第一章:白ひげ海賊団
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誰かが私を呼んでいる。
何度も何度も私の名前を叫びそしてその人に触れようとするとどこかに消えてしまう。
お願い、行かないで____。
柔らかな風が頬をくすぶって気持ちがいい。優しい夢の中、また声が聞こえる。
「い……ぉ……おい!!ルカ起きろ!!!」
はっとして起き上がる。頬についた砂が気持ちが悪い。周りを見渡すと白い砂浜が広がり、さらにエメラルドグリーンの海が太陽の光を浴びてきらきらと輝いていた。
「ここ……どこ?」
混乱していた。さっきまでアスファルトの上を走っていた。それに雨が降っていたよね?
私は頭の処理が追いつかない中、ユーマはとても冷静である。さすが頼れる親友様だ。
「お前が寝ている間少し見てきたが、あそこの道を少し抜けると町があるみたいだ。歩けるか?」
「大丈夫」
砂浜を離れ、草が生い茂る道を少し歩くと舗装された道が現れ、賑わう市場通りに出た。この町は活気がありとても栄えている町だという事が分かる。すれ違う人々は私たちをもの珍しそうに見て通り過ぎていく。そして壁一面に飾られている白ひげ海賊団の海賊旗が目にうつる。
「ユーマ、これ夢じゃないよね?」
「あぁ、夢ではないな」
ユーマは自分の手の甲を抓って確かめている。私も同じように頬を抓ると痛みがはしり、これが現実だという事が証明された。
私はごくりと喉をならし目の前の海賊旗に触れた。
「ワンピースの世界」
どうやら私たちはトリップしてしまった様だ。