレーション」を調べてみる。すると親会社がアダルト関係のサイト・ＤＶＤなどのメディア・インターネットマーケティングなどを手広く運営する「ROLL OUT Co」であることがわかった。構築したマーケティングシステムの販売で、かなりの成長を遂げている。株価も高い。なるほど、自社のメディアやデータを販売するツールのひとつとして「Ｇマイレージ」を使っているようだ。この手の「無料でポイントが貯まる」というシステムは、換金や商品交換が可能なポイントを貯めることが出来るのは全会員の10パーセントに満たないのはこれまでのビジネスモデルを見てきた嶋田には即座に理解できた。

要するに、全会員のわずか10％にだけ還元して、残りの会員からは広告収入や商品の割引販売で収益を上げる仕組みだ。

それにしても・・・アダルト関連の販売促進だけの目的で、オンライン医療診断システムを独自で構築するのは過剰投資ではないだろうか？投資分が回収できるほどの売上げが上がるのかは疑問だ。

しかしそれだけこのＧマイレージというシステムに興味が湧いてきた。いい歳をして自慰行為でポイントを稼ごうなどとは当然思わないが、このシステムの全貌を確認してみたい知的好奇心は抑えがたい。

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嶋田はそこをクリックして、必要事項を入力していった。