4th.Transition
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ジタンさんは、私がすべてを話した次の日から歩き売りを手伝ってくれた。
ジタンさんはとても面白い人だった。私の知らないことをたくさん知ってて、別の大陸の話とかをしてくれた。
それと、リンドブルムではかなり顔が広いみたいで行く先々で声をかけられていた。
「んじゃナマエ、また明日な!」
「はい。また、明日」
挨拶を交わして家路につく。
昼間は楽しい。
大好きなことを誰かと一緒にすることがこんなに楽しいなんて。世界がこんなに輝いて見えるなんて、知らなかった。
けれど、そのかわり。
夜が私を襲うようになった。
「ただいま」
自宅のドアを開けても、広がるのは闇。
ただいま、と声をかけても、響くのは静寂。
この、一人の時間がとてつもなく辛くなった。
ジタンさんに話してもよかったのか?
自分の選択は間違ってなかったのか?
たくさんの疑問と後悔があとからあとから湧いてきて、自己嫌悪がひょっこり顔を出す。
こんなことを思うなら…明日にでも、もう来ないで、と伝えればいいのに。
危険に巻き込むって分かっていながら、現状維持をしたがる私。
最低だっ…!!
---
「身の回りで不幸がおこる女の子?」
「おう」
そう短く答えるとジタンは紅茶をすすった。
「熱っ!!…ダガーはどう思う?」
「どう、って言われても…」
そんな呪いなんて、あるのかしら。
聞いたことないわ。
「その子の気のせいじゃないの?」
「話を聞く限りそうでもないっぽいんだよ」
尻尾をゆらゆら揺らしながら紅茶を冷ますジタンは真剣なのか遊んでるのか、どっちなのかしら。
「いつも壊れそうに笑うんだ。オレは、助けてやりたい。…ほっとけないんだ」
そう言うジタンの顔は真剣だった。
「なんでもいいから、手がかりがあったら教えてくれないかい?」
「…分かったわ」
まったくしょうがないわね。
「サンキュー!やっぱりダガーは頼りになるな!」
にしし、と彼は笑った。
「でもね、ジタン?」
「ん?」
「こんな遅くに訪ねてくるなんて、びっくりするからやめてくれる?」
「ああ、悪い悪い!んじゃダガー、お詫びに添い寝して…」
「結構です!!」
ピシャリと言い放つと同時に、お城に24時の鐘が鳴り響いた。
Transition
(ココロが回る)
ジタンさんはとても面白い人だった。私の知らないことをたくさん知ってて、別の大陸の話とかをしてくれた。
それと、リンドブルムではかなり顔が広いみたいで行く先々で声をかけられていた。
「んじゃナマエ、また明日な!」
「はい。また、明日」
挨拶を交わして家路につく。
昼間は楽しい。
大好きなことを誰かと一緒にすることがこんなに楽しいなんて。世界がこんなに輝いて見えるなんて、知らなかった。
けれど、そのかわり。
夜が私を襲うようになった。
「ただいま」
自宅のドアを開けても、広がるのは闇。
ただいま、と声をかけても、響くのは静寂。
この、一人の時間がとてつもなく辛くなった。
ジタンさんに話してもよかったのか?
自分の選択は間違ってなかったのか?
たくさんの疑問と後悔があとからあとから湧いてきて、自己嫌悪がひょっこり顔を出す。
こんなことを思うなら…明日にでも、もう来ないで、と伝えればいいのに。
危険に巻き込むって分かっていながら、現状維持をしたがる私。
最低だっ…!!
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「身の回りで不幸がおこる女の子?」
「おう」
そう短く答えるとジタンは紅茶をすすった。
「熱っ!!…ダガーはどう思う?」
「どう、って言われても…」
そんな呪いなんて、あるのかしら。
聞いたことないわ。
「その子の気のせいじゃないの?」
「話を聞く限りそうでもないっぽいんだよ」
尻尾をゆらゆら揺らしながら紅茶を冷ますジタンは真剣なのか遊んでるのか、どっちなのかしら。
「いつも壊れそうに笑うんだ。オレは、助けてやりたい。…ほっとけないんだ」
そう言うジタンの顔は真剣だった。
「なんでもいいから、手がかりがあったら教えてくれないかい?」
「…分かったわ」
まったくしょうがないわね。
「サンキュー!やっぱりダガーは頼りになるな!」
にしし、と彼は笑った。
「でもね、ジタン?」
「ん?」
「こんな遅くに訪ねてくるなんて、びっくりするからやめてくれる?」
「ああ、悪い悪い!んじゃダガー、お詫びに添い寝して…」
「結構です!!」
ピシャリと言い放つと同時に、お城に24時の鐘が鳴り響いた。
Transition
(ココロが回る)