特典だけではなく、そこには「同じ趣味を持つ者の連帯」があった。

その連帯感というのは、例えばこのようなことだ。

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お気に入りアイドルの写真集の発売日…書店に駆けつけてその写真集を手に取ろうとした時。横からもう１本の手が。同じ写真集を同時に手に取ろうとした男ふたり。

(おぉ、あなたもですか)

声には出さないがふたりの間に流れる、気恥ずかしさ…しかし同じ趣味を持つ者としての熱い想い。

(しょこたん…いいよね)

(うん。いいよね。こんどのこの写真集はちょっとオトナな感じでドキドキするよね)

(そうだよね。んじゃ、買って帰って、お互い楽しみましょうか)

(そうだね、またどこかのイベント会場で、キミに会うかもしれないね)

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レンタルビデオ屋で。とんでもないマニアックなＡＶを借りようとしたら…レンタル中になっている。

(おぉ！この町にも俺と同じこんなエグイ趣味のヤツがいるんだ！)

あまりにもマニアックな趣味ゆえに、(俺は大丈夫なのだろうか)と自虐的になっていた男は、同志の存在を知って奮い立つ。

(同志がいて嬉しいぜ俺は！……でも早く返せよ)

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そんな声に出せない連帯が、Ｇマイレージの中では繋がっていった。

属性ごとの掲示板を使ってのコミュニティが設置してあり、趣味を同じくする者どうしが、全国規模でネットワークを形成していった。