Gマイレージ②《連載中》
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薄汚れた雑居ビルの6階にその店はあった。店内の棚や床、所かまわず並べられた雑誌や写真集やCDやDVD。告知ポスターや販促グッズなどが壁一面を覆っている。
【アイドルラボ・サニーサイド】
古今東西のアイドルグッズを集めた店で、cafeも併設してある。今日は大阪から蘭丸が来るということで、オーナーが貸切にしてくれていた。
「どうもぉ~♪オーナーのプリンでぇ~す!」
頭のほぼ90%をハゲ散らかしたオッサンが挨拶してきた。確かに・・・頭がプリンのようだ。ハゲたぶんを補うようにクマのようなヒゲを蓄えている。不健康そうな赤黒い顔色で、顔と頭皮はにじみ出たアブラでテカテカに光っている。その顔に全く似合っていないピンク色のTシャツは、もう何十年も着古したように恐ろしくヨレヨレで、正面に大昔のアイドルの顔がプリントされていた。
この容姿、初対面の人間に対するふざけた挨拶のしかた。うん。こいつは筋金入りのオタクオヤジに違いない。
「蘭丸、こちらプリンさん。アイドルに人生を捧げたダメオヤジだ」
ボム増刊号が紹介する。
「やだ~ポンちゃんたら~!ダメオヤジなんて言~わ~な~い~の~」
ハゲオヤジはボムの胸板を指先でツンツン突きながら身をくねらせる。
ん~・・・こんなオトナにはなりたくないッ!なるもんかッ!
「ポンちゃんって、なに?」
「あら知らないの蘭丸くん。この子よこの子~。あんたたちの間ではボム増刊号でしょ。で、世間ではデス★マスカレードのデストロイ閣下~♪」
「えぇ!デストロイ閣下?!」
先客のひとりが声を上げた。デス★マスカレードを知っていたようだ。
【アイドルラボ・サニーサイド】
古今東西のアイドルグッズを集めた店で、cafeも併設してある。今日は大阪から蘭丸が来るということで、オーナーが貸切にしてくれていた。
「どうもぉ~♪オーナーのプリンでぇ~す!」
頭のほぼ90%をハゲ散らかしたオッサンが挨拶してきた。確かに・・・頭がプリンのようだ。ハゲたぶんを補うようにクマのようなヒゲを蓄えている。不健康そうな赤黒い顔色で、顔と頭皮はにじみ出たアブラでテカテカに光っている。その顔に全く似合っていないピンク色のTシャツは、もう何十年も着古したように恐ろしくヨレヨレで、正面に大昔のアイドルの顔がプリントされていた。
この容姿、初対面の人間に対するふざけた挨拶のしかた。うん。こいつは筋金入りのオタクオヤジに違いない。
「蘭丸、こちらプリンさん。アイドルに人生を捧げたダメオヤジだ」
ボム増刊号が紹介する。
「やだ~ポンちゃんたら~!ダメオヤジなんて言~わ~な~い~の~」
ハゲオヤジはボムの胸板を指先でツンツン突きながら身をくねらせる。
ん~・・・こんなオトナにはなりたくないッ!なるもんかッ!
「ポンちゃんって、なに?」
「あら知らないの蘭丸くん。この子よこの子~。あんたたちの間ではボム増刊号でしょ。で、世間ではデス★マスカレードのデストロイ閣下~♪」
「えぇ!デストロイ閣下?!」
先客のひとりが声を上げた。デス★マスカレードを知っていたようだ。