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短い



月の明かりが部屋に差し込んで必要な明るさは確保できている。
この明かりだけでいい。
その部屋に2人分の息遣いが響くここは、今僕にとって幸せの場所。幸せの時間。

「はっ、ぅ……っ」

体を小さく震わすキレネンコさんはかわいくて、僕の気持ちを昂ぶらせてくれる。
キレネンコさんのものを口に含みながら、ちらりと仰向けに寝そべる彼の表情を彼の囚人服越し伺う。この瞬間が僕はとても好きだ。
普段の表情とは全く違う、声を抑え荒い呼吸を繰り返し、眉間にシワが寄る。嫌がってるわけじゃない、理性を保とうと必死な表情。
こうして堪えてる顔はとても色気があって、僕のものもむくむくと質量を増していく。

「そ、んな…見るなっ…」

あまりにもじっと見過ぎたか、バレてしまった。
僕と目があわないようにそっぽ向いたその様子も、僕にはたまらなくかわいらしくて口元が緩んでしまいそうになる。

「すみません、キレネンコさんがかわいくて」
「なに言って……ッあ!はぁ、ぅ、おまっ…」
「なんだか物欲しそうにしてたので……思わず入れちゃいました」

キレネンコさんの中へ入れたのは僕のもの……ではなく、もちろん指。回復力が異常な彼でも、傷付けるのは嫌だ。僕のかわいい大切な人だもの。

彼のものを扱きながらぎゅうぎゅうと時折締まる中で指を折り彼の悦ぶところを押す。
そのたびに体を小さく震わせながら腕で顔を隠すのも微笑ましい。

「っ、ぁ、くっ…ふ……っ」
「当たりましたね、やっとわかってきました」

押すたびに内壁が僕の指を千切ろうとばかりに締まる。ちょっと痛いけど、この痛みも愛おしい。

そろそろほぐれてきたかな、と思ってるとキレネンコさんの手が僕の腕に伸びてきた。
あれ、痛かったかな、と心配になり彼の顔を見ると荒い息遣いで欲に染まる鈍く赤い色の目と目が合った。

「キレネンコ、さん……」
「…っも、お前の、いれろ」

その目に、掠れた声に、掴まれた腕に、そう誘われてはもう少し慣らして……なんて言ってられない。

「…、…わかりました」

声が震えていたかもしれない。だって嬉しいじゃないですか、あんな風に求められたら。
囚人服のパンツと下着を脱ぐと、既に出来上がっている自分のものを彼が誘うそこへあてがう。

「…キレネンコさん」
「…っ…?」
「愛してます」

そう伝えるのと同時にキレネンコさんの中へ自分のものを埋めていく。
僕の言葉に驚いた表情をしたが、すぐに自分の中へ侵入してきたものへの圧迫感でわずかに歪んだ。
僕のもので体の中に苦しさを感じ、歪む表情が本当に愛おしい。

そんな彼の中に自身が埋まっていく感覚に強い快感がこみ上げてくる。今日はもしかしたら長くなるかもな……と感じながら、苦しげに息を詰まらせる彼に深く口付けた。


END
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