「２週間ぐらい前に、突然立たんようになったんや」

「なんかあったんか？女にフラれたショックちゃうん？」

「いや。別れてへんで。２週間前、Ｇマイレージ用にシコろうと思ったら・・・いきなり全く立たんかった。その前までは彼女とＨもオナもヤリまくりやったのに・・・」

「２週間・・・１回も立たずか？ムラムラもせえへんのか？」

これはちょっと深刻そうや。俺は汚い床に座りなおした。

「あいつとＨしたら立つかなぁと思ったんやけど・・・全然あかんかってん。むちゃ気まずい。ちょっと疲れてるねん、って言うたけど、あれから立たへんのが恐くてＨできん」

「オナでもあかんのか？」

「・・・あかん」

「えぐい盗撮エロエロＤＶＤ見てもあかんか？」

「あかん」

「ほな、むっちゃエロいお姉さんが全裸で乳振り回しながら迫ってきても、あかんか？」

「あかんな・・・たぶん。ていうか・・・性欲が全くなくなっとる感じやねん」

「お・・・おまえから性欲を取ったら・・・ただの足の臭っい醜い肉の塊やないかッ！」

「・・・・はぁ」

あかん。いつもならこんなこと言われたらムキになって反論してくる神谷が、異常におとなしい。これはほんまにヤバい感じや。

「ちょ、おまえ、とりあえず病院行け」

「行ってきたわ。異常なし、って言われた。精神的なものですね、とか。クソ医者がッ！他人事やと思いやがって！」

「精神的に落ち込むこととか、あったんかよ？」

「・・・ないわ。女できてＨもイケイケやったし、マイレージのほうもガンガン行ってたんやからな。ある日突然・・・ですわ」



「う～ん・・・たまにはチンコがおとなしい人生もええんとちがいますか？」

怒りを込めた目で睨まれた。あかん・・・俺の人生経験では、チンコが立たなくなった男を慰める方法がわからん。