そのまま今度は「Ｇマイレージ」で検索してみる。サイトはヒットしたが、会員制になっていてトップページしか閲覧できない。しかも会員登録は携帯電話からしかエントリーできなくなっている。これは最近主流になりつつあるようだ。会員制サイトの多くで、身元を隠して登録した者が問題行動を引き起こす事例が多発して社会問題になっていた。携帯電話による登録は、事業者側が会員の身元特定を確実に行える手法として利用されている。

(面倒だな・・・)

携帯サイトなどこれまで見たこともなかった嶋田だが、小田沙織のグラビアへの興味が彼を後押しした。ＱＲコードの使い方がわからなかったので、ＵＲＬを携帯に入力してサイトに接続した。サイト説明を充分時間をかけて熟読した嶋田は唖然とした。オナニーをすることでポイントが貯まって商品と交換できる？そんなバカな。運営企業はこのシステムで利益を上げられるのだろうか？

初めて目にする奇抜なビジネスモデルに嶋田は戸惑った。職業柄、インターネット上の詐欺商法に関しては自分の事務所で扱った事例も含め、様々なものを見てきたので、彼が猜疑的になるのも無理はなかった。そもそも個人的な行為であるオナニーをどうやって正確にポイントに反映させることができるのか？自己申告ならば、こんなシステムは成立しない。

疑問が次々と湧き上がってきて、サイトの解説を読み込んでゆく。

あぁ、なるほど。なんとこのサイトは家庭用の情報端末システム、メディアセンターを利用したものだった。その医療診断・治療システムのメディカルカプセルを利用して、登録者の精液を読み込ませ、オナニーのカウントをするとは！

(これが本当なら・・・かなり高度なシステムだぞ)