小さな恋の物語
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青空を背にして、雲がちぎれた。
春色の潮風が髪をなでていく。
「んー…きもちいいなぁ」
ひとつ大きく伸びをして魔導院に背を向ければ、こんなにも戦いの喧騒は息を潜める。
息のつまるような戦争が続いているとは思えないくらいのどかな風景。
やっぱりこの場所、大好き。
きみどり色の草、ほっとする土のにおい、チョコボたちの鳴き声。
そして…私の鼓膜を揺らすもう一つの音。
…迷子の足音 消えた…
澄み渡るような歌声がきこえた。
やっぱり、ここにいたんだね。
…かわりに 祈りの歌を…
優しいような、切ないようなその歌声はまっすぐ私に響いてくる。
私の、大好きな大好きな、
…そこで炎になるのだろう…
白銀色のきみ。
…続く者の 灯火に…
何かを憂うように口をつぐみ、きみは遠く魔導院を振り返った。
魔導院に背を向けた私と、きみの視線が交わる。
私の茶色の髪ときみの白銀色の髪が同じ風に吹かれていた。
「エース」
「…ナマエ?どうしてここに?」
「エースに会いにきたの」
少し驚いた表情のきみがちょっとかわいいなって思った。
きみの隣に行って、一緒に同じ景色を見る。
この時間が、私にはたまらなく幸せなんだよ?
きみに伝わってるかな、
「ぼくに?」
「うん。…エースに」
できることならこれからもずっと。
同じ時、同じ場所、同じ風のなかで一緒に空を見上げたい。
そんな想いを、きみに伝えよう。
言の葉を集めて
(あのね、)
春色の潮風が髪をなでていく。
「んー…きもちいいなぁ」
ひとつ大きく伸びをして魔導院に背を向ければ、こんなにも戦いの喧騒は息を潜める。
息のつまるような戦争が続いているとは思えないくらいのどかな風景。
やっぱりこの場所、大好き。
きみどり色の草、ほっとする土のにおい、チョコボたちの鳴き声。
そして…私の鼓膜を揺らすもう一つの音。
…迷子の足音 消えた…
澄み渡るような歌声がきこえた。
やっぱり、ここにいたんだね。
…かわりに 祈りの歌を…
優しいような、切ないようなその歌声はまっすぐ私に響いてくる。
私の、大好きな大好きな、
…そこで炎になるのだろう…
白銀色のきみ。
…続く者の 灯火に…
何かを憂うように口をつぐみ、きみは遠く魔導院を振り返った。
魔導院に背を向けた私と、きみの視線が交わる。
私の茶色の髪ときみの白銀色の髪が同じ風に吹かれていた。
「エース」
「…ナマエ?どうしてここに?」
「エースに会いにきたの」
少し驚いた表情のきみがちょっとかわいいなって思った。
きみの隣に行って、一緒に同じ景色を見る。
この時間が、私にはたまらなく幸せなんだよ?
きみに伝わってるかな、
「ぼくに?」
「うん。…エースに」
できることならこれからもずっと。
同じ時、同じ場所、同じ風のなかで一緒に空を見上げたい。
そんな想いを、きみに伝えよう。
言の葉を集めて
(あのね、)
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