第一章:白ひげ海賊団
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この世界にトリップをして1週間経った。フリーデンと言う飯屋兼宿屋に宿泊しつつ働く場所を探しているが旅人(設定)と言う事で中々働ける場所が無く困り果てていた。
「ユーマ、働かないとそろそろヤバいよ」
「あぁ、分かってる」
親父さんが作ったチャーハンを頬張りながらため息をついた。
この街について分かったことが沢山ある。この街は王族が統治している訳ではなく市長的な人が統治する民主主義な島。そして春島で比較的暖かな気温で農作物や酪農、漁業が盛んな島だ。それなのに就職難とは酷いものだ。もう1つ深い溜息をついた時だった。厨房から食器の割れた音が聞こえ、男性が「親父さん」と叫んでいる声が聞こえた。ユーマと顔を見合わせ、すぐに厨房へ向かった。
若い男性は親父さんの側で狼狽え、少しばかり瞳に涙を溜めていた。親父さんは冷や汗をかき胸を押さえ倒れている。
「お兄さん!!!すぐに医者を呼んできて!」
私の大きな声で驚いたのだろう、目を見開きそして頷いて店を後にした。
「親父さん、聞こえますか?」
親父さんは反応が無く、どうやら意識が無いらしい。手首を押さえ脈をとると微弱ではあるが脈はあるがどうやらかなり危ない状況だろう。すぐに親父さんの気道を確保し、心肺蘇生を施す。高校の時、看護学を少し学んでおいて良かったと心から思った。
ほどなくして、若い男性と女将さん、お医者さんが訪れ親父さんは一命を取り留めた。
「本当にあんたらのお陰で、なんとお礼をしたらいいのか…」
女将さん、基、トミさんは私たちに深々と礼をする。
「あんたら、確か一週間前からここに泊まってる客だろ?お礼として好きなだけここで泊まるといい」
「え、いいんですか!?けど親父さんも倒れちゃったし、女将さん大変なんじゃ…」
すると女将さんの顔が少し曇り影を落とした。話を聞くとどうやら先日厨房で働いていた女性が辞めてしまった為、働き手が足りなく困ってるとの事らしい。するとユーマが口を開いた。
「もし良ければ、俺たちがここで働きましょうか?弟は長い事レストランで働いていたので役にたつかと」
「わた…僕で役にたてれば何でもしますよ!」
女将さんは申し訳なさそうに「お願いします」と頭を下げた。
私達は、長く泊まれる場所と働く場所を確立でき歓喜した。