そう、ランキング上位になればなるほど、その戦いは熾烈なのだった。下位の者たちは、オナニー回数もたかが知れているので、ちょっと頑張って回数を増やせば簡単に上位に進出できた。

しかし…都道府県レベルの100位以内、または全国レベルの3000位以内となると、そこはもう「オナニーの猛者」たちが鎬を削る激闘の場になっていたのだ。

自分のランキングを落とさないよう、他人が１回オナニーをしたら自分は２回オナる。相手が２回したら自分は３回……。

恐るべき「オナニーの無限連鎖」がＧマイレージの世界では展開されていた。



彼らを突き動かしている「オナニーパワー」。その原動力は「個人の戦い」だけではなかった。そこには「同志間の連帯」「コミュニティのパワー」が大きく作用していた。

それは何か。

Ｇマイレージの中で「属性」と呼ばれるものがそれである。

Ｇマイレージ参加者は、自分の好みのオナネタを「属性」として登録することができる。

「アイドル」「ＡＶ系」「官能小説」などの大分類の下に、さらに細分化されており、一般的なエロビデオ派だけでも「AVアイドル女優系」「痴女」「痴漢」「素人・投稿盗撮」「熟女」「ロリータ」「♂Ｓ♀Ｍ」「♂Ｍ♀Ｓ」「企画もの」「ザーメン」「レイプ」「レズ」「ホモ」「手コキ」「脚フェチ」「胸フェチ」「コスプレ」「露出」「アナル」「スカトロ」「妊婦」「ぽちゃ」……etc.など、数えきれないほどにジャンル分けされていた。

登録者はハンドルネームの後にその属性が表示される。

個人別のランキングの他に、属性別のランキング競争があり、ランキング上位10位以内の属性に登録している者には特典が用意されている。

自分が所属する「属性」のランキングが上位になればなるほど、その属性関連グッズ…写真集であったりＤＶＤであったり…の購入割引率が大幅にアップするのだ。

要するに、同じ趣味を持つ仲間たちと一緒にオナればオナるほど、安くオナネタが購入できるのだ。