Gマイレージ②《連載中》
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さっきまでの明るい雰囲気は消え失せ、莉奈がひと回り小さくなってしまったような印象を受ける。
性的不能の原因がいつまで経っても解明されず、治療の明確な方針が定まらないまま対症療法を続けるしかない神谷のことを、見守るしかない今の莉奈。
病気の内容が内容だけに、どう励ませばいいのかさえ、彼女にはわからないのだろう。
この小さな体で、どれだけ彼を心配しているのだろう。どれだけ不安な毎日を送っているのだろう。
「大丈夫。ぜったい良くなるよ神谷くん」
「美咲さん、私、神谷くんが良くなるんやったら、やっぱりDVDとか、見てもいい。私がヤキモチ妬いてても、病気、良くならんもん」
「蘭丸がさ、いろんな人と協力していま色々調べてるから。あいつ、スケベでいいかげんでどうしようもないヤツやけどな、頑固やから決めたことはとことんやるねん。頼りにならんかもしれんけど、神谷くんはあいつの親友やもん。友達を助けるためなら、あいつ、なんでもするよ。だから、あたしたちもそれを応援しよ!」
「・・・・・うん」
「なにより、神谷くんをいちばん勇気づけられるのは莉奈ちゃんやで。女の力は、偉大なんやから!な!」
「うん」
顔を上げた莉奈。涙がにじんだ瞳で精一杯の笑顔を浮かべる。
美咲は莉奈の隣に行って腰掛け、膝のところで組んだ彼女の手を握る。
「がんばろな。うちらもがんばろな」
堪えていたものが一気に崩壊したように溢れ出した莉奈の涙が、重ねた美咲の手の甲にポタポタ落ちる。
莉奈は美咲の肩に頭を預け、何度もしゃくりあげる。彼女の細い肩を抱きながら、美咲は懸命に涙を堪えて唇をかみ締めた。
性的不能の原因がいつまで経っても解明されず、治療の明確な方針が定まらないまま対症療法を続けるしかない神谷のことを、見守るしかない今の莉奈。
病気の内容が内容だけに、どう励ませばいいのかさえ、彼女にはわからないのだろう。
この小さな体で、どれだけ彼を心配しているのだろう。どれだけ不安な毎日を送っているのだろう。
「大丈夫。ぜったい良くなるよ神谷くん」
「美咲さん、私、神谷くんが良くなるんやったら、やっぱりDVDとか、見てもいい。私がヤキモチ妬いてても、病気、良くならんもん」
「蘭丸がさ、いろんな人と協力していま色々調べてるから。あいつ、スケベでいいかげんでどうしようもないヤツやけどな、頑固やから決めたことはとことんやるねん。頼りにならんかもしれんけど、神谷くんはあいつの親友やもん。友達を助けるためなら、あいつ、なんでもするよ。だから、あたしたちもそれを応援しよ!」
「・・・・・うん」
「なにより、神谷くんをいちばん勇気づけられるのは莉奈ちゃんやで。女の力は、偉大なんやから!な!」
「うん」
顔を上げた莉奈。涙がにじんだ瞳で精一杯の笑顔を浮かべる。
美咲は莉奈の隣に行って腰掛け、膝のところで組んだ彼女の手を握る。
「がんばろな。うちらもがんばろな」
堪えていたものが一気に崩壊したように溢れ出した莉奈の涙が、重ねた美咲の手の甲にポタポタ落ちる。
莉奈は美咲の肩に頭を預け、何度もしゃくりあげる。彼女の細い肩を抱きながら、美咲は懸命に涙を堪えて唇をかみ締めた。