Gマイレージ②《連載中》
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蘭丸はこの日、深夜長距離バスに揺られて東京に降り立った。
今夜アイドリアン響の自宅で、Gマイレージの疑惑解明と告発に向けた行動に関してミーティングがあり、その席に呼ばれていたのだ。
それまでの時間、蘭丸は事前に待ち合わせをして秋葉原でGマイレージで知り合った東京メンバーたちと合流した。
同じアイドル板住人の【ボム増刊号】は、蘭丸の想像とは全く違った容姿をしていた。180センチはある身長に、ワイルドな長髪。異常に細い手足にピッタリしたパンツに鋲だらけの皮ジャン。とてもアイドルヲタクに見えない「ロックな人」だった。
「蘭丸さん?」
普段なら絶対に関わりたくない「ロックな感じで恐~い人」に声を掛けられたときには、キンタマが2センチ縮みあがった。
「え?あ、はい」
「ども。ボムです」
「ぬえぇ~~?!ボム増刊号?」
「ども~♪」
「マジで?」
「あ、イメージ違いました?」
温厚で優しい口調の「ロックな人」に蘭丸はちょっとホッとした。
他のメンバーと合流する店まで歩いている時に、突然彼らの前にひとりの少女が立ちはだかった。
「あ、あの!デストロイ閣下ですか?」
はぁ?誰ですかそれ?
「ふむ。いかにも」
あれ?ボムくん?どしたの急に口調が変わって?
「キャ~~!あ、あの、大ファンです!あ、あの、あの」
顔を真っ赤に紅潮させた少女は、カバンの中をごそごそ掻き回して1枚のCDを取り出した。