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「別の国ではカースメイカーなる催眠術師がおると聞くが、この杖は彼奴等が使う代物なのじゃ」
「へえ」
「これをひと振りすれば、術をかけられた者が猫の様に甘えて来るとかこないとか」
「ふーん」
「はぁ、希羽は、この素晴らしさがわからんのか……ほら、お主の男は、相当お堅いじゃろ?」
「そうですね、真面目で誠実で、でも可愛らしいんです」
「ふん、とにかく、あやつに使ってみぃ…甘えてすりすりしてくるかもな?」
「す、すりすり!」
「甘える様に横でピッタリくっついて離れないかもな〜?」
「あ、甘えて…離れない!!…えっと〜…ちなみにこれ、おいくらでしたっけ?」
「5千エン」
「買ったァ!」
「毎度ォ!」
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「クジュラさん、これ見てください」
「なんだ?猫のおもちゃ、か?」
「ふりふり〜…」チリリン
「……」
「ふりふりふり〜…」チリリリリン
「…………」
「ふり「もういい、なんなんだ」
「あ、あれ?」
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「まったく、道具どうこうではなく、術者が力を発揮しないと催眠術だの幻術だのは使えないだろうに」
「おっしゃる通りです…」
「…俺に、何かして欲しいのか?」
「え、えっと…」
「猫にする道具なんだろう?俺を猫にして、何をして欲しいんだ?」
「…あ、甘えて欲しい、です」
「……具体的に言え」
「えーっと、……膝に乗って貰いたいというか…膝枕を、したいです」
「ひざ…俺が寝る方、ということか?」
「はいぃ、おねがいします」
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「えへへ、よしよし〜」
「……」
「はー癒される…あーークジュラさん可愛い…」
「……希羽」
「なんでしょう?」
「たまにこうしてもいいか?」
「っ、はい!たまにじゃなくて毎日、ずっとでもいいですよ」
「ずっとは駄目だ」
「ええ〜」
「他にも色々したいからな」
「わ、…う〜…好き」
「…何だそれは?」
「キスしたいんですけど」
「全然届いてない」
「ちょ、あの一回起きて」
「……俺も好きだ」
「へへ…」
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