まずは周囲を確認する。この薬局に入っていく所を知り合いには決して見られてはいけない。これは極秘任務なのだ。

俺はイージス艦のようにレーダーを働かせて策敵する。おばはんがひとり。知らないヤツだ。それでも念のために俺は歩く歩幅を縮めて時間調節し、そのおばはんをやり過ごした。

よし。これでもう背後から機銃掃射を受けるような事はない。

条件は整った。ミッションを実行する時が来たのだ。

行くぜ！

店の扉は事前の偵察どおり開いたままだ

店へ接近しながら俺は暗視スコープを起動させるように目をこらし、素早く店内をリサーチする。

よし。誰も客はいない。完璧だ。

入口まで３メートル

２メートル

１メートル

よし！いざ突入!!



どわあぁぁぁぁ!!!!

レ、レジに女性がぁぁッ!!!

突入速度で歩いていた俺は驚いて急に止まった

グギッ

ぐわぁぁぁぁ

足首を思いっきり捻挫したぁぁぁ

い、い、いていていていて

痛いよぉぉぉ

だ、だ、だめだだめだだめだ

撤退！一時撤退せよ!!