「や、ちょっと見てみろって。ほれ、これ！沙羅ちゃんがこんなに…ほれ！これ！バニー！網タイツ！」

バニーガール姿で妖艶に微笑むアイドルを目の前に突き出された神谷は、それを手で払いのける。

「やめろや。そんなんどうでもええわ」
蘭丸に視線も向けずにため息をつく。

「おまえな、エロスから逃げてんじゃねぇよ」
「うるさいわ。そんなん、もうええわ」
「まだ、あかんのか？」
「全然や。もうあかんわ」
「アホか。センズラーが言うセリフとちゃうやろ」
「うるさいわ。あんなもん、アホらしいわ。まぁせいぜい頑張ってマイレージ貯めとけや」

吐き捨てるような神谷の言葉に、カチンと来た蘭丸は思わず大きな声を出す。

「なんやねん！おまえ、気持ちで負けてるんちゃうんか？あきらめんなよ！頑張れよ！」

「うるさいわ！気持ちでチンコが立つんやったら俺かて頑張るわ！オナニーとセックスばっかりしてるヤツにそんなん言われたないわ！」
「待てや。だから俺かて色々調べたりしてるんやんけ。そんな言い方すんなや」
「なんやねん…医者でもなんでもないくせに。おまえらがやってるんは探偵ごっこや。そんなもんで何も出来ひんわ。ちゃうか？」

蘭丸はイスから立ち上がる

「おまえ何言うんじゃ！みんなリスク犯して頑張ってるのに」
「もうええって。俺を哀れんで美咲ちゃんとイチャつきながら見舞いに来られてもムカツクんじゃ。もう来んといてくれや」