とらぶる
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「ふぅ……そろそろ戻るか。」
練習中、水分補給を済ませた三井は、シュート練習を再開させるため身体を立ち上げ、ゴール付近へと向かおうとした。
(あ、三井くんのバッシュが……)
三井のバッシュの紐が解けていることに気づいたマネージャーの名前は、それを伝えようとして三井へと駆け寄っていった。
「まって、三井く……」
「三井さーん!」
またその時、安田もたまたま名前と同じく三井の紐に気づいたため、三井の名を勢いよく呼んだのだった。
控えめな名前の声は、元気な安田の声にかき消されたのである。
「? おう。」
自分の名前を呼ばれた方向へと、まさか近くに人がいるとは思わず三井が勢いよく振り向く。
その時、
「あっ……」
ちょうど近づいた名前の胸を、三井の腕がふにゃん、とめり込むように押してしまった。
「!?!?!? わ、わりぃ……!」
意図しない柔らかな感触に、三井は一瞬理解が追いつかず固まったものの、反射的に謝る。
名前は、不意に胸を押された驚きで、目を開かせたまま固まってしまっていた。
名前わりぃ、わざとじゃねぇ!と慌てた様子の三井に対し、名前はハッと正気を取り戻し、気まずそうな笑顔を返した。
「あ、あはは……気にしないで。」
そうは言った名前だったが、その言葉とは相反するように、顔は茹でダコの如く赤らんでいる。
彼女にとっては、胸を触られた相手が意中の相手だったからである。
三井も密かに名前のことが気になっていたため、「うっ……。」と未だ動揺が隠せずにいた。
「……さっ、練習!戻ろう!ね!!
あ、あと、紐解けてるよ!」
この気まずい時間を何とか打開したく、とにかく練習に集中するよう促す名前。
「お、おう。」
三井も自分の本分に戻らなければ、と紐を結び慌ててシュート練習へと向かった。
しかし、この一部始終はしっかりと問題児軍団にも見られており、
「おいドスケベミッチー!本当にわざとじゃあねえだろうな?」
「三井サンのエッチ~。」
「どあほうな上に助平か……救いようねえな。」
と、散々な言われようであった。
「うるせえ!黙ってろ!」
「まあまあ、あんまりからかってやるなよお前達。」
三井の気持ちを察した木暮は優しくフォローを入れる。
その後も問題児軍団はやいのやいのと騒ぎ、「お前ら、集中せんかー!!」と赤木の怒号が響き渡ることとなったのであった。
彩子は未だ頬の赤みが残る名前の隣で、
「名前先輩、災難でしたね。……むしろラッキー?」といたずらな顔で微笑んだ。
(やべえスゲー柔らかかった……名前でけーよな……。)
(三井くんに胸触られた……。)
その夜は、2人とも不埒な気持ちが消えなかったという。
【完】
練習中、水分補給を済ませた三井は、シュート練習を再開させるため身体を立ち上げ、ゴール付近へと向かおうとした。
(あ、三井くんのバッシュが……)
三井のバッシュの紐が解けていることに気づいたマネージャーの名前は、それを伝えようとして三井へと駆け寄っていった。
「まって、三井く……」
「三井さーん!」
またその時、安田もたまたま名前と同じく三井の紐に気づいたため、三井の名を勢いよく呼んだのだった。
控えめな名前の声は、元気な安田の声にかき消されたのである。
「? おう。」
自分の名前を呼ばれた方向へと、まさか近くに人がいるとは思わず三井が勢いよく振り向く。
その時、
「あっ……」
ちょうど近づいた名前の胸を、三井の腕がふにゃん、とめり込むように押してしまった。
「!?!?!? わ、わりぃ……!」
意図しない柔らかな感触に、三井は一瞬理解が追いつかず固まったものの、反射的に謝る。
名前は、不意に胸を押された驚きで、目を開かせたまま固まってしまっていた。
名前わりぃ、わざとじゃねぇ!と慌てた様子の三井に対し、名前はハッと正気を取り戻し、気まずそうな笑顔を返した。
「あ、あはは……気にしないで。」
そうは言った名前だったが、その言葉とは相反するように、顔は茹でダコの如く赤らんでいる。
彼女にとっては、胸を触られた相手が意中の相手だったからである。
三井も密かに名前のことが気になっていたため、「うっ……。」と未だ動揺が隠せずにいた。
「……さっ、練習!戻ろう!ね!!
あ、あと、紐解けてるよ!」
この気まずい時間を何とか打開したく、とにかく練習に集中するよう促す名前。
「お、おう。」
三井も自分の本分に戻らなければ、と紐を結び慌ててシュート練習へと向かった。
しかし、この一部始終はしっかりと問題児軍団にも見られており、
「おいドスケベミッチー!本当にわざとじゃあねえだろうな?」
「三井サンのエッチ~。」
「どあほうな上に助平か……救いようねえな。」
と、散々な言われようであった。
「うるせえ!黙ってろ!」
「まあまあ、あんまりからかってやるなよお前達。」
三井の気持ちを察した木暮は優しくフォローを入れる。
その後も問題児軍団はやいのやいのと騒ぎ、「お前ら、集中せんかー!!」と赤木の怒号が響き渡ることとなったのであった。
彩子は未だ頬の赤みが残る名前の隣で、
「名前先輩、災難でしたね。……むしろラッキー?」といたずらな顔で微笑んだ。
(やべえスゲー柔らかかった……名前でけーよな……。)
(三井くんに胸触られた……。)
その夜は、2人とも不埒な気持ちが消えなかったという。
【完】
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