Gマイレージ①
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【 神谷 】
神谷が大学に顔を出さなくなった。
彼女が出来てからは、度々講義をサボることがあったんやけど、あいつがこんなふうに1週間以上全く大学に顔を出さないのは初めてや。女にハマってH中毒になっとんのとちゃうか?なにしろあいつ長~い間彼女おらんかったし、もう一生オナニストとして生きていきそうな勢いやったからな。まぁ初めての彼女にハマってまうのもわからんでもない。
しかし…メールしても全く返信がなくなって3日経ったころ、さすがにちょっと心配になって、バイト帰りに神谷の下宿に行ってみた。
普通の一軒家を4人の学生に貸している古典的な「下宿」。学生マンションが主流の今の時代、こういうのはある種、貴重な文化遺産やな。大量の靴が脱ぎ散らかされて散乱した玄関。く…臭い!男の足は臭い!くそ~おまえら、ここにはドラム缶サイズの消臭スプレーが必要やな。吐きそうになりながら狭くて急な階段を昇り、2階の右側の薄っぺらいドアを大きく勢いよく開ける。
ぐしゃぐしゃカランどちゃ
ありゃ。勢いよく開いたドアが、部屋に散らかった服や雑誌や空き缶とかのごちゃごちゃしたものを、ブルドーザーのように押しのけていく。汚い。ほんまにこいつの部屋はいつも汚い。一人暮らしするようになってその汚さ、散らかりようはますます酷くなっている。真っ暗な部屋をテレビ画面の明かりだけが照らし出している。物が山積みになったこたつのテーブルの向こう、部屋の壁に同化するように神谷がもたれかかっていた。
「よう」
動かない黒い塊のような神谷に声をかける。
「おう」
聞き取れないぐらいの小さな声でヤツが返事をした。よかった。生きてた。動かない黒い塊みたいなこいつを見た瞬間「し、死んでる?もう、腐っちゃったりなんかしてるの?」とか、一瞬思ってしまったがな!
いろんなもんが床に散乱してるので、俺は足で雑誌とか服とかを蹴飛ばして自分が座れるだけのスペースを作りだした。
「よぉ、おまえ、最近なにやってたの?」
ぼんやりとテレビ画面を見つめたままの神谷。
「べつに…」
「大学来んと、彼女とヤリまくりか?」
「………」
なんか、様子がおかしい。
「なんやねん。どうしてん。おま…彼女にフラれた…とか?」
「……ちゃう」
ひとこと言っただけで、黙り込む神谷。なんやねん。心配して来てやったのにこのつれない態度は!だんだんムカついてきた。
神谷が大学に顔を出さなくなった。
彼女が出来てからは、度々講義をサボることがあったんやけど、あいつがこんなふうに1週間以上全く大学に顔を出さないのは初めてや。女にハマってH中毒になっとんのとちゃうか?なにしろあいつ長~い間彼女おらんかったし、もう一生オナニストとして生きていきそうな勢いやったからな。まぁ初めての彼女にハマってまうのもわからんでもない。
しかし…メールしても全く返信がなくなって3日経ったころ、さすがにちょっと心配になって、バイト帰りに神谷の下宿に行ってみた。
普通の一軒家を4人の学生に貸している古典的な「下宿」。学生マンションが主流の今の時代、こういうのはある種、貴重な文化遺産やな。大量の靴が脱ぎ散らかされて散乱した玄関。く…臭い!男の足は臭い!くそ~おまえら、ここにはドラム缶サイズの消臭スプレーが必要やな。吐きそうになりながら狭くて急な階段を昇り、2階の右側の薄っぺらいドアを大きく勢いよく開ける。
ぐしゃぐしゃカランどちゃ
ありゃ。勢いよく開いたドアが、部屋に散らかった服や雑誌や空き缶とかのごちゃごちゃしたものを、ブルドーザーのように押しのけていく。汚い。ほんまにこいつの部屋はいつも汚い。一人暮らしするようになってその汚さ、散らかりようはますます酷くなっている。真っ暗な部屋をテレビ画面の明かりだけが照らし出している。物が山積みになったこたつのテーブルの向こう、部屋の壁に同化するように神谷がもたれかかっていた。
「よう」
動かない黒い塊のような神谷に声をかける。
「おう」
聞き取れないぐらいの小さな声でヤツが返事をした。よかった。生きてた。動かない黒い塊みたいなこいつを見た瞬間「し、死んでる?もう、腐っちゃったりなんかしてるの?」とか、一瞬思ってしまったがな!
いろんなもんが床に散乱してるので、俺は足で雑誌とか服とかを蹴飛ばして自分が座れるだけのスペースを作りだした。
「よぉ、おまえ、最近なにやってたの?」
ぼんやりとテレビ画面を見つめたままの神谷。
「べつに…」
「大学来んと、彼女とヤリまくりか?」
「………」
なんか、様子がおかしい。
「なんやねん。どうしてん。おま…彼女にフラれた…とか?」
「……ちゃう」
ひとこと言っただけで、黙り込む神谷。なんやねん。心配して来てやったのにこのつれない態度は!だんだんムカついてきた。