第一章:白ひげ海賊団
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体と頭が痛くて目が覚めた。なんかデジャブだと思いながら起き上がり、昨夜の出来事を整理した。ブレダに髪をやってもらい、直ぐに彼等がいる食堂へ行くと既に出来上がっている幹部達と幹部補佐達。マルコやイゾウ、ビスタはほろ酔い程度ではあったがその他の幹部達は酷いものだった。これが噂の宴か…。絶句である。
「マルコさん、助けていただきありがとうございました」
彼に深々と頭を下げると大きな手が整えてあった髪をわしゃわしゃと撫でる。少し顔を上げると犯人はマルコである。
「マルコさん?」
「気にすんな。それにしてもお前、もう少し休んでた方がいいんじゃねぇのかよい」
「いえ、僕はもう平気です。あとエースさんにもお礼をしたいのですが…」
周りを見渡してもエースが見当たらない。キョロキョロと探しているとマルコが奥のテーブルを指さした。どうやらエースはご飯を食べている途中で寝てしまった様で皿に顔を突っ込んでいる。
「エースさんにはまた後日お礼します…」
「あぁ、そうしな」
「それでは、失礼しますね」
匂いだけで酔ってしまいそうだったのでこの場を後にしようとすると誰かが私の肩に腕を組む。
「ぁぁあ?何だこのおチビちゃんは?」
立派なリーゼントと目が合った。否、サッチと目が合う。彼は完全に出来上がっていて手の付けようが無さそうだ。彼の腕を解こうとするが、ガッチリとした逞しい腕はビクともしない。
「まぁ、お前も飲めよ!!!!!」
私の口に酒入り瓶を突っ込みその勢いで私は中身を飲んでしまった。そしてそこからの記憶が無い。胸を触るとサラシがキッチリと巻かれている。苦しい。
「お風呂でも入るか」
お風呂道具一式を持って、 大浴場へ足を進める。この時間は宿泊客は利用しないのでつまり貸し切りだ。ルンルン気分で大浴場へ向かった。
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マルコside
昨夜は飲みすぎてしまった。体が怠く汗でべたついている。一つ溜息をこぼし起き上がって、風呂の用意をした。
この時間に宿泊客が大浴場を使用することはできないが昨夜、女将に使用許可をもらったのでありがたく入らせてもらう。いつもは部屋に備え付けてあるシャワーで済ませてしまうが、ここの大浴場は源泉を引いてるため一度入ってみたかった。
脱衣所に行くと先客がいるようだ。男物の服が丁寧に畳まれ籠に入っている。使用許可をもらったし入っているのは男だろうからいいだろう。俺はそのまま服を脱ぎ浴室へ入った。
洗い場にその先客の後ろ姿がある。引き締まったウエストに目が留まった。確かに畳まれていた服は男の物だった。だは目の前にいるのは女……?そつは俺に気付き後ろを振り返った。頬の痣が痛々しく残っている、昨日助けた少年、ルカだった。顔は幼いが出るところは出ており、綺麗な形をした胸の蕾はツンと上を向いている。ルカは顔を真っ赤にし走ってその場を後にした。
「あー朝からいいもん見たよい」
俺は熱くなっている頬を隠すように湯船に浸かった。