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どうして跡部部長から誘ってくれたんだろう。
転校してきて、しかも立海から来た私なんかを。
「え、跡部部長は車ですか。」
「そうだが?」
「車でなんて、申し訳ないです…。
私なんかのために。」
「別に、気にすんなよ。俺様がお前と話したいだけだ。」
「そ、そうですか?じゃあ、お言葉に甘えて、お願いします。」
不思議で仕方ないんですが?
「へえ、妃もテニス好きなんだな。」
「はい。大好きなんです。だけど、学業が忙しかったり、家庭が転勤族で、私も移動しなきゃいけないので続けられなかったんですよ。」
「…。」
私は子供の頃からテニスをしていて、大好きで、ずっと続けたかった。
でも、親に迷惑をかけてしまうから続けたいなんて言えなかった。
「じゃあ、来年も転校するのか?」
「多分、そうですね。」
「そうか…。転校するまでに妃とテニスしてみたいな。」
「え?私そんなに強くないですよ?」
「いや、お前は強い。」
「???」
(初対面なのにこんなことが言いきれるの?)
「…俺の勘、いや、俺の洞察力がそう言ってんだよ。」
「洞察力ですか…。」
確かに部活中の跡部部長のテニスはすごい。
今日初めてみた私でさえもわかるくらい。
テニスで養われたんだろうな…。
暫し沈黙のあと、跡部部長が口を開いた。
「そろそろ、お前の家か。」
「はい。そうですね。」
「携帯持ってるか?」
「持ってますよ。」
(なんだ?)
すると跡部部長は紙を取り出し何かを書きはじめた。
「これ、俺の番号とアドレスだ。登録しとけよ。」
「え?あ、ありがとうございます」
受け取ると同時に家に着いた。
「本当にありがとうございました。」
「おう、また明日な。」
「はい、さようなら。」
お辞儀をすると行ってしまった。
「ただいま」
(まあ、誰もいないか。)
母は特別なことがない限りほぼ家に帰らず、父は働き詰めで夜中にしか帰ってこない。
転勤族といえども、家族同士仲が良いわけではなく、形式上仲良くしている感じ。
「跡部部長に連絡してみよう。」
部屋へ行き、先程もらったアドレスと電話番号を登録する。
『妃です。
今日はありがとうございました。』
「送信っと。」
この間スマホに変えたのでガラケーよりは使いやすくなった。
「早っ」
『おつかれ。
お前と話せて楽しかったぜ。
また明日な。』
文面を確認すると電源を切り、勉強机に向かった。
転校してきて、しかも立海から来た私なんかを。
「え、跡部部長は車ですか。」
「そうだが?」
「車でなんて、申し訳ないです…。
私なんかのために。」
「別に、気にすんなよ。俺様がお前と話したいだけだ。」
「そ、そうですか?じゃあ、お言葉に甘えて、お願いします。」
不思議で仕方ないんですが?
「へえ、妃もテニス好きなんだな。」
「はい。大好きなんです。だけど、学業が忙しかったり、家庭が転勤族で、私も移動しなきゃいけないので続けられなかったんですよ。」
「…。」
私は子供の頃からテニスをしていて、大好きで、ずっと続けたかった。
でも、親に迷惑をかけてしまうから続けたいなんて言えなかった。
「じゃあ、来年も転校するのか?」
「多分、そうですね。」
「そうか…。転校するまでに妃とテニスしてみたいな。」
「え?私そんなに強くないですよ?」
「いや、お前は強い。」
「???」
(初対面なのにこんなことが言いきれるの?)
「…俺の勘、いや、俺の洞察力がそう言ってんだよ。」
「洞察力ですか…。」
確かに部活中の跡部部長のテニスはすごい。
今日初めてみた私でさえもわかるくらい。
テニスで養われたんだろうな…。
暫し沈黙のあと、跡部部長が口を開いた。
「そろそろ、お前の家か。」
「はい。そうですね。」
「携帯持ってるか?」
「持ってますよ。」
(なんだ?)
すると跡部部長は紙を取り出し何かを書きはじめた。
「これ、俺の番号とアドレスだ。登録しとけよ。」
「え?あ、ありがとうございます」
受け取ると同時に家に着いた。
「本当にありがとうございました。」
「おう、また明日な。」
「はい、さようなら。」
お辞儀をすると行ってしまった。
「ただいま」
(まあ、誰もいないか。)
母は特別なことがない限りほぼ家に帰らず、父は働き詰めで夜中にしか帰ってこない。
転勤族といえども、家族同士仲が良いわけではなく、形式上仲良くしている感じ。
「跡部部長に連絡してみよう。」
部屋へ行き、先程もらったアドレスと電話番号を登録する。
『妃です。
今日はありがとうございました。』
「送信っと。」
この間スマホに変えたのでガラケーよりは使いやすくなった。
「早っ」
『おつかれ。
お前と話せて楽しかったぜ。
また明日な。』
文面を確認すると電源を切り、勉強机に向かった。