第一章:白ひげ海賊団
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの”事件”から幾日たった。あれ以来マルコと顔を合わせていない。むしろ合わなくて好都合である。あんな立派なモノを見てから顔を合わせるなんて生き地獄である。お父さんのも見たことないのに!!
フリーデンでの仕事は今日で最後である。明日、親父さんが仕事に復帰するからだ。明日からどうしようか、と考えながら最終日の夜の営業がスタートする。早速大量の注文が入り手際よく一品一品作っていく。最後の一品が出来上がったときユーマに声をかけられた。
「ルカ、ちょっといいか?」
「はいよ、今出来上がったからそっちいくね」
出来上がった料理を持ちながら食堂へと向かうと、マルコ、エース、ジョズ、サッチが談笑しながら料理を食べていた。マルコとばちりと目が合い気まずい雰囲気になったが、サッチが言葉を発した事により和らぐ。
「この料理作ったのお前か?」
「はい…僕が作りましたが、何かありましたか?」
サッチは立ち上がりずかずかと私の前に来たと思ったら、手を握りぶんぶんと振る。
「ユーマから聞いたぞ!お前ら、旅人なんだろ!!うちの船に乗ってくれねぇか!!」
「へ?」
状況が理解できずにいると、ユーマが口を開いた。
「お前、白ひげ海賊団に憧れてたろ。俺が彼らに話しといたんだ」
「ユーマ…けど僕、弱いし足手まといになるよ」
マルコ、エース、ジョズは私の周りに集まり肩を組んできた。皆、すごくいい表情である。
「お前、俺らを誰だと思ってんだ?白ひげ海賊団だぞ?へっぽこ一人増えたとこで、どうって事ねぇさ」
「俺らは歓迎だよい。あとはお前次第だ」
「俺も歓迎する」
胸がじわじわと温かくなる感覚に、涙が溢れそうになる。それをぐっと堪え私は声を上げる。
「僕、弱いけど…精一杯頑張ります!僕を、僕たちを白ひげ海賊団に置いてください!!」
「「「「勿論だ」」」」
こうして私の白ひげ海賊団での生活がスタートするのだった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「ところで、ルカ。お前、妹がいるのかよい?」
「へ?あ、はい!!放浪癖のある妹が一人いるんです!!全くあいつすぐ何処かに消えちゃって…はは」
「…そうかよい」
どうやら、誤魔化せたようだ。